ども!
ライフコーチのけんいちです!
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このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
僕は読書が大好きで年間だいたい100冊くらいの本を読んでいます。
そんな僕が、オススメの本を紹介していきます。
今回ご紹介するのはコチラ!
僕は歴史が大好きなのですが、『古事記』を読んだことがなく、「アマテラス」とか「ヤマトタケル」とか名前だけ知っているというレベルでした。。
この本はそんな僕みたいな初心者の入門編としてもピッタリです!
マンガや図も入っていてわかりやすい!
著者の沢辺有司さんは、「いちばんやさしい哲学の本」「いちばんやさしい三大宗教の本」というシリーズと出されている方です。
✔活字が苦手だけど歴史を学びたい人
✔中学生や高校生
それでは早速書評していきます!
(約4分で読めます)
この本の要約と感想
古事記は日本の国の成り立ちなどが描かれている神話。
本書は以下の4つの観点から解説してくれている。
・古事記とは何か?
・古事記に出てくる神話
・古事記に出てくる神々(登場人物)
・古事記のゆかりの地
古事記のおおまかなあらすじを知るのにはピッタリの本!
古事記って何?
古事記というのは、日本で一番古い歴史書と言われています。
『古事記』は、古代の神々と天皇が織りなす壮大な歴史物語であり、日本という国の成り立ちを描いています。(16pより引用)
古事記は7世紀に出来ます。
当時、歴史書というものはなかったので、それぞれの氏族がそれぞれ自分の一族に都合の良いストーリーをでっちあげたりすることもあったそうで、40代目の天武天皇が「これじゃいかん!日本の歴史がめちゃくちゃになり後世に嘘が残ってしまう!」と編纂させたのが『古事記』なのです。
とは言っても、本当の日本の成り立ちが書いてあるわけではなく、あくまで神話です。
この物語にはどんなメッセージが込められているかというと、「天皇がいま日本を統治しているのは、天皇の祖先にあたる神が日本を統治しているからだ」ということになります。人々に天皇の統治を納得させようとしているのです。
つまり、『古事記』は天皇家の権威づけを意図した物語になっているのです。(20pより引用)
『古事記』とはズバリ上記のようなもの。
神が日本を作り、その神の子孫が天皇だというストーリーなのです。
「天皇は神の子孫なんだから、天皇中心の政治になって当たり前なんだぜー」
ということを庶民に納得させるためなんですね。
そんな古事記の中身を少しご紹介します!
日本はどうやってできたのか
日本の国の成り立ちは、古事記ではなんと書かれているのか?これ、結構面白いです。
イザナキ(男)、イザナミ(女)というのは聞いたことありますでしょうか。
このふたりが日本にとってのアダムとイブで、初めて性別がある人物(神)として書かれています。
そして、日本の中で人類最初の性行為が行われます。性行為といっても、ある神聖な柱をお互い逆方向にまわって出会ったところで交わるという変わった方法でした。
最初の性行為は失敗します。
二神が柱をまわって出会ったとき、イザナミが「ああ、なんて素敵な男なの」と言ったのに対し、イザナキは「ああ、なんて素敵な女だろう」と言ってから、「女がはじめに言うのはよくない」と言いました。
女の方から声をかけたから失敗したというのです。このエピソードから、「声をかけるのは男の方から」というある意味男尊女卑の考え方はこのときに出来てるのです。(中国の儒教の思想を反映させてると言います)
そして、次に柱をまわったときは成功し、子どもとして「淡路島」が生まれます。
古事記の中の「国生み」です。
日本列島の島々はイザナキとイザナミが産んでいったものだとされています。
スケールでかいっすね。笑
一番有名な3人
古事記の中で一番有名なのは、以下の3人ではないでしょうか。
・アマテラス
・ツクヨミ
・スサノオ
漫画の「NARUTO」が好きな人なら、NARUTOに出てくる術としても聞いたことあるでしょう。
先ほどのイザナキとイザナミに戻りますが、イザナミは死んでしまい、黄泉の国に行きます。
どうしても諦めきれないイザナキは黄泉の国までイザナミを探しに追いかけますが、醜い姿になってしまってイザナミはもう会いたくありません。
そんなイザナミの気持ちを無視してイザナキは会いにいってしまい、イザナミはブチギレ。
イザナミはイザナキを追いかけて殺そうとしますが、イザナキはなんとか逃げ切り黄泉の国から帰還します。
このとき、これ以上追いかけられないように地上と黄泉の国の間に大きな岩をイザナキが置いたと書かれています。
これは、この世とあの世の区別を描いていてここから生と死という認識が生まれてきます。
無事帰還したイザナキは、川に入り禊を行いました。そのときに生まれたのが「三貴子(みはしらのうずのみこ)」と呼ばれる3人です。
左目を洗ったときにアマテラスが生まれ、
右目を洗ったときにツクヨミが生まれ、
鼻を洗ったときにスサノオが生まれます。
どうなってんねん!とツッコミたくなりますが、神話なので。笑
アマテラスは太陽神とされ、天上界を任され、ツクヨミは夜之食国(黄泉の国だと言われています)を任され、スサノオは地上界の海原を任されます。
アマテラスは最高神とされ、今も「伊勢神宮」に祀られていますね。
ツクヨミはこれ以降まったく話に出てこないのです。
アマテラスとスサノオが主人公となります。
スサノオは暴れん坊の男の神で、アマテラスと何回もトラブルになります。
スサノオはトラブルメーカーでしたが、後の天皇につながる子孫を残していったのです。
アマテラスは最高神として君臨し続けていましたが、地上界で活躍したのはスサノオということです。
スサノオは怪物ヤマタノオロチを退治したり、たくさんのエピソードがあります。
スサノオは、あとに出雲において子孫を反映させ、やがて国づくりにあたるオオクニヌシの始祖となりました。スサノオをきつんかけに、地上の新しい国作りがはじまっているのです。
つまり、スサノオは地上の新しい秩序の始祖にあたるわけですが、同時に古い秩序を終わらせる役目もおっていました。大和政権以前の古い秩序の破壊、それがヤマタノオロチ退治にあらわれていると考えられるのです。(95pより引用)
スサノオがすべての始祖とされています。
アマテラスとスサノオは古事記の中ではチョー大事な神なのです。
『古事記』がわかれば日本の姿が見えてくる
ヤマトタケルの遠征だったり、初代天皇の神武天皇の即位の話だったり、他にも非常に面白いエピソードがたくさんあります!
今の日本がどうやって出来たか?
どのように統治されていったのか?
天皇ってどんな存在なのか?
ここらへんってあまり学校の授業では詳しくは習わないですよね。物心ついたら当たり前のように天皇という存在を受け入れていた気がします。
改めて、日本の象徴とされる天皇がどんな人たちなのかを知るのにも『古事記』はピッタリなのです。
イラストも差し込んでいるのでとてもわかりやすい本書が入門編としてオススメ!^ ^
ただ、登場人物が多すぎて一度読んだだけだと完全には理解できません。笑
僕もまたいつか読み直そうっと。
興味のある方はぜひ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。