ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ88人目は、平安時代の礎を築いた天皇「桓武天皇」です!
都を奈良から京都へ遷都、東北地方の平定、仏教を取り入れるため最澄と空海を派遣、などなど、彼は非常に大きな功績をたくさん残してきました。
政治もしながら戦争もして、なぜここまでマルチに功績を残せたのか。
その秘訣は、彼の生い立ちにも関わってくる部分があります。ズバリ「教養」です。
桓武天皇ってどんな人?
桓武天皇から学べる教訓は?
桓武天皇の生涯に触れながら、これらのことを書いていきます。
(約4分で読めます)
桓武天皇ってどんな人?
元々は天皇になれる見込みはなかった
桓武天皇は第50代の天皇です。
737年、49代天皇の光仁天皇の息子として生まれます。
当時、天武天皇の子孫と天智天皇の子孫でふたつに勢力は別れていました。
壬申の乱では、天武天皇(大海人皇子)が、天智天皇(中大兄皇子)を破ったことにより、その後は代々、天武天皇の子孫が天皇を引き継いでいたのです。
光仁天皇は、天智天皇の家系だったことから生まれた桓武天皇は天皇になれるレースからは外れてしまっていたので、官僚になる教育を受けていたそうです。
※桓武天皇が生まれたときは光仁天皇は「白壁王」と名乗りまだ天皇ではありませんでした。
泥沼の覇権争いから天皇へ
しかし、天智天皇系である白壁王が、光仁天皇として即位すると、しばらくして桓武天皇は皇太子となりました。当時30代後半。
8年後にはついに桓武天皇として50代目の天皇となったのです。
これもすんなり行ったわけじゃなく、皇太子になれたのは裏で争いがあったからなのです。
桓武天皇には、異母兄弟で、他戸親王という弟がいて、この他戸親王とその母親は藤原氏の画策により幽閉されてしまいました。
しかも、桓武天皇のお母さんは、朝鮮半島の「百済」という国の移民でした。
日本直系じゃないことも、周りに「天皇にふさわしくない!」と思われ、ライバル視される理由となります。
いろいろな逆境をはねのけ、第50代天皇として即位します。
この時すでに40代でした。
桓武天皇の偉業
桓武天皇が行った後世に残る事業として「平安京遷都」「蝦夷平定」 「仏教確立」です。
血みどろな政権争いが色々あって天皇になったので敵も多く、また「道鏡」という僧侶が政治に関わってきたりと、天皇政治が崩れてしまいそうだったので、784年には京都に都を移し、長岡京に遷都しました。
しかしここでも、祟りと言われるような不吉なことが起こったので、794年には平安京を建てました。
平安京の歴史は1,000年を越えます。
明治2年まで、天皇の住む皇居という形式として残ったのです。
また、もうひとつの功績として「蝦夷平定」があります。
坂上田村麻呂を「蝦夷を制圧する将軍」として「征夷大将軍」に任命したのは桓武天皇です。
そして、東北の勇猛な武将だった阿弖流為(アテルイ)を倒し、東北を平定します。
桓武天皇の3つ目の功績としては最澄と空海を中国に派遣し、仏教を取り入れたことです。
先に述べた道鏡のように政治に深く関わってくる仏教徒もいましたが、最澄と空海に関しては、それぞれ天台宗、真言宗として確立させる後押しをしました。
これが今の仏教の礎となります。
桓武天皇がいなければ、その後の日本の歴史は非常に大きく変わっていたんだろうと思います。
教養は身につけるべきなのか
桓武天皇はなぜここまで多方面で功績を残せたのか。
それには官僚になるために学んでいたことが大きく関わっていたと言われています。
40代で即位するまで、官僚になるための教育を受けていました。
いわゆる政治のプロですね。
都を移すという行動力、そして、東北地方を平定する統率力、仏教を世に広めるべきという先見性。
40歳になってからここまでたくさんの分野で行動できるのは、教養があったからでしょう。
「勉強って大切なんだな」
単純ですが(笑)、桓武天皇の生い立ちから功績を知って改めてそう感じました!
桓武天皇から学べる教訓
桓武天皇から学べる教訓は「教養は身につけておくべし」ということです。
彼は元々天皇になることを見据えて勉強をしていたわけではありません。
(いや、もしかしたら狙っていたかもしれませんが)
官僚になるための教養が、2度の遷都、東北平定、仏教の確立という3つの功績を成し遂げたことを考えると、どんな勉強も活かし方次第で役に立つということがわかります。
規模感は違えど、僕も今、学んでいることが将来違う形で役に立つかもしれないと思うと、もっと学んでもっと教養を身につけたいと思いました!
桓武天皇ついて、さらに詳しく知りたい方は以下の本がオススメです(^^♪
彼の偉業がもっともっと深堀して書かれている本です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。