ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓シリーズ。
シリーズ60人目は平安時代の僧侶で、天台宗の開祖でもある「最澄」です!
エリートとして中国に渡り、仏教の法華経をベースとする天台宗を日本に持ち帰り、その開祖となりました。
僕は無宗教ですが、天台宗の教えは素晴らしいなと思うことがあり、彼の生涯とその教えから学べる教訓を書きました。
最澄って何をした人?
最澄から学べる教訓は?
これらのことをざっくりと5分でわかるように解説していきます^^♪
(約5分で読めます)
最澄って何した人?
エリート街道
今から1200年も前のこと。
最澄は平安時代に生きていた僧侶です。
彼は幼名は「広野(ひろの)」、生まれは滋賀県です。
12歳で寺に弟子入りして出家し、14歳で最澄を名乗ります。
19歳で奈良県の東大寺で僧として正式に活動を開始。そして天台宗の総本山である比叡山にこもり、修行をします。
そこで、「六根清浄するまで下山しない!」と宣言。
六根とは、五感+意識のこと。
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚、そしていわゆる第六感とも言われる意識の部分まで人間のあらゆる感覚を研ぎ澄ましていたのです。
そして、12年後に下山し、30歳の時に桓武天皇に認められ、朝廷に仕える僧侶となります。
最澄はこのように幼い頃から並々ならぬ努力で修行をしてエリートとして活躍しました。
天台宗開祖
そして、38歳の時には桓武天皇に「遣唐使」に任命され、唐に渡ります。
そこで仏教を学び1年後に天台宗を日本に持ち帰ってきました。
そして天台宗を開祖。
天台宗は日本仏教の基礎となります。
「浄土宗」「浄土真宗」「臨済宗」など、名前は聞いたことあるでしょう。
これらの宗派も元々は「天台宗」の総本山である比叡山で僧侶が修行を積んでから独自の宗派として成り立ったものです。
天台宗がベースとされていますので、いかに天台宗の影響力が大きいかわかるでしょう。
なぜ天台宗が広まったのか
当時、天台宗ができる前の日本の宗教では、「仏になれるのは血筋次第で限られた人だけ」という考え方でした。
しかし、天台宗は「誰でも仏になれる」という考え方だったのです。
これが庶民の心の拠り所になり、一気に広まりました。
これを聞いてキリスト教と同じだなと感じました。
イエスキリストは、当時のユダヤ教の「ユダヤ人しか救われない」という教えに疑問を抱き、「信じる者はすべて救われる」という教えを説いたのです。
それがのちに弟子たちによってさらに広められキリスト教として成立しました。
天台宗が世に広まったのも「誰でも仏になれる」という気軽さのためだったんですね。
天台宗は、世の中の多くの人の生きる希望となったのです。
最澄は822年に56歳で亡くなり、死後「伝教大師」という名前を天皇から授かり、「伝教大師最澄」と呼ばれるようになりました。
最澄が日本に与えた影響は計り知れません。
組織に必要な人材
最澄の教えで以下のような言葉があります。
一隅を照らす 此れ即ち国宝なり
一隅とは、「片隅」という意味。
ほんの片隅でもいいから、明るくしてくれる人はこの国の宝だということ。
当時は、宗教も政治に利用されることが多かったのです。
道教という僧侶は宗教のその勢力で天皇に近づき、宗教の教えを利用して天皇にまでなろうとしました。
宗教も権力に利用されてしまうような世の中に、最澄は嫌気がさしていました。
国に必要なのは、権力のある人ではない。
ほんの片隅でもいいから照らしてくれるが国の宝なのだと感じていたんでしょう。
これは国だけではなく、現代でいうと組織にも言えることだと思います。
組織も人材登用が一番重要でしょう。
組織や会社は人で成り立っています。
どんな人を雇うか、ですべて決まると言っても過言ではありません。
そんなとき、スキルや資格も重要ですが、小さなことにも気配りができて周りを明るくしてくれるような人が組織には必要なのではないでしょうか。
最澄の教えを聞き、組織に求められる人物がどんな人なのか考えるキッカケになりました。
最澄から学べる教訓
最澄から学べる教訓は「組織に必要な人材はほんの小さなことでも善い行いをして、組織を明るくしてくれる人」ということです。
非常にシンプルですね。
自分のためだけではなく、誰かのため、組織のために動ける人が大切です。
最澄先生の生涯や教えを勉強してそんなことを感じました。
最澄と天台宗について学びたい人には以下の本がオススメ。
天台宗の教えと、日本に及ぼした影響がどれだけか、書かれています(^^♪
読んでくださった方の何か考えるキッカケになれたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。