『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。
ライフコーチ、会社員、Kindle作家と三足の草鞋を履いている小泉健一と申します。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、オススメの本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
本記事は歴史から学べる教訓について。
僕は歴史が大好きで、よく歴史の本を読んでいます。
『歴史は繰り返す』
とよく言いますが、歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ156人目は、大正から昭和にかけて活躍し、「天皇機関説」を唱え今の政党内閣制に影響を与えた学者・政治家の「美濃部達吉」です。
当時は「神の子孫である天皇が国家そのものである」という考え方が一般的であったところに「天皇は国の機関のひとつだ」と唱えたのが彼。
当然、大批判に遭います。
どのように美濃部達吉は自分の説を唱え、やり切ったのか?
美濃部達吉の生涯をざっくりポイントのみ触れてわかりやすく解説し、そこから現代を生きる僕たちにもタメになる教訓をご紹介していきますね。
彼の生涯や実績を知ると、「勇気を持って意見を言う」ということが学べます。
(約5分で読めます)
美濃部達吉とはどんな人?
海外で憲法を学ぶ
美濃部達吉は、1873年に兵庫県で生まれました。
現在の東京大学である「帝国大学」で法律を学ぶ優秀な人物でした。
帝国大学で、すでに先駆けて「天皇機関説」を唱えていた一木喜徳郎(いちき きとくろう)に師事します。
天皇機関説とは、「天皇は国の機関のひとつである」という主張。
当時は神の子孫であるとされた天皇が絶対的な権利を持っており、天皇の言うことは絶対だとされていました。
なので、この考え方は危険だと後に言われます。
天皇機関説は今でさえ普通に感じますが、当時は異端。何が正しいかなんてその時の環境で変わるんですね。
そして帝国大学を卒業し、内務省に入り、政治の道へ歩み始めます。
26歳の頃には、イギリスやドイツ、フランスなどのヨーロッパに渡り、留学します。
このときにドイツのゲオルグ・イェリネックという人物の考えに感銘を受けます。
彼はドイツで「君主制」に反対し、人権確立に奔走した人物。ナチスドイツにより彼の書籍は燃やされ、批判されることになりますが、当時の彼の考え方は美濃部達吉が後に「天皇機関説」を主張するキッカケともなりました。
「天皇機関説 事件」
留学から帰国後、教授になり、憲法や行政学を教えることとなります。
そして、『憲法講和』と言う本を出版し、「天皇は絶対的君主ではなく、国のひとつの機関である」と唱え、統治権は国家にあると主張しました。
これは教授をしていた帝国大学内でも他の教授と対立し論争を繰り広げます。
のちに大正天皇や昭和天皇にこの考えは支持されたのですが、まだまだ他の政治家のなかでは「天皇が君主である」という考えが一般的であり、美濃部達吉を排除する動きが止みませんでした。
そして、議員を辞職するまでにいたります。
この一連の流れを「天皇機関説事件」と言います。
天皇を絶対としていた右翼が当時の岡田内閣に迫り、「国体明徴声明」というものを発表し、「天皇機関説は、異端の学説であり、撲滅せよ」と言わせます。
岡田内閣の本心は、そう思っていたか定かではありません。
このように弾圧を受けながら罪には問われることはなく、さらには右翼に対する政府の取り締まりの弱さをも批判します。
このように彼は確固たる意志で自分の信念を貫き通しました。
戦後もアメリカの占領軍による憲法改正にも自分の意見を通し続け、新憲法草案の審議ではただひとりだけ反対をしていたと言います。
側から見たら「わからずや」とか「古い考えだ」とかひはんされていたかもしれません。
しかし、そうまでして自分の信念や意見を貫き通したのは素晴らしいことではないでしょうか。
彼は、日本国憲法が施行されるとまた憲法に関する研究を重ねますが、その翌年に病気で亡くなってしまいます。享年75歳でした。
勇気を持って意見を言う
僕が美濃部達吉の生涯から学んだのは「勇気を持って意見を言う」ということです。
これを成し遂げられたのは、彼がただ信念が強いだけではなく、大変勉強していたからだと僕は感じます。
日本国内にとどまっていたら考え方がどうなっていたかはわかりません。
彼は留学した先のドイツで憲法についての理解を深め、日本との違いを把握したことにより、自分の考えを曲げずにいられる根拠を得たのではないでしょうか。
何事も勉強し、知識をつけ、他者との比較をすることで、自分の意見を言うことができるんだなと学びました。
美濃部達吉から学べる教訓
美濃部達吉から学べる教訓は「自分の意見を言うためには、勉強をして確固たる自信をつけよ」ということです。
たくさん勉強して自信があるからこそ、批判覚悟で人は動ける。
美濃部達吉が海外から学んだように、どんな分野でも異なる業界からも学ぶのはとても大切だと感じました。
他と比較しながら、その良さを取り入れ、自分の学びを深める。
それが勇気を持って意見を言う自信に繋がる。
そんなことを教えてもらいました。
美濃部達吉が「天皇機関説」を書いた『憲法講話』が岩波書店さんから出版されているので興味のある方はぜひ。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。