ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
人は誰しも他人と共存しているので、そこで起きる人間関係の摩擦に苦しんだりすることもあります。
そんなときに助けとなるのが、「自分の幸せの軸」をしっかり持っているかどうか。
相手のペースに合わせたり、誰かと比較すると息苦しさを感じてしまうことがあります。
自分を大切にするエッセンスが盛りだくさんの本を読みましたのでご紹介します。
それはコチラ!!
『世界でたった一人の自分を幸せにする方法』
コーチングを職業とされている林忠之さんの本です。
林さんの本は別の記事でもご紹介しておりますので、もしよろしければ読んでいただけると嬉しいです。
林さんはライフコーチなので、著書では「自分らしく生きるために必要なこと」が学べます。
さっそく書評していきます!
(約5分で読めます)
こんな人に読んで欲しい!
・自分を大切にしているという実感が持てていない人
・今の人間関係に息苦しさを感じている人
・コーチングに興味のある人
この本の要点と僕が伝えたいこと
この本は小説形式で書かれている。
主人公のカオリはOLだったが、仕事や人間関係がうまくいかずすべてが嫌になってフィリピンのセブ島に留学。
そこで出会った人々を通して心が豊かになる物語。
目の前の状況は自分が世界をどう感じているかによって生み出されたもの。
その状況を良くしたいのなら、自分を大切にして心の状態を整えること。
自分の心の声に正直に、どんな自分でも認めてあげる。
そして自分のモノサシを持ち、幸せに生きよう。
すべてが嫌になってしまう人の特徴
この物語は、主人公のカオリが、仕事を辞めて何もかも捨ててセブ島へ留学してそこでの人との出会いを通して心が豊かになっていくストーリーです。
物語はフィクションですが、あとがきには著者の林さんの実体験も踏まえながら書いていると書かれていたので、とても共感できるポイントが要所要所あります。
~ストーリー~
なんとなく内定をもらったコールセンターの会社に就職したが、入社10年経ち、同期が次々出世して焦るカオリ。
『認めてもらいたい』一心で、やりたくない業務も我慢してこなしていた。
昇進できないのは、留学経験がないからだと思っている。
学生時代どうしてもやりたかった留学だったが親に反対され、できなかったことをずっと根に持っている。
留学できずにたいした人生経験もないから良い会社に入れなかったんだと思い、親を恨んでさえいた。
そして、とうとう後輩が自分の上司になるという人事が発表され、さすがに耐えかねたカオリは飛び出すように会社を辞め留学するのだった。
留学するまでのストーリーは以上のようなお話ですが、なんともありがちな状況ですよね。
僕も会社選びは正直言って『どうしてもこの会社がいい!』『この会社でこういう仕事をしたいんだ!』と決めて入ったわけじゃありません。
僕も『なんとなく』な部分はありました。
この物語からもわかるように、
人生に行き詰まる人には下記のような特徴があります。
・自分の本当にやりたいことがわからない
・他人と比べてしまう
・うまくいかなかった責任を自分以外に押し付ける
人がストレスを感じるのは、自分の心と行動に不一致が生じた時です。
「自分の心=やりたいこと」がわからないまま過ごしているといつのまにか苦しくなります。
また、カオリのように同期や後輩など他人と比べることも人生に息苦しさを感じる要因のひとつです。
「好きな仕事に就けなかったのは、留学経験がないからだ(させてくれなかった親のせいだ)」という外部への責任転嫁も何の解決にもなりません。
このように、
・自分の本当にやりたいことがわからない
・他人と比べてしまう
・うまくいかなかった責任を自分以外に押し付ける
という3つが『すべてが嫌になってしまう人』の特徴です。
自分の心の声を無視して我慢して、最後は耐えきれずに爆発してしまうのです。
すべて投げ出したくなったときに必要なステップ
①今のありのままの自分を認める
まず、自分を認めてあげましょう。
我慢して頑張ってきた自分を褒めるのです。
この物語でも、『人間の強さ』について下記のように書かれています。
しっかりと自分と向き合って、自分の弱さまですべて受け入れる、ココロの芯から強くなるような、本当の強さじゃなきゃダメなんだと思う。
自分がココロから望んでいることを明確にして、今のありのままの自分を認めることができれば、未来に向かって歩き出す勇気が湧いてくるんだと思う(108pより引用)
②自分の状態を知る
手に入らないと嘆く前に、それを受け取るにふさわしい自分かどうか、自分を客観視することを忘れちゃいけない(40pより引用)
何か望むのであれば、今あるものにまず目を向けること。
今あるものに感謝して、今の状況を精一杯生きて心を充実させてからでないと、理想の新しい環境になったところで同じ状況になると思います。
おそらくこの物語のカオリも理想の大企業に転職したとしても、ちょっとでも自分の理想から外れたらまた他人のせいにするでしょう。
自分の状態を知り、心を整えてからでないと理想は追いかけられません。
セブでカオリが出会った男の子がこんなことを言っている場面がありました。
真実なんて何一つとしてないのかもしれないなぁ、なんてことを考えていたんだよね。目の前の状況を、ボクがどう見ているのか、ボクが頭の中でどんな世界を作り出しているのか。ただ、それだけだって(98pより引用)
自分の周りの環境は自分の頭の中を映し出す鏡。
自分が考えていることで世界を作り出しているんですね。
自分の状況に満足いかず、息苦しさを感じているなら、まずは自分を知ることから始めるべきなんです。
③自分のモノサシを持つ
カオリは自分の好きなこと、自分の信念をもつ人との出会いを通して、徐々に自分のやりたいことを見出していきます。
そして、自分が息苦しかったのは『他人のモノサシで生きていたからだ』と気づいたのです。
他人に認められたい一心で仕事をしていたから、嫌なことでも我慢して他人の言うとおりに仕事を頑張ってきた。
『自分で選んだ』と言う感覚がないから自分の人生を生きている感じがしなかったんだと気づくのです。
弱い自分や能力がない自分を責めてはダメ。
どんな自分も認めてあげて自分には何ができるかを考える。
そして、自分の大切にする軸=モノサシを見つけることが自分で選んだ人生を歩むために一番大切なことです。
自分で選んだ人生を歩むために
他人軸でなく自分軸で生きる。
これが幸せの秘訣。
そんなことをひとりの人物を通して、教えてくれるとても心が温かくなる本でした。
すべてが嫌になり投げ出したくなった人は、自分を見つめ直し、自分のモノサシを持つようにしましょう!
それが自分の人生を生きるコツです。
そのコツを知りたい人にはオススメです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。