ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
この記事を書いている2019年11月18日現在、「香港のデモでついに日本人が逮捕」というニュースが流れてきました。
2019年3月から勃発している香港のデモはなぜ起きているのか?
なぜ空港を閉鎖したのか?なぜ大学を占拠したのか?
香港で起こっているデモの原因を概要だけわかりやすく解説していきます。
本記事の内容
①香港のデモが起きている原因
②日本人の僕らが学べること
このデモは海外で起きている他人事ではなく、日本人の僕たちが学べることがあります。
世界のことについて、考えるキッカケになると嬉しいです。
(約5分で読めます)
香港のデモはなぜ起きたのか?
香港のデモはなぜ起きているのでしょうか?
最大で約200万人が参加したと言われる大規模なデモです。
香港の人口は約750万人なので、4人に1人が参加していることになります。
日本でいうと約3,000万人が参加していることになりますね。
国の一大事レベルです。
今回のデモの原因はひとことでいうと、「民主化を求める運動」です。
発端は「逃亡犯条例」という法律を変えようという改正案を政府が通したことに対する反対からでした。
逃亡犯条例の改正案とは?
香港が犯罪人の引き渡し協定を締結していない中国本土、マカオ、台湾などにも犯罪人の引き渡しを可能にする改正案
なぜ、この条例が改正されることになったのかというと、2018年2月に台湾で起きた殺人事件がキッカケです。
台湾に旅行に行っていた香港人の大学生カップルが、彼女の浮気が原因で彼氏が彼女を殺してしまうという事件がありました。
逮捕される前に香港に逃げた犯人の男性は、台湾へ身柄を引き渡されずに、殺人も立証されずじまいになってしまったのです。
台湾への引き渡しが認められていなかったので、このようなことになってしまいました。
例えば日本だと、外国人が日本で犯罪を起こしても日本で処罰されるのは当たり前ですよね。
でも、香港では中国本土とマカオ、台湾への引き渡しが認められていないので、台湾で処罰することができなかったのです。
それを問題視した政府は、引き渡しを可能にする法律へと変えようとしたのです。
一見、良い方向への改案に思えますよね。
ここで、問題になったのが、「中国本土への引き渡し」でした。
香港の歴史
今回のデモを理解するのには、香港の歴史が大きく関わってきます。
香港は1842年からイギリスの植民地でした。
途中日本の統治下になったりもしましたが、1997年までイギリスの植民地だったのです。つい最近ですよね。
1997年以降は主権は中国に移りましたが、「一国二制度」という制度のもと、中国とは独立した司法や表現の自由が認められているのです。
それが今回の改正案が通ってしまうと、中国の言いなりになってしまう危険性があり、自由が脅かされるので、このような大きなデモが起きているのです。
中国は共産主義で、独裁政治です。
中国で共産党の悪口を言うと捕まります。
ネットもすべて監視されているくらいなのです。
2015年には書店員失踪事件というものも起きました。
香港は中国からは独立しているので、共産党の悪口を言っても捕まりません。
しかし、共産党批判の本を販売していた本屋さんの店長が失踪するという事件が起きたのです。
翌年、なんと中国に拉致されていたことが明らかになりました。
このように「一国二制度」と言いつつ、中国の支配の手は徐々に伸びてきていたのです。。。
そんな中、「逃亡犯条例」の改正案が決まってしまったら、完全に香港の自由は無くなってしまいます。
中国本土への身柄引き渡しが認められれば「香港で共産党の悪口を言っているやつがいるから身柄を渡せ!」と言われたら、その通りにしないといけなくなるかもしれないのです。
香港の人からしたらたまったもんじゃないですよね。
このように、香港も共産主義化してしまう恐れからデモが活発化してきています。
香港の人たちは自分の未来のために戦っているのです。
香港デモから学べること
香港のデモに関して、良いとか悪いとかは一概には言えません。
ただ、「自分たちの自由や未来は自分で守りたい」という香港の国民の強い想いから、こうしたデモが起きているのは事実。
日本の国民も「自分たちの力でなんとかしたい」と思う人が増えるともっと良くなるんではないかなと思います。
デモというやり方が正しいかはわかりません。
死者も出してしまっています。
でも空港を閉鎖してまでデモを起こした香港の人たちは、空港を閉鎖することで世界に今の香港の状況をアピールしたのです。
それくらいの想いがある人たちの姿勢は学ぶべきじゃないでしょうか。
香港の人たちの歴史を知り、想いを知ることで、僕たち日本人も自分たちの手で未来を作っていく大切さを学ぶべきだと感じました。
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。