ども!
読書好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕がオススメ本を紹介します。
「コロナ後の世界はどうなっちゃうの?」
「個人としてはどう生きていけばいいの?」
そんなや悩みや不安を感じている人にオススメの本を紹介します!
それはコチラ!
元外務省に勤務した経験も持ち、歴史にも詳しく今は作家として活動されている佐藤優さんの本です。
佐藤優さんは大好きな作家さんなのですが、佐藤さんらしく今までの歴史を絡めつつ、コロナの後の政治や僕ら個人の活動ってどうなっていっちゃうの?ということを解説してくれています。
全体主義(全体の利益の為に、個人を無視する思想)が広まる
薄く広い人間関係が今後大事になる
という意見には非常に納得するととともに、自分も意識していかないとと感じました。
また、感染拡大を防げている国とそうでない国の違いも論じています。
それでは早速紹介していきます。
(約5分で読めます)
こんな人にオススメ!
・コロナ後の活動の指針を見つけたい
・感染症拡大の要因を知りたい
・いろんな視点からコロナの社会を分析してみたい
佐藤優さんの教養に触れながらコロナの現状を見ることができ、そしてコロナ後の世界を考えることができる本書はとてもタメになります。
歴史が好きな人にも必見です!
古代ローマ帝国など、これまでの世界で起きてきた感染症にも触れています。
この本の要点と僕が伝えたいこと
連帯か孤立か?独裁か自由民主主義か?
コロナ後の世界はどちらに歩んでいくのか。人類はどの選択をするべきなのか?感染症は常に世界を動かしてきた。感染症により没落した帝国もあり、世界の勢力図も変わってきた。歴史から学ぶと、感染拡大を防げている国とそうでない国の違いも見えてくる。
パンデミックでは国家間の格差が拡大し、国民を管理する全体主義が広まっていく。全体主義が横行すると、個人の自由も制限され判断を他人に任せるようなことになる。
そうならないためにも、個人で広く薄い人間関係を築いていき自分とは異なった意見に触れることで自分の内面を見つめ直す必要がある。
自分自身の行動をひとつひとつ考え、大切にしていこう。
コロナ後の世界で私たちはどう生きればいいのか?本書はその指針になる!
感染症が世界を変えてきた
今までの歴史を見てきても、感染症が世界の勢力図を変えてきました。
古代ローマ帝国の衰退にも疫病が大きく関係しています。(38pより引用)
疫病は、メソポタミアに遠征していた軍が持ち帰り、まず一六五年から一八〇年にわたって帝国を襲い、さらにニ五一年から二六六年にかけても同様の規模の疫病が猛威をふるいました。(40pより引用)
いつの時代も人の移動が疫病をもたらすんですね。
これにより、国もパニックで、雇っていた軍も反乱を起こし、西ローマ帝国滅亡のキッカケを作ってしまいます。
正直、日本人はコロナウィルスが蔓延するまでは「感染症や疫病って遠い国のものだ」と思っていた人も多いんではないでしょうか。
少なくとも僕はそうでした。マラリアやデング熱なんかもニュースではやっていましたが、自分には関係ないかなと思っていました。
しかし、コロナウィルスのように、感染力が強いものが現れると状況は大きく変わりましたね。
古代と比べるとはるかに移動手段は簡単になり、国から国への移動なんてたやすいもの。
今のグローバルな時代が、感染拡大を引き起きしています。
コロナはいつか収束するかもしれませんが、またこれをキッカケに新たな感染症が出てきたときの指針をしっかり決めておかないといけないですよね。
感染拡大を防げている国とそうでない国
これからの未来、また感染症が蔓延したときのために、感染拡大を防げている国とそうでない国の違いを知っておく必要もあるでしょう。
まず、コロナウィルスが発生した段階での認識によって命運が分かれていきました。
佐藤優さんは、「リスク以上、クライシス未満」という言葉を使って説明しています。
『コロナは、リスク以上ではあるけど、絶望的になるようなクライシスまでにはいたっていない』ということ。
リスク以上、クライシス未満の危機に対して、スピーディに対応できず、政策にも大きな揺れが出てしまったのが、アメリカ、英国、イタリアといった国々です。(163pより引用)
トランプ大統領に関して言えば、2020年の2月頃、中国で猛威を振るっていた段階で「3月くらいの温かい時期になればおさまるだろう」と楽観視していました。
その結果、ニューヨーク州をはじめとして甚大な被害をこうむりました。
イタリアも凄惨でしたね。
アメリカ、英国、イタリアとが対照的に、「リスク以上、クライシス未満」の危機であることを適切に捉えて対応したのは、ドイツ、韓国、中国、台湾、イスラエルといった国々でしょう。(165pより引用)
本書にも詳しく書かれていますが、イスラエルはかつて感染症で甚大な被害を被った歴史が記憶にあり、今回のコロナに対しても「二度と同じような歴史を歩まない」といった危機感を持っていたのです。
「春には収まるだろう」というアメリカのトランプ大統領とは明らかに違いますね。
このことから僕が個人的に感じることは、やはり歴史を学ぶのは大切だということ。
感染症はこれからも繰り返し起きていくでしょう。
そのときにどういう意識で行動していくかは、過去の出来事から学んでいくしかありません。
中国、韓国、台湾などが被害を最小限にとどめている要因も書かれているのですがなかなか面白いですよ。
コロナで国家間の格差が広がる
今後、第二波、第三波がやってきたとき、国内での格差以上に、あらためて国家間の格差が顕在化する可能性は高いでしょう(93pより引用)
これは、国家間の格差がコロナの影響に直結しているということから言えます。
日本は裕福な国です。他の国と比べると最小限に被害をとどめている方だと思います。
しかし、アフリカやブラジルなどのニュースも見たことありますが、隔離すらされていないような集団居住している地域で感染者がでればあっという間に広まっていきます。
国家間の貧富の差がもっともっと拡大していってしまう可能性があります。
また、今後ワクチンが出来たとしても、自国のために優先的に使うでしょうね。
これは当たり前かもしれませんが、そうなってしまうと貧しい国にワクチンが回ってくるのはいったいいつになるのでしょう。
今後は格差が広まるとともに、自国を守るために国同士が対立し、グローバル化に歯止めがかかると佐藤さんは読んでいます。
コロナ時代をどう生きる?
なんか、悲観的な内容ばかりになってしまいましたが、今後は私たちはどう生きればいいのでしょう(*_*;
佐藤さんの知恵をお借りしましょう!
拡がる全体主義
佐藤さんは、今後「全体主義が拡がる」と予想しています。
全体主義とは全体の利益のために個人を管理するもので、言っちゃえば独裁政治ですね。
国民が監視されている中国や北朝鮮などがそう。
でも、管理しているからこそ、感染拡大が収束していっているのも事実。
(北朝鮮は一切情報がないですが、感染者が0と言い続けていますよね。。)
日本は真逆。
僕は知らなかったんですが、日本の国の法律では、「どんな人でも外国人でも居住と移動の権利がある」と決められているそうです。
だから法律上は、『移動禁止!!』とできないんですね。
だから日本は『自粛』ということでしか規制ができない。
『県をまたいだから罰金です』
とはできないんですね。
自由が認められるのはいいのか、悪いのか。。
独裁国家ではない日本でも「全体主義」が拡がっていくと思います。
日本の「自粛警察」なんてまさにその象徴。
国家の代わりに、国民が「人と違うことをしている人を罵る」。
このように誰かと違うことを否定されてしまうと個人主義は弱まってきてしまいますね。
広く薄い人間関係が大切
そんな時には、「広く薄い人間関係が大切だ」と佐藤さんは言います。
これには僕もとても共感しました。
自分の誤解を正してくれたり、新しい発想の気づきを与えてくれたりする他社との会話が欠かせません。(185pより引用)
外になかなか出られなくなると必然的に内面に意識が行くでしょう。
そして、人との対話も家族や仲良しの人たちだけに限られてきてしまう。
思想が同じような人たちが固まってしまうとところどころで全体主義が横行し、異なる考え方をもった人や集団を非難したり、より差別やいじめなどが拡大していってしまうのではないでしょうか。
自分個人の考えやビジョンをしっかり持つためにも、「異なる人を受け入れる」訓練が日頃から必要ですね。
初対面の人とオンライン読書会で出会ってみる等、できそうなことはたくさんありそうですね。
これからどう生きるべき?というのがすごい腑に落ちて分かりました!!
オススメです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。