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【書評】人類の歴史がわかる! 独断と偏見のオススメ本 vol.69『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』著:ユヴァル・ノア・ハラリ


Hatena

ども!

 

ド底辺サラリーマンのけんいちです!

 

今回はベストセラーにもなった名著をご紹介します。

 

 

それはコチラ!

 

 

歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の名著『サピエンス全史』です!!

 

 

 

それでは早速書評して参ります!

 

(約5分で読めます)

 

こんな人に読んで欲しい!

・人類の歴史を知りたい人

・これからの人類の発展に興味のある人

 

この本の要点と僕が伝えたいこと

ホモ・サピエンスである我々が食物連鎖の頂点に立てた理由がわかりやすく書かれている。頂点に立てた要因は3つの革命。ホモ・サピエンスの大きな脳があったからこそ可能になった意思疎通などの『認知革命』と、食物を0から生み出す能力で繁栄できた『農業革命』。そして『科学革命』(下巻に書かれている)の3つの革命だ。

ホモ・サピエンスが進化してきた歴史を紐解くと、これからの進むべく道も見えてくる。

 

 

人類の歴史 『認知革命』

脳みそ。思考。

 

 

人類が初めて姿を現したのは250万年前の東アフリカで、「アウストラロピテクス」。

 

そこからさまざまな種類の人類がいたが、最終的に生き残ったのは「ホモ・サピエンス」だけでした。

 

では、なぜ「ホモ・サピエンス」だけが生き残ることができたんでしょう。

 

そして、他の動物もいるなかでなぜ、食物連鎖の頂点に立てたのでしょう。

 

 

それはホモ・サピエンスの脳みその大きさが関係しています。

 

 

体は小さいのに、他の動物にも捕食されないようになり、繁殖できたのもこの脳みそを使ったからです。

 

 

火の発明

 

まず、ホモ・サピエンスは火を発明しました。

 

 

頂点への道のりにおける重大な一歩は、火を手懐けたことだった。一部の人類種は早くも八〇万年前に、ときおり火を使っていたかもしれない。約三〇万年前には、ホモ・エレクトスやネアンデルタール人と、ホモ・サピエンスの祖先が、日常的に火を使っていた。(25pより引用)

 

 

火は明かりとなり夜に活動することも可能にし、暖を取ることで冬も生き残ることを可能にしました。また、調理することで多くの食物を摂取できるようになり、どう猛な動物も怖くない。そして最大の強みは、どんな体の小さな女性でも子どもでも火をおこすことができるということです。

 

種が生き残るのに、体の大小は関係なくなったのです。

 

 

言語の発明

 

 

また『言語』という発明もサピエンスの発展には必要不可欠でした。

 

 

他の動物にも言語はあると言われていて、「危険だ!」という信号を送ることは他の動物もしていること。

 

 

しかし、現実にはないような想像上のものも言語化できたのはサピエンスだけでした。

 

 

そこから神話・宗教などが生まれました。

 

こうした目に見えない『虚構』の誕生により、サピエンスはまったく別の人々でも同じものを信じて集団で生活をするようになり『協力』するようになったことで進化していったのです。

 

 

狩猟採集民としての暮らし

 

サピエンスは1万年前に農耕を始める以前は動物や植物を採集して生活をしていました。

 

 

これが生活を豊かにしていったのです。

 

植物を採取したり、火も扱えるので動物の肉も食べられるようになったり、栄養に事欠かなくなりました。

 

この当時のサピエンスは80歳まで生きる人もいたそうです!!

 

 

感染病などが蔓延するようになったのも家畜を扱うようになったりしてからだそうなので当時はまだ長生きしてたんです。

 

便利になればなるほど大切な何かを失っているということは現代にもつながることですね・・・

 

 

 

人類の歴史 『農業革命』

農業。収穫。

 

 

脳みその発達により、繁殖拡大していったホモ・サピエンスが次に成し遂げた大きな革命は『農業革命』です。

 

 

農業の誕生

 

1万年前に農業は誕生しました。

 

今まで動植物を採取していたサピエンスが、その命をコントロールするようになったのです。

 

 

小麦が栽培されたり、ヤギや羊を家畜化したり、命を生み出すことに成功し、ほぼ無限に食べ物を手に入れることができました。

 

これがサピエンスをさらに進化させた革命でした。

 

 

農業革命による悲劇

 

農業革命はいいことばかりではありませんでした。

 

 

歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。人々は、ある贅沢品にいったん慣れてしまうと、それを当たり前と思うようになる。そのうち、それに頼り始める。そしてついには、それなしでは生きられなくなる。(117pより引用)

 

 

農業で農作物を作れるようになったサピエンスはさらに贅沢を求めるようになったのです。

 

ものすごいスピードで繁殖したサピエンスは子どもの数だけ食物が必要になり、さらに小麦の栽培に力を入れなければならず、労働時間も大幅に増加した。

 

また農作物は保存できるのでそれを狙う敵にも備えなくてはならなくなり、縄張り争いなども起こります。

 

家畜などから動物も身近になることで感染症なども発生しました。

 

 

このように農業革命で大きな価値を生み出す一方で失うものも多かったのです。

 

 

 

神話と書記の誕生

 

農耕民は動植物を育てたり、森林を伐採し、水路を掘り、家を建てたりして、狩猟民族時代より小さな縄張りを作るようになりました。

 

 

これらの別々の縄張りの人たちが協力できたのも『虚構』である神話や想像上の秩序の発展によるものでした。

 

 

宗教や習慣、法律など目に見えない秩序を作ることで人々は協力できるようになったのです。

 

 

そして、文化や言葉を『残す』ことを可能にした『書記』の発明も大きな革命でした。

 

 

 

人間の脳みそには要領に限界があり、また、記憶していたとしても死んでしまったらその人の脳みそもなくなってしまいます。

 

それをアウトプットして残しておくということを可能にしたのが『書記』です。

 

 

初めての書記は、紀元前3,500年ほど前にシュメール人が発明したと言われています。

 

 

それは、税金の支払いや資産の記録のためだそうです。

 

税金の支払いなどは計算にあたりますので、数字というものも生まれました。

 

 

このように、宗教、秩序、書記、数字などの誕生により、サピエンスは発展しました。

 

その一方、差別やヒエラルキーも生まれたのです。

 

 

 

統一に向かう人類

地球。人類。統一。

 

農業革命から、宗教やヒエラルキーが誕生し、人類の『文化』というものが作られました。

 

 

そして、価値を共有できる貨幣(最初は貝殻)も生まれ、見ず知らずの人とも価値を交換したり協力できるようになりました。

 

 

 

このように異なった言語や文化をもつ人々が協力するようになり、ひとつにまとまるようになりました。

 

 

複数の民族が協力してひとつの国を築くようになったのが『帝国』です。

 

 

有名なのはローマ帝国とかイスラム帝国とかがありますよね。

 

 

複数の民族がひとつにまとまり統一されていく『帝国』が作られ一般的になっていったのです。

 

 

紀元前二〇〇年ごろから、人類のほとんどは帝国の中で暮らしてきた。将来も、やはり人類の大半が帝国の中で暮らすだろう。(255pより引用)

 

 

これからの人類も「帝国の中で暮らす」と著者は言います。

 

しかし、今後の帝国、国は境界がなくなり、統一されるように動いていきます。

 

現代の国でも、それぞれの国で法律や宗教、ビジョンがありますが、国が単体で好き勝手はできなくなっています。

 

どこかの国が勝手に戦争を起こしたりすると、他の国々から制裁を受けたりしますよね。

 

現代では、「人種差別」も昔よりはなくなり、「どの人種も、どの国の人も平等だ」という考え方が一般的になり、「世界中の人々は協力すべきだ」という世界平和を望む人も増えています。

 

 

農業革命で一度分裂を始めた人類も今は統一の一途をたどっているということです。

 

 

今後の人類はどのように生きていくべきなのか?

 

 

人類の歴史を知ることで、これからの人類の歩んでいく未来が見えてきます。

 

 

それらを非常にわかりやすく解説してくれているのが本書です。

 

 

 

歴史が苦手な人でも読みやすいかと思います(^^♪

 

 

ぜひ読んでおきたい1冊です。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

ではまた。

ざす。