ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
『ビル・ゲイツが絶賛し、大卒希望者全員にプレゼントした本』という帯の文字に惹かれ購入した本があります。
今回はその本を書評したいと思います!
それはコチラ!
こんな人に読んでほしい!
・これから社会に出る人
・ビジネスマン全般
・世界の状況について知りたい人
この本の要点と僕が伝えたいこと
楽観的な考えや恐怖が間違ったものの見方を誘発する。
データや事実をもとに正しい世界の見方をしよう。
正しい世界の見方=FACTFULNESSを身につけることで、
より生産的に自分のやりたいことに情熱を傾けられるようになる。
どれだけ自分の常識が間違っているか?
(質問)
・世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A.約2倍になった
B.あまり変わっていない
C.半分になった
・世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A.20%
B.50%
C.80%
答えはどれだと思いますか?
冒頭にこうした世界の常識についての質問が10個出てきます。
3択なのでテキトーに選んでも正答率は33%です。
しかし、科学者や研究者、ジャーナリストに聞いても正答率はとても低く30%以下がほとんど。
ちなみに僕も例に違わず、不正解のオンパレード(笑)
ちなみに上記の答えは、
一番最初の質問はCの「世界の人口に対する極度の貧困層の割合は過去20年で半分になった」です。
次の質問の答えはCの「世界中の子供が予防接種を受けられている割合は80%」です。
筆者が言いたいのは「世界は確実に良くなっている」ということです。
そして、正当率の低さから、多くの人は勘違いをしているということ。
多くの人が、世界中の貧困の割合や子供の予防接種を受けている割合は低いと、世界を悲観的に見ているんです。
それには理由があります。
なぜ人は間違った常識を持ってしまうのか?
多くの人が間違った常識や世界の見方をしてしまっている原因に著者は10の人間の本能を挙げられています。
そのうちの2つをご紹介します。
ネガティブ本能
「世界はどんどん悪くなっている」という勘違いをしてしまう原因には人はネガティブなものの見方をしてしまうことが挙げられます。
この本にグラフとして紹介されていますが、
・合法的な奴隷制度
・災害による死者数
・大気汚染
・飢餓
・核兵器
などの悪いことは着実に過去と比べると減っているという事実があります。
「世界はどんどん悪くなっている」という勘違いを打ち破るには、現在と過去を比べてみればよい。もちろん、いま発生している干ばつや飢饉による悲劇を軽んじるべきではない。しかし過去の悲劇について学べば、世界は昔よりもオープンになったことや必要な人に援助が届きやすくなったことにも気づくはずだ。(72pより引用)
また、ネガティブに考えてしまうのは「苦しんでいる人がいるのに楽観的なものの見方をするのは無礼だ」と感じてしまうことも挙げられます。
まだ飢餓に苦しんでいる人が世界には多くいるのに、
「世界は良くなっている!」と声高らかに言うのは気が引けるという本能でしょう。
確かに、苦しんでいる人を目の前にして言うのは失礼かもしれませんが、
それによって世界を間違って見てしまっているのはこれも問題です。
人類の絶え間ない努力のおかげで世界は良くなっているんです。
これは事実。
また、悪いニュースのほうが広まりやすいということも原因のひとつです。
当たり前ですが飛行機事故のニュースはテレビで流れますが、飛行機が無事着陸したなんてニュースは放送されないですよね。
悪いニュースが多く流れるから「世界はこんなにも苦しいんだ」という考えが根付いてしまうのです。
「悪いニュースは広まりやすい」と心がけようと著者も言っています。
パターン化本能
人は良くも悪くもひとつの事例を他にも当てはめて、パターン化をしてしまいます。
例えば、どこかの国で「感染病により死者多数」というニュースがテレビで流れたら、事実も確認せずにその近隣の国々も危ないと勝手に思い込んでしまうんです。(日本で発生したらアジアが危ない等)
僕の実体験ですが、アジア最貧国と言われるネパールに行った時のことです。
最貧国と聞いていたし、不便な生活を想像していましたが、きれいなホテルがあったり、農村の家にもWi-Fiが飛んでいたりしてビックリしました。
「発展途上国と言われる国は、どの国もまだまだ整備されていないんだ」と勝手に思い込んでいたんですよね。
まさにパターン化本能に陥ってしまっていました!
こうしたパターン化本能に陥らないようにするためには「過半数だからといってそれがすべてに当てはまるなんて思わないこと」「同じグループの中でも違いを見出すこと」と筆者は言います。
どうすれば正しい世界の見方が身につくか?
事実についての質問をしてみれば、知識不足が果てしなく表に出てくるはずだ。だから、まず質問から始めてみよう。それが最初の一歩になる。(323pより引用)