ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
人には意識と無意識があります。
意識は普段から現れている顕在意識のようなもので、
無意識は自分の心の奥にある潜在意識のようなもの。
自分の心の奥にある無意識と反した言動や行動をしてしまうと人は悩み、苦しみます。
自分の心と向き合い、無意識を理解し受け入れることが幸せにつながる。
カール・グスタフ・ユングという心理学者をご存知でしょうか。
フロイト、ユング、アドラーの3名が近代心理学の巨頭と言われております。
僕はアドラー心理学をベースに学んでいるんですがユング心理学も面白い!
今回はユング心理学の本のご紹介です!
それはコチラ!!
ユングは夢や占い、心霊現象などのオカルトまでも研究材料にしているんです。
最初怪しい・・・と思いましたが、この本を読んで納得!笑
意識と無意識を理解して、楽に生きていくヒントになる本です。
では、さっそく書評してまいります!
こんな人に読んで欲しい!
・自分をなかなか受け入れられない人
・心理学に興味のある人(ユング心理学の入門編にオススメ)
・自分の心と向き合いたい人
この本の要点と僕が伝えたいこと
人間には『意識』と『無意識』があり、それらは対照的ではあるが、すべてまとめて『ひとつの自分』である。
心の病とは、この『意識』と『無意識』のバランスが崩れること。普段出てこない無意識の自分が暴走したときにおこるもので、心の病を治すには、この無意識を自分で理解して向き合い受け入れること。
『意識』と『無意識』をすべて受け入れることが人の幸せにつながる。
この本を読んだらどうなれる?
自分の心と向き合う大切さが理解でき、自分の悩みや心の病の解決法がわかります!
意識と無意識とは?
人間には意識と無意識があります。
心の病とは、この潜在的に眠っている無意識と自分の言動に不一致があったり、誰かの言動で悩まされたりして起きるもの。
なので自分と向き合うことってとっっっっても大切なんです!!
自分が実は潜在的には「人としゃべるのが好きじゃない」と思っていたとして自分であまりそれを理解していない人は、営業職や接客業を仕事にしていたらいつか仕事が嫌いになり、心の病を患ってしまうかもしれません。
心には「自分について意識している部分」と「自分でも意識できていない心の奥底の部分」があり、この両者は対照的な性質を持っているものなのだ。(中略)一つの心に「対照的な性質を持つ要素」どうしが存在するからこそ、その両者が合わさることで「完全な人の心」が導き出せる(27-29pより引用)
意識と普段隠れている無意識。
これが合わさって人間は本来の姿といえるとのこと。
ユングは精神科医だったのですが、患者とカウンセリングするときはその人の無意識に目を向けるようにしたそうです。
そして対話を通して、その無意識を患者に理解してもらい、「そうか、これがわたしなんだ」と受け入れてもらうようにしていたとのこと。
心の病を治すのには、誰かにアドバイスされて「はい、そうですか」とは簡単に納得できません。
ユングは「自分自身で心と向き合ってもらい、自分の病の根源を理解し、納得すること」でしか心の病を治せないと考えていました。
なので、ユングは『対話』を非常に大切にしていたといいます。
また、患者がたとえおかしなことを言ったりしてもすべて受け入れていたそう。
例えば、いきなり「怪獣が私を襲ってくるんです!」と真剣に話してきた人がいたとします。
このように普通なら「おかしい人だな」と思いあまり気にしないようなことも、ユングは「その人の無意識の部分から発せられた言葉なのだから非常に大切な発言だ」ととらえて読み解くようにしたそうです。
「怪獣は誰かに例えているんではないか?」「親や会社の人を怪獣と比喩しうまくいっていない人間関係を表しているんではないか?」というふうに。
これ以外にも、夢や心霊現象などのオカルトもユングは認めています。
幽霊などは科学的に証明されてはいないですが、ひとが見たというのならそれは「いる」と考えているんです。
それもすべて自分の無意識が表していると。
人が見る夢にも必ず意味があって、そのひとの無意識にかかわっています。
ユングは夢分析にも非常に長けていました。
また、無意識の中には全人類に共通している「普遍的無意識」というものがあるともユングはいいます。
それは当人の過去にかかわらず人類の歴史の中で遺伝的に脈々と受け継がれてきた意識といわれています。
なんかスケールの大きな話だ・・・笑
例えば海を母に例えたり、理想の父親像というものが人類みなに共通しているように。
こうした全人類の歴史から受け継がれる『普遍的無意識』というものがベースにあり、その上に個人の経験や生い立ちからなる『個人的無意識』があり、そして普段から表面に現れている『意識』があります。
ユングは意識は氷山の一角だといっており、潜在的に奥底に眠っている無意識というのはとても大きなものだといいます。
自分の無意識を探ることはとても大切なこととわかりますね。
自分が何かに悩んだとき、なぜそれに対して悩んでいるのか?何が嫌なのか?その問題と直面しているときはどんな感情なのか?それを探るのがいいと思います。
そしてそれはもしかしたら自分の今までの経験からなる価値観に反しているからかもしれません。それは自分の人生を通して形成された無意識でしょう。
自分の過去の経験をさかのぼるのも大切なのではないでしょうか。
人の個性を考えるときにカテゴライズできる8つのタイプ
人にはおおざっぱに8つのタイプに分けられるとユングはいいます。
もちろん人の性格や価値観なんて多種多様なので、ひとくくりに決めつけられるわけではないですが、ざっくりと当てはめることでそのひとを理解する足掛かりになるということです。
ユングは外向的、内向的というふたつの態度と思考・感情・感覚・直観という4つの心理機能を提唱し、それぞれを組み合わせた8つのタイプに人間の性格をカテゴライズしました。
・外向的思考タイプ
外の世界のさまざまな現象を研究して、法則性を見つけたり、一定のルールを見つけようとする人。学者肌の人というイメージです。
感情ではなく理論派って感じの人ですかね。
・内向的思考タイプ
外向的思考タイプと同じように法則性やルールを見出そうとする人ですが、内面的な「私は何者だ」「私の喜びとは」というように哲学者のようなタイプです。
・外向的感情タイプ
外向的なので、外にいる大勢の人とかかわっていきたいと考えている人で、人の好きなものや人が喜んでくれるものに対して追及するようなタイプになります。
・内向的感情タイプ
理論ではなく感情で動きますが、他人の目を気にせずマイペースで自分にとっての幸せや喜ばしいことに注力します。
・外向的感覚タイプ
ものごとをただありのままに受け入れるタイプ。
自分の好き嫌いや損得勘定ではなく現実を正確につかむような人です
・内向的感情タイプ
物事のありのままに受け入れますが、さらにその実態を追及するようなタイプ。
美術品とかを見て、その奥にある歴史や思いも読み解こうとするような芸術肌の人です。
・外向的直観タイプ
外の世界のものごとのまだ見ぬ可能性を見出せるようなタイプ。
安定した性格とは真逆で、常に「何か新しいものはないか」と好奇心旺盛に活動しているような人です。
・内向的直観タイプ
8つのタイプのうち、もっとも他人に理解されないタイプといいます。
自分の内面的な可能性、自分の心の中にひたすら入りこむようなタイプ。
詩人とかがこのタイプだそうです。
以上、8つのタイプのご紹介でした。
これらが表に出すぎてしまうとデメリットや人に迷惑をかけてしまうこともあります。
自分のタイプを理解しておきたいですね。
自分はどれに当てはまるか、考えてみるのも自分を知る一歩になるかと思います ^^
まとめ
意識と無意識のすべてを感じ取って「あぁ、これが私の心のなんだ」と実感できたとき、それが人にとって、もっとも充実した幸福になる。(227-228pより引用)
意識と無意識を理解して「自分」を見つけられると幸福が手に入るということ。
幸せは何かを手に入れたりすることで実感できるものではなく、自分にとっての喜びや自分自身を理解したときに手に入るもの。
自分と向き合うことの大切さを改めて実感したとてもよい本でした!!
ではまた。
ざす。