ども!
ライフコーチのけんいちです!
『まだ見ぬ世界、自分に出会えるブログ』へようこそ。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、大好きな本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕が定期的にブログにてオススメ本を紹介しております。
今回紹介する本はコチラ!
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーも、このフロイトに学んでいました。
精神分析学、心理学の基礎を築いたフロイトの学問を超絶わかりやすく解説してくれている本です。
広く浅く解説した本なので、深く学びたい人は別の本をオススメします。
✔心理学の入門編を読みたい
✔悩み解決のヒントを探している
(約5分で読めます)
この本の要点と感想
フロイトの一番の功績は「無意識」を発見したこと。
過去の出来事やトラウマが現在に影響していると考え、フロイトは神経障害がある患者に、自分の考えていることや過去のことを話をさせて治療するという方法をとった。そんな手法や考え方を知ると現代の方の悩み解決のヒントにもなる。
フロイトの精神分析学はのちにそれが心理学となったり、精神医療に使われたり、芸術関係の人にも大きな影響を与えた。
フロイトの学問を学んで、心理学や精神医療のルーツを学ぼう!
フロイトが精神分析学に興味を持った理由
フロイトの基本情報
ジクムント・フロイト
1856年ドイツ生まれ
ユダヤ人の両親で父親が40歳のときの子どもでした。
そして母親は3番目の奥さんで父親よりも20歳以上も年下。
1番目の奥さんの子ども(フロイトの腹違いの兄)がフロイトの母親とほぼ同じ年齢でした。このように家庭環境は複雑だったようで、このことがフロイトの思想に大きな影響を与えたと言います。
父親は非常に厳しかったそうですが、母親はフロイトを溺愛したそうです。
フロイトが精神分析に傾倒したキッカケ
フロイトが精神分析を確立していくにいたるキッカケは催眠術でした。
フロイトがパリに留学中にシャルコーという神経症の研究で有名だった人が、ヒステリーを起こす女性に対し、催眠術で症状を治しているのを見て、「人には意識していない部分があるんだ」と確信し、自身も催眠術を取り入れた治療を行っていったそうです。
これが発展していき、「無意識」という概念を取り入れた「精神分析」に発展させていきます。
三大心理学者と言われるのは、フロイト、ユング、アドラーです。
ユングもアドラーも、のちに離脱しますが、フロイトを師と仰いで学んでいました。
フロイトは現代の心理学の基礎も築いたのです。
過去を思い出せば病気も治る?!
フロイトの精神分析の確立
フロイトの先輩である精神科医の人からの、ある女性患者の話がフロイトに衝撃を与えます。
「コップで水が飲めない」「ダンス音楽を聴くと咳が出る」など様々な症状に悩まされている女性。
過去のトラウマがそうさせていたと知ります。
「大嫌いな家庭教師が犬に水を飲ませていた幼少期の記憶」
「父の看病中にダンスに行きたいと思っていた自分への罪悪感」
これらの経験のせいで症状が出ていた。
その過去の話をすると女性の今までの症状が治ったそうです。
「無意識に閉じ込められた過去を思い出し、それを言葉にすれば神経症が治る」という精神分析の基本的な考え方のヒントを得たのです。(16pより引用)
僕がやっているコーチングも似ています。
過去のさまざまな経験で性格は形作られているので、過去にヒントはありますし、今の価値観を探すのにも過去の出来事やそのとき感じた感情を思い出すのはとても有効なんです。
無意識を知れば心の病気も治る
フロイトが行っていたのが「自由連想法」という治療方法でした。
これは『患者にソファに横になってリラックスしてもらい、思いつくことを言葉にする』という方法です。
一見、病気に関係のなさそうなことも思いつくままに言葉にしてもらうそうです。
「関係なさそう」と思うことが無意識なことに繋がり、そこにヒントを得たんですね。
自由連想法は、無意識に抑圧されていた過去の出来事を患者に思い出しもらい、それを治療者が解釈して納得させることにより、神経症の症状を消し去ります。これはフロイトの精神分析の根幹を成す方法でした。(89pより引用)
過去の経験から形作られた性格や価値観。
それはその人にとっては「当たり前」すぎるので「無意識」になるんですね。
その無意識を患者に気付いてもらい、客観的に自分を観ることで神経症などの症状を治していったのです。
コーチングは治療ではないですが、なんだかこれもコーチングの手法と似ているなぁと感じました。フロイトの影響はコーチングにも表れているんではないでしょうか。
自分をコントロールするための超自我
フロイトの考え方で『超自我』というものがあります。
自分の中にある「こうありたい」「こうあらねば」という「理想」や「ルール」を押し付けてくるものを、フロイトは超自我と呼びました。(68pより引用)
こうした「○○すべき」みたいなものも自分の過去の経験や親の教育などから形作られていきますよね。
例えば、「女性には優しくすべし。レディーファースト!」という人もいれば「そんなん男女差別だよ。男だからとか女だからとか関係ないだろ」と思う人もいるでしょう。
自分では当たり前だと思っていることも他人からしたらそうではないこともたくさんあるのです。
それを見つけていくことも治療に役立っていたんですね。
これまたコーチングでも注目すべき着眼点でした。
フロイトの言う「超自我」の思いが働き、人は「劣等感」や「罪悪感」なども感じると言います。
フロイトを学べば現在の悩み解決にもなる
僕がこの本を読んで感じたことは、フロイトの考え方は現代の悩み解決のヒントにもなるなぁと思いました!
・過去の経験を知ることが悩み解決につながる
・超自我という考え方
・無意識に自分の本当の要望が隠れている
・思いつくままに話すと悩み解決のヒントがある
これらすべてコーチとして活動している僕が普段から意識していることと同じことでした。
よりコーチングの考え方が深まった感じでした。
ありがとう!フロイト先生!笑
他にもフロイトの特徴である「夢分析」とかについてもたくさん書かれています。
フロイト入門編にも、悩み解決のヒントを探すのにもオススメです~(^^♪
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。