ド底辺サラリーマンの夢の叶え方

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まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ

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【書評・要約】人類史を学ぶのにピッタリ!『銃・病原菌・鉄㊦』著:ジャレド・ダイヤモンド


Hatena

ども!

ライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!

僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。

そんな僕がオススメ本を紹介します。

 

今回ご紹介するのはコチラ!

 

 

人類の発展の歴史が学べる本です。

同じ人類なのになぜ民族によって格差があるのか?

どこからその格差は生まれたのか?

 

人類が誕生し、どのように発展していったかを生物学者のジャレド・ダイヤモンド博士が事細かに教えてくれる良書です。

120万部を超えるベストセラー!

 

本書は上巻・下巻があり、上巻は以前記事にしていますのでコチラを参考に(^^♪

 

 

下巻は、主に「言葉の誕生」から、国単位で中国やオーストラリア、アフリカがなぜ今のような発展をたどったかを解説してくれています。

 

 

(約5分で読めます)

こんな人にオススメ!

       本

・人類の発展について知りたい人

・歴史好きな人

・様々な国のルーツを知りたい人

 

 

 

上巻同様、なぜ同じ人類なのに国や地域によって現代のような格差が生まれたのか?とめちゃくちゃ細かいエビデンスを用意して語っています。

とても勉強になりました。

 

 

この本の要点と僕が伝えたいこと

        まとめ

現代のように、国や地域ごとに格差があるのは、民族による生物的格差があったわけではない。今から1万3000年前の氷河期が終わったときには、人類は似たり寄ったりの狩猟民族だった。

狩猟をしながらいろんな地域に移動してそれぞれ異なる発展を遂げていった。大陸の地形、気候、土壌、家畜動物の有無など、すべては環境による格差が要因だった。

食物生産ができる気候と土壌が揃っている地域の人々は、定住するようになり、家畜動物がいる地域では家畜により食料が手に入り、家畜の持つ病原菌にも抗体を持つことができた。そして、抗体を持たない地域に侵略すると原住民は滅ぼされた。

また、地形が入り組んでいると、隅々まで文明は伝播せず、こうした大陸の地形でも格差が合生まれた。

このように民族や国の間での格差は単なる環境の違いで発生しただけであり、偶然なのである。

 

 

  

人類の発展は環境によるもの

命



 

本書では「人類の歴史では地域間、民族間で格差があったのかどうか?」をテーマとして人類誕生から紐解いています。

それを解明していくことで、人類はいかにして発展してきたのかがわかります。


地域による差は確かにあったと言うのが結論ですが、それは複雑な理由が絡み合っています。


食料生産の開始時期、人口密度、地形、家畜の有無、など地域や風土によるものに影響されていたのです。

 

 

上巻では主に、人類の誕生から、食物生産までを取り上げていました。

下巻である本書では、言葉の誕生と発展、そして個別の国に注目し、それぞれどのように発展してきたかを解説しています。

 

中国はなぜこれほどまでに大きな統一民族国家として発展してきたのか。

アフリカはなぜ貧困層が多いのか。

オーストラリアの先住民はなぜ滅ぼされたのか。

 

こうした事実の根拠をこれでもか!というくらい細かく教えてくれるのです。

 

 

 

人類の発展の鍵となるもの

りんごと本

地形

伝播による新しい技術の取得は、受け取る側の社会がどこに位置するかという地理的要因によって異なる。近年の歴史において、地上でもっとも孤立した社会に暮らしていたのは、世界でもっとも孤立した大陸のオーストラリアから、さらに100マイル(約160キロ)の海によって隔てられた孤島で暮らしていたタスマニア島のアボリジニである。(88pより引用)

 

孤島だと地形的に文明が伝播していかないのです。

 

僕は、三国志が好きなのですが、「中国があれだけ武器や文明が発展している時に、なぜ日本はまだ稲作(弥生時代)なんてやっているんだろう」と疑問に思っていたのですが、本書を読んで納得。島国で孤立してますからね。

 

もうひとつ地形が民族の発展に影響した例として中国が挙げられています。

中国は面積は非常に広いですが、同じ言語を話す統一民族としてなぜあそこまで大きな国家を築けたのでしょうか。

 

本書にも書いてありますが、中国の中でも北部と南部で、人々の外観が異なり遺伝子的にも別々だという根拠が出ているそうです。

 

それにもかかわらず、統一されたのは地形がゆるやかで移動しやすかったこと、北には黄河、南には揚子江という河川があり、貿易や文明の交流がさかんだったから。

 

これも、まさに地形がそういう形をしていただけであり、偶然ですよね。

山に囲まれたような地形で陸の孤島のような国だったら今のように統一はされていないんではないでしょうか。

 

 

 

家畜の有無

 

アフリカを例に家畜の有無の影響が書かれています。

上巻でも、触れていましたが家畜になりうる牛や馬が育つ環境のエリアでは、食糧生産に有利になりました。

 

そして、さらに動物が主に持っている感染症などの細菌にも強くなるように抗体ができます。

 

アフリカでは、こうした家畜になりうる動物が育つ環境にない乾燥したエリアが多かったため、食糧生産はできず、感染症にも弱い民族となってしまったのです。

 

ヨーロッパなど、比較的、環境に恵まれたエリアの民族が、優位に立ち、アフリカなどの不利な環境にいた民族は奴隷にされたり労働力として酷使されたりしてしまったのです。

 

また、アフリカは地形的にも縦長なので、農作物なども拡散できなかったことも影響しています。

 

 

 

人類に優劣はない

 旅

どのように人類の間で格差が生まれ、栄えた民族、滅んだ民族が現れたのかを見てきました。

 

一言でいうと、「単なる偶然」です。

たまたま地理的、気候的な環境が良かったエリアの民族が食糧生産を覚え、武器を作り、言語の読み書きを覚えていった。

 

それが優位に立てた理由です。

 

今でも、肌の色などによる差別があるのも事実。

でも、民族的な優位性など何もなくてたまたまヨーロッパやアジアを中心としたユーラシア大陸が環境が良かったから、発展が早かっただけ。

 

アフリカやアメリカなど縦長の国や、家畜が育たない環境の国が遅れて発展していっただけ。

 

「地球はひとつだし、それぞれの国が協力すべき」

本書を読んで僕はそんな感想を持ちました。

 

 

 

ぜひ、読んでみてください!

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた。

ざす。