ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
人は何かうまくいかないことが起きた時にその『原因』を探ろうとしますよね。
でも、『原因』を探ってもそれがわかったところで解決策はなかなか見出せません。
過去は変えられないからです。
では、どうしたらいいのか。
アドラー心理学の『目的論』をベースにお話します!
(約4分で読めます)
うまくいかないときは原因ではなくその目的を探す
人生でうまくいかない場面にぶち当たったら、「なぜだ?」と原因を探るのは自然な行為だと思います。
仕事でミスをしたときは、その原因がわかれば対策がわかりますからね。
しかし、原因ばかり見すぎていると過去は変えられないのに自分の行動を後悔したりクヨクヨしたりしてしまい、精神的によくありません。
ミスをしたら、じゃ同じミスをしないようにこれからどうするか?
もしくはこのミスをリカバリーするのに何をしようか?
と考えたほうが生産的です。
未来のことを考えましょう。
人の行動にはすべて目的があります。
仕事上のミスにしても何か目的があってしたはずです。
「めんどうくさいから確認しなくていいや」と書類に目を通さなかったことでそのミスが発生してしまったとしたら「めんどうくさいからサボりたかった」というのがその人の目的です。
サボろうとしたから他の人に迷惑をかけてしまっていたということがわかればその目的を変えればいいだけです。
このようにどんな行動でも目的があって行動しているということを、アドラー心理学では『目的論』といいます。
人の行動には目的が必ずあり、しかも目的というのは未来のことなので変えられるんです。
原因を探っていても過去の出来事は変えられないので、解決策が見いだせないことが多くあります。
何か人生でうまくいかないときは、「なんでだろう(=原因)」というよりも「何がしたいんだろう(=目的)」を考えるようにしましょう。
原因を探ったら失敗する理由
原因を探ったら失敗してしまう理由は、さきほども少し書きましたが過去からは抜本的な解決策が見いだせないからです。
過去は変えられないので、原因そのものがわかってもそれを変えることもできません。
原因を探ることを否定しているのではありません。
ただ、目的を考えたほうが解決策を導きやすいのです。
原因を探っている途中でわからなくなってきたら「こうだったからだ!仕方ないよな」と勝手な原因をつけて諦めてしまう場合もあります。
それでは何も解決できないですよね。
何かしら原因があるはずだ!と過去を振り返っているとこのように原因を捏造するクセもついてしまう危険性があります。
こうだったから仕方ないと考えてしまうと脳は思考停止してまた同じ過ちをくりかえしてしまうでしょう。
うまくいかないときに実践するべき具体的方法
「っていってもどうすりゃええねん!」というお声も聞こえてきそうなので具体例を紹介してもっとわかりやすくご説明しますね。
『仕事がうまく回らずに残業が増えている』
という現状があるとします。
原因を考えると「仕事量が多いから」「自分の能力が低いから」などがあります。
どうでしょうか。
これに対しての対策を考えられれば解決に繋がりますが、なんだかネガティブな印象がありませんか。
仕事量が多い・・・
自分の能力が低い・・・
逆に目的を考えると
「仕事をちゃんと終わらせてから帰ろうとしている」「自分ひとりで仕事をこなしていきたい」ということなどがあるかと思います。
原因を考えるより前向きですよね。
仕事をちゃんと終わらせてから帰ろうとしているが実際に終わっていない。
であれば誰かに助けを求めるなど手伝ってもらうという解決策が見つかります。
前向きですよね。
原因のところで述べた「自分の能力が低い」ということに対しても同じように「誰かに助けを求める」という解決策もたしかに実施できます。
しかし、「自分に能力がないから他人に助けてもらう」という意味付けをしてしまうと自分の自尊心がズタボロになります・・・
ネガティブになり、「自分には何もできないんだ」と今後の行動に影響してきてしまいます。
目的論が良いのは未来のことなので前向きに捉えやすいのです。
もうひとつ事例をご紹介します。
これは僕の実体験です。(あぁ、恥ずかしい 笑)
僕は人前で話すのが苦手でした。
それには下記のような出来事があり、それがトラウマになっているからかなと考えてました。
・小学生の運動会のとき全校生徒600人の前で演奏の指揮をやる。はずい。
・小学生のときに英会話を習っていたのですが英語のスピーチ大会で大勢の前でスピーチ。緊張して言葉がでてこなかった。
『俺はすぐに緊張してアガってしまうから(=原因)人前に出たり話すのは苦手なんだ』と考えていたのです。
原因しか見ていなかったから「こんな性格だから仕方ない」と何の解決にもならなかったです。
でも目的を考えたら変わりました。
僕は「人に良く思われたい」という考え(=目的)があったのが分かったのです。
あぁ、なんてダサいんだ(笑)
人の目を気にして、人から良く思われたい。「すごいね。よくできたね。」と認めてもらいたいという気持ちがあったから、人前で失敗するのを恐れ、苦手意識があったんだなとわかったのです。
これが分かってからは「誰もお前のことなんか気にしてねーよ」と自分にアドバイスをして(笑)、今では人前で話すのは好きになりました。
元々、しゃべること自体は好きだったので苦にならなくなったのです。
原因しか考えてなかったら「人前で話すのは苦手な性格だから仕方ない」で終わっていたかもしれません。
「人に良く思われたい。褒められたい」という目的あっての行動だとわかってからは、目的を変え「しゃべるのが好きだからしゃべる」ということに置き換えて解決できたのです。
心理学者アドラーは「トラウマは幻想だ」といいます。
トラウマなんてありはしないと。
僕の事例でも過去の出来事がトラウマになったのだと思ったのですが目的を考えた時にすんなり解決できたので、アドラーのこの考えにはとても共感しました。
うまくいかないときは行動の意味付けをしよう
どんな行動にも必ず目的があって人は行動しています。
うまくいかなかったとき、「自分の目的はなんだったんだろう」「あの人はどういう感情で何がしたくてあんなことをしたのだろう」と目的を考えるようにしましょう!
自分であろうと、相手であろうと、その行動の目的を探り意味付けをしていくのです。
人間関係での悩みも目的を考えると解決しやすくなります。
ぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。