ども!
ライフコーチのけんいちです!
『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、大好きな本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕が定期的にブログにてオススメ本を紹介しております。
今回紹介する本はコチラ!
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東洋哲学学ぶならこの一冊!
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哲学の本は数多ありますが、僕は「飲茶」さんの哲学の本が一番わかりやすいと思います。
とにかく平易に学びたいという方に超オススメ。「東洋の哲人たち」というタイトルの通り、ブッダから、日本の禅宗まで取り上げられていて、かつストーリー仕立てになっているので理解しやすいです!
早速、本書の中身を見ていきましょう!
✔仏教について興味がある
✔ヨガやマインドフルネスが好き
ヨガ哲学もインド仏教に通ずるし、マインドフルネスなどが好きな方にもピッタリです(^^♪
(約5分で読めます)
この本の要約と感想
インドにおける仏教の始まりから、ブッダや中国の老子や孔子、そして日本における仏教や禅宗まで「東洋の哲学」をわかりやすく解説している。
インドで発祥した仏教は、中国に伝わり日本に伝わった。しかし、インドや中国では廃れていってしまった。
西洋の哲学は従来の哲学に異論を唱える形で発展していったのに対し、東洋の哲学はすでにブッダがゴールを見つけてそれを理解しよう、学ぼうとする活動である。そんな違いも踏まえながら東洋に生きる日本人であれば理解しておきたい教養をこの一冊でわかりやすく学べます!
東洋の哲学はピラミッド
哲学というとソクラテスやプラトン、アリストテレス、カント、ニーチェなど西洋ばかり勉強していた僕ですが、改めて本書で東洋哲学を学びました。
「最初に読んだ本が飲茶さんの本でよかった!」
本当にそう思いましたし、前作の西洋の哲学もあるので、僕はこのあと読もうと思っています。
東洋の哲学とは?
と一言でいうと「ピラミッド」だと著者は表現しています。
「悟り」という言葉がありますよね。あれはインド人で仏教の祖でもあるブッダが木の下で瞑想して達した境地と言われています。
「我は真理を知り得たり。悟った。究極に達した」
(中略)
ここが、東洋哲学と西洋哲学が根本的に違うところである。つまり、東洋哲学は「ゴール(真理)を目指す」のではなく、「ゴールした」ところからスタートするのである。(17pより引用)
東洋の哲学はピラミッドのように、頂点にある「悟り」という境地を、いろんな人が感じ、表現していって下部に広がっていく感じなんですね。
西洋の哲学は、たしかに「無知」からスタートし、「世界は水でできている!」とか「いやいや、世界は空気だよ」とか、「水とか空気じゃねーんだよ、世界の真理は目に見えないものなのさ」とか唱える人が出てきて、今ある定説を否定する形で発展してきました。
東洋と西洋とでは対照的ですね。
ブッダのいう「悟り」をいろんな人が解釈し、それぞれの教えとして伝導していったのです。
インド哲学、仏教とは?
東洋哲学のゴールで大元であるインド哲学、仏教について少し触れましょう。
東洋哲学の始まりは非常に面白いです。
今から3500年も前のインドで始まります。当時のイランあたりからアーリア人という民族がインドに侵攻。そして支配。今のインド人の源流となります。
そのアーリア人は神話のようなものを作っていて、「自分たちは神から生まれた人種なのだ」と言いまわり、先住民たちを格下として階級差別をしました。この階級のトップである自分たちをバラモン(祭司)と呼びました。
なんとこの人たちが哲学者となるのです。
こんなふうにうまいこと特権階級を手に入れたバラモンたちは、「たいして働かなくても、裕福な生活ができ、家でゴロゴロできる」ようになるわけだが、たいていの場合そういった「働かない人間」たちというものは、決まって生活に関係ない「余計なこと」を好んで考えるようになる。端的に言えば、「哲学者」になるのだ。
(中略)
祭司という「暇人」ができたので、小難しいことを考えだし、それをまとめた。これがインド哲学、東洋哲学の始まりである。(29pより引用)
なんともまぁ、面白い始まり方でしょう。笑
コレを聞いて思い浮かんだのが、「学校=スクール」の語源にもなった西洋哲学の「スコラ哲学」。このスコラって「暇」って意味なんですよね。
人間の真理を追求するのには「暇」が大切なのかもしれません…
このように暇人から始まったインド哲学でしたが、超天才ブッダの登場でそれが仏教へと発展していきます。
分かりやすく哲学を!
東洋の哲学の始まり、意外でしたよね。笑
もっと超人みたいな人がいたのかと思ったらまさか暇人だったなんて。笑
けど、ここで最強の哲人ブッダが現れます。
ブッダは金持ちの家に生まれたのに、なぜ暇人と同じような哲学の道を歩んだかということも非常に面白いです。ぜひ本書で。
飲茶さんの本のわかりやすさを感じてもらうために少し引用します。
仏教の教えで四諦(したい)というのがあるそうです。苦諦、集諦、滅諦、道諦と呼ばれる「苦悩」に関する真理のこと。
この四つの真理を並べて、簡単に言ってしまうと「人生は苦しみだらけだけど、その苦しみには執着という原因があって、それを無くせば苦しみを消すことができます。そして、その境地にいたるための方法があるんですよ」ということである。(101pより引用)
現代の僕らでも「たしかに」と納得できる内容ですよね。そして納得できるくらい平易に書いてくれてるのが本書の特徴です。
中国の孟子(紀元前4世紀)の「性善説」についてもこう書いています。
そもそも、孟子は「性善説」で単に「人間が善だ」と言いたかったのではない。そうではなく、彼は「性善説」を持ち出すことで「支配者たちがいかに無能であるか」を明らかにしたかったのだ。
「人間の本性は『善』である。にもかかわらず、こんなに世の中が乱れているのはなぜか。それは、国を支配している王や官僚がよほどの馬鹿で無能だからだよ!」(237pより引用)
なんともわかりやすいし、面白い解釈ですよね!当時の政治情勢も知らないとわからない解釈です。
こんなふうにわかりやすく東洋の哲学、仏教について解説してくれているのでこれから学びたい人にはピッタリです!
他にも、数々の経営者たちも愛読している「論語」を書いた孔子のことや、日本の禅宗を広めた道元禅師のことなども書かれています。
そしてなぜ今はインドと中国では仏教が廃れてしまったのか?その理由もインド人や中国人の文化と関わっていて面白かったです。
哲学に苦手意識のある人や、これから学ぼうとしてる方はぜひ手に取ってみてください!
✔インドから始まった東洋の哲学は、中国の孔子、孟子、墨子、韓非子などが発展させ、東の日本にたどり着いた
✔執着をなくせば、楽に生きられるというのが仏教の考え方
気になった方はぜひ読んでみてください。
前作はソクラテスから始まる西洋の哲学です!ぜひセットで。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。