ども!
ライフコーチのけんいちです!
『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、大好きな本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕が定期的にブログにてオススメ本を紹介しております。
今回紹介する本はコチラ!
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あなたの会社にも劣化したオッサンはいますか?
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著作家で経営者でもある山口周さんの本。
刺激的なタイトルですが、かなり的を得ていた内容で面白かったです!今の50~60代のオッサンたちがなぜ劣化しているのか?(もちろん全員ではないです。50、60代の方すんません!)ということを時代背景から説いてくれています。
「劣化=仕事ができない」ということ。
なぜ今の日本は、仕事ができない年長者でも上に立つことができる仕組みなのか?
僕みたいな30代やそれよりも下の世代たちがどのように組織で立ち振る舞えばいいのか?
そんなことが書かれています。
✔20~40代でこれからの自分の仕事と向き合いたい
✔理想の組織について考えていきたい!
本書では「劣化するオッサン」とディスられていますが、もちろん50~60代の人が読んでも戒めになり、とても良いと思います。(耳が痛くなるかと思いますが・・・)
(約5分で読めます)
この本の要約と感想
日本は年功序列が一般的で無能でも役員に昇進し、人の上に立つことがある。
特に今の50〜60代は、バブル期に会社員時代をスタートさせた人が多く「いい大学に入りいい会社に入れば生涯安心」という考えが根付いているため、努力もせずに上に立つ人が多い。
40代以下の人がするべきことは、間違ってると思ったら意見を言うこと。そして組織がどうにもならないときは辞めて行動に移すこと。動かないのは同意していること同じ。
上に立つ人が部下とどう接したらいいか、自分も劣化しないオッサンになるためにはどうしたらいいか。
これからを生きる指針になる一冊。
劣化するオッサンとは?
本書での定義をそのまま抜粋します。
1.古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2.過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3.階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4.よそ者や異質なものに不寛容で、排他的 (10pより引用)
この言葉を聞いてあなたの組織の誰かを思い浮かべたのならこの本は読み進めていくべきです。
自分のやってることが正しいと信じきっていて、人の話を聞かなかったり、部下のような目下の人よりも優れていると思い込んでいるような人です。
なぜ、このような人たちがのさばっているのでしょうか。
劣化したオッサンが発生する理由
バブル期のぬるい時代を過ごす
本書が出たのが2018年。
2018年時点で、五十代・六十代となっているオッサンたちは、70年代に絶滅した「教養世代」と、90年代以降に勃興した「実学世代」のはざまに発生した「知的真空の時代」に若手時代を過ごしてしまった(23pより引用)
高度経済成長のときは、やればやるだけ会社が成長した時代で残業なんて当たり前。
戦後、なんとか日本をよくしようと学びに価値を置いていた世代を「教養世代」と言い、バブルが弾けて厳しい時代を生きているまさに今の我々が「実学世代」。
そしてその間にいるのが今の50代、60代のオッサンたちで、バブル期のぬるい時代に20代という大切な時期を過ごしてしまっていたということです。
「いい大学に入って有名な企業に入れば安泰」と思い、常に成長することに価値を置かずに一番吸収できる20代を過ごしてしまったため、いまのオッサンたちは劣化していると著者は言います。
組織は大きくなればなるほど劣化する
これは割と衝撃的でしたが納得できる部分もありました。
「数」がパワーとなる現代の市場や組織において、構造的に最初に大きな権力を得るのは、いつも大量にいる三流から支持される二流ということになります。(41pより引用)
無能な二流の人がリーダーになると、自分に迎合するような三流を集めようとするし、まだ能力も経験もない部下たちの賛同を得なければ上に立てないので支持されることばかり躍起になるのです。
日本の大企業だとよくありますね。
本書にもありますが、他国では実力主義で、能力なければ平気で40代、50代でもクビになります。
日本だと、無能な年長者もとりあえず空いているポストにつける傾向がありますよね。。
うちの会社もそうです。「なんでそんなやつクビにしない?!」と思うような人もとりあえず役職についていたり。笑
どんな時代でも常に成長して学び続けることが大切だということを改めて感じました。
今を生きる世代はどうすればいい?
そんな上の世代が組織にいたとして私たちには何ができるんでしょう。
著者はこう言います。
劣化したオッサンのもとで納得できない理不尽な仕事を押し付けられている立場にある人であれば、まずオピニオンとエグジットという武器を意識してほしい。(57pより引用)
オピニオンとは意見を物申すこと。エグジットは組織を抜けること。
意見を言わなければ迎合してるのと同じ、と著者は言います。
確かにおっしゃる通りですが、なかなか意見を言っても何も変わらないことが多いですよね。
それこそ数を味方につけて上に立つ人に一個人が言っても相手は変わりづらいです。
僕的にはオピニオンは大企業であればあるほど難しいと感じました。
エグジットは、要は「辞める」ということなので誰にでもできます。
意見を持ち、それを伝えることは確かに大切ですが、相手のことは変えることができないので、やれることとしたら、自分を磨くことかなと僕は思います。
今の会社が不満なら上に立ち変えていくか、無理ならセミナーやら読書やら自己啓発をたくさんして自分の力を身につけて組織を抜けて独立する。
そのための準備期間に充てるのがいいと思います。
自分が何をすべきか考えるキッカケになる一冊
以下、僕の所感も踏まえた本書のまとめです。
✔仕事のできないオッサンが上にいる組織に所属する自分達にできることは「オピニオン」「エグジット」
✔教養を身につけてどこでも働けるように学び続けるべき
今の資本主義の中での組織の構造を、豊富な知識で説明してくれてるので背景を理解するのにとてもオススメです。
他にも以下のことが詳しく書かれています。
・なぜ年長者が敬われる風潮があるのか?
・劣化するオッサンは、どう部下と接したらいいのか?
・なぜチャレンジが大切なのか
本書を読み、自分に置き換え、自分はどうしたらいいかを考えるキッカケになります。
気になった方はぜひ読んでみてください。
Kindle版もあります_φ(・_・
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。