ども!
ライフコーチのけんいちです!
『まだ見ぬ世界、自分に出会えるブログ』へようこそ。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、オススメの本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
本記事は、人の育て方についてです。
人間社会を生きていると、後輩や部下、自分の子どもなど、誰でも教育する立場に立つこともでてきます。
「褒めて伸ばすがいい!」
近年はそう言われています。叱るとすぐにパワハラだと訴えられかねないですし、部下を持つ上司の教育の仕方も変わってきているのではないでしょうか。
確かに大声で怒鳴ったり、感情的に叱ることは、相手のやる気をなくさせます。
部下であれば上司に報告しづらくなるし、子どもであれば親に伝えづらくなります。
でも、果たして「褒める」という行為も良いのでしょうか?
アドラー心理学的には、褒める行為も否定しています。
「褒める」という行為の何が危険なのか、そしてどのように部下や後輩、子どもに対して教育したらいいのかということをアドラー心理学にのっとって書いていきます。
✔子育てに従事している人。
✔コミュニケーションスキルを身につけたい人。
「褒める」のはココが危険!
「褒める」行為には、上下関係を発生させます。
上司から部下に対して褒めるということはありますが、部下から上司に対して「それができるなんてすごいですね」という褒め方はほとんどしませんよね。
褒めるという行為は基本的に上の立場の人から下の立場の人にすることなのです。
何がいけないかというと、褒められると一時的には嬉しいかもしれませんが、それが『自分の認められている証』になるので、褒められなくなると不安になってしまいます。
褒められることに依存してしまうのです。
褒められ依存症になると・・・
褒められることに依存すると、「褒められるため」に行動をするようになります。
褒めてくれる人の言いなりになろうとするのです。
こうしたことになると特にこどもは危険。
主体性のない子どもに育ってしまいます。
「お父さん、お母さんのために良い子でいなきゃ」とか「本当は学校行きたくないけど、お父さんお母さんが悲しむから言い出せないな」とか、自分の本音を言い出せなくなってしまう可能性があります。
「誰かが喜ぶこと」を第一に考えてしまうのです。
誰かを喜ばせることは良いことですが、自分を犠牲にしてまですることではありません。自己犠牲をしてメンタルがつぶれてしまう危険性だってあります。
「褒める」という行為は依存性を与えてしまうので要注意です。
褒めるのではなく主語は勇気を与えよう
具体的な方法としては、主語を相手ではなく自分にして言葉をかけましょう。
「Youメッセージ」ではなく「Iメッセージ」にするのです。
【Youメッセージ】
「あなたはこの仕事ができてすごいね!」
「○○ちゃん、お片付けて出来てえらいね!」
【Iメッセージ】
「この仕事してくれて助かったよ。私もおかげで早く帰れそうだ。ありがとう」
「片付けしてくれてありがとう。部屋がキレイだと気持ちが良いよ」
「あなたは~」と主語を相手にすると上下関係で褒めることになります。
対等な関係を維持するのなら、相手の行為の良し悪しを評価するのではなく、自分がどう思ったかを伝えるようにしましょう。
これは、アドラー心理学では「勇気づけ」といいます。上からではなく、横から勇気づけることが大切なのです。
「褒めて伸ばす」より、一緒に伸びよう!
褒めて伸ばすというよりも、自分も一緒に伸びようとする姿勢が大切なんじゃないかと思います。
僕も管理職ではないので部下はいませんが、会社員11年目で、後輩がたくさんいます。
後輩に指導するときも、学びの姿勢は忘れないように意識しています。
後輩の行動、仕事、報告の仕方、どれをとっても学べることはあります。
「それってどうやったの?」と学ぼうとする姿勢は忘れません。
教育する立場の人は、褒めると上からになってしまいますので、横から『勇気づけ』をIメッセージで意識していきましょう。
お役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。