ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
誰かがミスをしたとき、ついついイライラして怒っちゃうときがあります。
ミスは人に迷惑をかけるので、なるべくしないほうがいいですが、まったくミスをしない人間などいません。
相手がミスをした時に、それを感情のままに怒るのは逆効果。
では、部下や後輩、周りの人などがミスをしたとき、どのように指導したら良いのか?
感情的に怒ってしまう人の心理も踏まえて解説していきます。
(約4分で読めます)
ミスをした人に取るべき正しい指導法
周りの人が、ミスをした時の一番効果的な対処法は「許す」ことです。
ミスをしたときに再発しないように、怒る人もいますが、人によってはそれで萎縮してしまい、さらにミスを誘発することがあります。
基本的には「許す」スタンスでいましょう。
もし、職場で自分がミスをして、上司に言われるとしたら、どちらがいいでしょうか。
「なんでこんなミスしたんだ!確認したのか?!いつも同じようなミスばかりしやがって!」
「やってしまったのは仕方ない。一緒にリカバリーしよう。あと、次またやらないようにどうしたらいいか考えような」
満場一致で後者ですよね。
後輩や部下がミスをしたときには「自分の責任だ」と思えるくらいでいないとダメですね。
人には「返報性の原理」という心理が働きます。
相手にされたことをそのまま自分もお返ししたくなる心理現象です。
許してくれた上司や先生、親に対しては、「自分がミスしたのに許してくれた。この優しさにしっかり報いるようにしないと!」と前向きにミスを撲滅するような気持ちになるはずです。
(中には「怒られなかった。ラッキー」と感じているどうしようもないヤツもいるかもしれません...)
相手にされたことに対しては同じレベルでのお返しをしたくなるのが人間の心理なのです。
職場では、感情的に怒る人はさらに厄介です。
「ミスをしたら怒られる」という気持ちがあると、部下や後輩は上の人に相談しづらくなります。
それで報告までタイムロスが発生すると、事態が悪化する恐れがあります。
最悪の場合は、ミスをしたのに部下に隠し通されたら一巻の終わりですね。
ミスをしてしまったら、そこからどう対応するかが大切なので、部下や後輩を持つ人は、報告しやすい雰囲気を作りましょう。
ミスが許せない人の心理的理由
ミスが許せない人には、下記のような心理的理由があります。
①自分の立場を守る
部下や後輩のミスによって周囲、社外に迷惑をかけ、それによって自分の評価が下がることを恐れた場合です。
上司も、自分のまた上司に怒られないように保身するのです。
②叱ってる自分に酔っている
「部下や後輩に注意して、組織のために動いてる自分が好き」
みたいな人です。
こういう人は、しつこく「ミスした原因」を追求します。
「なんでこんなミスした?」
「なんで、すぐ報告しなかった?」
「なんで、事前にチェックしなかった?」
なぜなぜ攻撃を受けます。笑
僕の会社にもいました(笑)
原因を追求することは、一見、真っ当な理由に思えますが、こういう人はただ自分に酔っているだけの場合があります。
ちゃんと仕事してるぜアピールです。
③自分の弱さを隠している
叱ったり怒ったりすることは、自分の権力を振りかざしていることになります。
叱るという行為は、ほとんどの場合が、上の人から下の人に対してすることですよね。
普段、自分に自信がなかったり、弱さを抱えている人は、他人を叱ることで自分の劣等感を埋めようとするのです。
これは、叱るだけなく、相手の悪口を言ったり批判したりする人も同じ心理が働きます。
このように「相手を蔑むことで、劣等感を埋めようとすること」をアドラー心理学では、「劣等コンプレックス」と言います。
以上、3つ紹介しましたが、自分の周りにも、当てはまる人はいましたでしょうか。
ミスを許した時のデメリットも考えよう
とはいえ、ミスをすることは周りに迷惑をかけます。
なるべく減らしていきたいところです。
「ミスを許したら、反省せずにまた再発させてしまうだろ!」と考えてる人もいるでしょう。
このように、ミスを許してしまったときのデメリットは、ミスの再発防止にならないときですよね。
ミスの再発防止をするためには、本人に「ミスをしてはいけない」と主体的に考えてもらうしかないのです。
ミスをしないように他の人とダブルチェックしたり、ミスをなるべくしないような体制をとるのも大事ですが、それでも抜けることはあるでしょう。
それよりも一番効果があるのは、本人に「ミスを絶対しない」と思ってもらい、主体的に取り組んでもらうことです。
正しいミスの許し方
主体的に取り組んでもらうためには、ミスをした本人に注意するときに、「周りの人にどれだけ迷惑をかけ、どういう気持ちにさせてしまったのか」を伝えるのが効果的です。
僕の会社でも、ミスを多発させる人は、そのミスによって他の部署の人がどれだけ困っているのか想像できないような人なのです。
人の痛みがわからない人。
どれだけ大変か、どれだけ負担をかけているか、どれだけ損失を出しているかなど、相手の気持ちをわからないといけません。
「自分ごと」のように考えられないと人間は主体的に動くことはできないのです。
そのために、そのミスは誰をどれだけ迷惑かけてしまい、被害を与えてしまったのかというのを冷静に伝えることが一番良いのです。
そして、前向きに「次は気をつけよう」という気持ちにさせてあげるべきなのです。
ミスは無い方がもちろん良いです。
しかし、起こしてしまったものは仕方がない。
組織にとって1番良い状態に持っていくためには、相手のミスをも許す心を持つこと。
そして、主体的に再発防止に努めてもらうために、周りの痛みをわからせてあげることが良いと思います。
お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。
ざす。