ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ78人目は、鎌倉仏教のひとつ「日蓮宗」を開いた「日蓮」です!
仏教にはたくさん種類がありますが、日蓮聖人が大切にしていたのは「法華経」というお経。
浄土宗が「南無阿弥陀仏」なのに対し「南無妙法蓮華経」と唱えるのが日蓮宗です。
日蓮聖人はお釈迦様の教えの中でも法華経が一番大切だと言い、幕府にも提言されていました。
日蓮ってどんな人?
日蓮から学べる教訓は?
これらを書いていきます。
日蓮聖人の生涯を知ると、「信念を貫き通す大切さ」がわかります。
(約3分で読めます)
日蓮聖人ってどんな人?
日蓮聖人は、1222年の鎌倉時代の中期に今の千葉県に生まれました。
鎌倉時代は、平安時代の貴族政治から武士が台頭してきた騒乱の時代。
そんな困難な時代に生きられました。
浄土宗や浄土真宗などほかの仏教も鎌倉時代に多く出てきたのは、そんな時代背景もあるんではないでしょうか。
天台宗のお寺で仏教を学ぶ
12歳の頃、親元を離れ天台宗のお寺で仏教の修行をします。
4年間、寝るまも惜しんで勉強していました。
日蓮聖人は、「なぜ仏教を説くお坊さんはたくさんいて、素晴らしい仏教の教えもあるのに争いがなくならないんだ?」という疑問を抱いていました。
それが彼の仏教を極めようというモチベーションに繋がっていたのです。
4年間勉強して16歳になると出家します。
鎌倉や比叡山へ遊学
出家した後も学びはやめません。
鎌倉へ遊学(≒留学)したり、また京都へ行き天台宗の総本山の比叡山へも修行をしに行きます。
奈良のお寺でも学んだり、とにかく自分が納得できる教えを見つけるまで勉強しまくっていました。
そして、10年ほどの歳月が流れ、日蓮聖人は「お釈迦様の教えの中で法華経こそ人々を救える唯一の教えだ」という結論に至ります。
12歳の頃から学んでいた千葉の鴨川にある「清澄山」にて朝日を見ながら題目である「南無妙法蓮華経」と唱え、事実上、「日蓮宗」を開きました。このとき32歳でした。
幕府に進言、命を狙われる
日蓮宗を開いたあとも布教を続けますが、40歳手前くらいのときに、『立正安国論』という本を書き記します。
『立正安国論』とは、人々が平和で暮らせるようになるために政治や宗教のあるべき姿を書き記し、当時の最高権力者・北条時頼に提出した書物です。
飢饉や災害が多かった鎌倉時代。
「こうなってるのは政治や宗教が良くないからだ」とストレートに政治を批判。
これが許されるわけもなく、伊豆に島流しにされます。
『立正安国論』には、広まっていってた「浄土宗」への批判も多く書かれてました。
「あんなもん信じちゃいけない!」と、法華経を大切にする自身の日蓮宗こそが世の中を救えると説いたのです。
伊豆の流罪を放免されたあとも、日蓮聖人はそれでも諦めず「自分の宗教が正しいんだ」と信念を曲げずに幕府に進言し続けました。
しかし、危険人物としてまたもや佐渡(新潟)に流されることとなりました。
初めは、刀で処刑されるところでしたが、処刑人が刀を振り下ろそうとしたとき、月のように眩しい何かがその場所を激しく照らし、処刑人の目が眩んでしまったそうです。
恐れおののいた役人達は、日蓮聖人の処刑を中止します。そして、殺されずに佐渡に流されることになりました。このとき50歳でした。
その3年後には、鎌倉へ帰還することになり、その後は弟子や信者の育成に励みます。
しかし、61歳になったとき、体調が悪化し、お寺で亡くなりました。
信念を貫き通すこと
日蓮聖人は、怖いもの知らずで当時の最高権力者に物申しました。
なぜそんなこと出来たのでしょう?
それは、「自分の考えていることは正しい」という自信があったからではないでしょうか。
自分で自分を信じる。
自分の信念が強ければ強いほど、それが行動の原動力になります。
日蓮聖人は結果、島流しにあってしまいますが、それでも生き延びて、信者を増やして後世にも自分の考えが広まっていきました。
現在で日蓮宗の信者は日本で約300万人いるそうですね。
彼の信じる世の中を創り出すために、教えを継承してくれる人が800年経った今でも残っているのはすごいことです。
日蓮聖人の信念の強さだと思います。
僕個人的には、信念を貫き通すのは大切だとは思いますが、信念を貫く場所も大切だと感じています。
現在では島流しなどはありませんが、いくら信念を貫き通そうと思っても自分の努力がすべて打ち消されてしまったら意味がありません。
例えば今の会社の中で信念を貫き通そうと思っても、日の目を見ないと感じたら、場所を変えてしまうのも手です。
自分の信じることを適切な場所で貫き通していきましょう。
日蓮聖人から学べる教訓
日蓮聖人から学べる教訓は「信念を貫き通そう」ということ。
自分の信念が強ければ強いほど、自分の理想の未来に近づきます。
それは、批判も恐れず行動できるようになるからです。
先ほど書いたように自分の努力がすべて打ち消されてしまったり、精神的にきつい場所にいるのなら、場所を変えたほうがいいです。
自分の正しいと思った道を突き進めば、仲間も増えていくでしょう。
日蓮聖人の行動からは、信念を貫き通す大切さを学べました。
日蓮聖人が北条時頼に進言した『立正安国論』の中身を知りたい人は、まんがで読破シリーズがサクッと読めてオススメです(^^♪
kindleでも読めますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。
ざす。