ども!
読書好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕がオススメ本を紹介します。
「死んだあとはどうなるんだろう・・・」
「死とはどう向き合っていくべきなんだろう・・・」
『死』というのは永遠のテーマであり、答えのないようなテーマですね。
死ぬのが怖かったり、死との向き合い方がわからなかったりする人にオススメできる本を紹介します!
それはコチラ!
小説家の遠藤周作さんの著書。
彼は残念ながらすでにお亡くなりですが、小説も生や死についてのテーマが多い方。
また自身もキリスト教信者で彼なりの死生観をお持ちになっています。
本書は、そんな遠藤周作先生の考える『死との向き合い方』がわかる本です。
あとがきにも書いてありますが、「キリスト教だからといって偏った考え方にならないようにキリスト教についてはなるべく触れず」に書かれています。
なので、「どうせ宗教的考え方だろ〜?」って人も一度は読んでみていただきたい。
本記事を書いている僕は30代ですが、死はいつ訪れるかわかりません。
死について考えるのに早すぎるということもないです。
また、僕は母をガンで亡くしました。
大切な人の死は非常に辛いものですが、死との向き合い方についてもまた考えたいと思い、本書を手に取りました。
それではどんな内容か、早速紹介していきます。
(約5分で読めます)
こんな人にオススメ!
・死との向き合い方について考えたい人
・死ぬのが怖いと感じている人
・大切な人の死が身近にあった人
この本に書かれていることがすべてではないです。
『死』については人それぞれ考え方があるでしょう。
僕も大切な母を亡くした時、「死は単なる肉体が終わっただけであって母親の魂は死んでないんだ」と思うようになれてとても楽になりました。
「は?アホらし」と思う方もいるかもしれません。
しかし、僕がそれで救われたからそれでいいのです(笑)
この本にもそんな死に対する向き合い方や考え方があるので、何かしらの手助けになるかと思います(^^♪
この本の要点と僕が伝えたいこと
本書は、様々な人の死に対する考え方や向き合い方を紹介しつつ、著者自身も3度の手術で死を考えたときのことを赤裸々に書いてくれている。
死は誰にでも訪れるものなので、その準備をしておくといい。
死を恐れずにいるためには死後の世界は明るいものだと思えるかどうかがカギ。
宗教はその役割も担っている。無宗教の人でも、早いうちから死について考えることは必要だ。
死について、死後の世界については誰にもわからないし答えはないので、様々な人の死についての考え方に触れ、自分が一番しっくりくるものを見つけるといい。そのために役立つ良書。
死と向き合うとはどういうこと?
そもそも死と向き合うとはどういうことでしょう。
「死んだあとってどうなるんだろう?」
誰でも考えたことがあると思います。
でも、どうあがいたって誰にもわからないことです。
死んだ後は良い人は天国に行き、悪い人は地獄に行く。
死んだら何も残らない。
死んだあとは来世でまた生まれ変わる。
いろんな考え方があると思いますが、死んだあとは、少なくとも体はなくなってしまうので、死んだあとどうなるかを知る手段もなく、教えてもらう手段もありません。
要は、死と向き合うということは、死について自分なりの答えを持っておくことなんだと僕は思います。
人それぞれ答えがあるでしょう。
死ぬって今の自分が自分じゃなくなり存在がなくなるようで怖いですよね。
「明日死ぬとしたらどう?」と聞かれてほとんどの人は「嫌だ」「怖い」と感じるかと思います。
でも「死んだらどうしよう」という恐怖にとらわれて生きるのは非常にもったいないと僕は思います。
「死ぬとは○○だ」という自分なりの答えを持っておくと今をより大切に生きることができるのではないでしょうか。
本書に載っている死についての考え方について、一部ご紹介していきます!
死についての考え方
死んだら先立った人に会える
私が死ぬことに悦びをもし感ずるとしたら、死んだ母親や兄に会えるからです。(42pより引用)
この著者の言葉には僕はとても共感しました。
母親がガンで亡くなったとき、とても悲しかったですが、「もし自分が死んだら会えるのかな」と考えるようになり、死ぬことに対しての怖さというのがほとんどなくなりました。
誤解を招く表現かもしれませんが、今となっては僕は本当にそう感じているんです。
だからといって自殺しようなんて思いませんし、まだまだ人生やりたいことも多く、母親の分も人生を楽しみたいと思っているので、まだ死にたくありません。
でも、死んだら先立った大好きな人に会えると思うと少し楽になります。
体は単なる借り物
世界的ベストセラー『死の瞬間』の著者のキュブラーロス氏の言葉も紹介されていました。
「蝶がさなぎの殻を残して旅立って行くでしょう。あなたたちは、あれと同じように、ここにさなぎを残して行くだけなのよ。」(88pより引用)
もう死が迫っている小児がんを患ってしまった子どもたちに「僕らはどうなるの?」と聞かれたロス氏が話した答えがこの言葉だそうです。
これを聞いて子どもたちは納得したとのこと。
これについては、同じようなことを言っている方がたくさんいます。
動物行動学の専門家の竹内久美子氏は、こう言います。
「私という存在は遺伝子の借り物」
女優の故・樹木希林さんも「身体は借り物だから」と仰っていました。
ガンになってしまったとき、「身体は神様から借りたもの。返さないといけないからそのときが来ただけ」というようなことを仰っていました。
多くの成功者たちが敬愛した中村天風先生も「人の心と体は天からの借り物」と仰っています。
この考え方はスピリチュアル的で宗教っぽいので「胡散臭いな」と思う人もいるかも。
でも、僕は個人的に気持ちが楽になる考え方だなと思いました。
今の体は自分のものだなんておこがましい。
この体を借りて、「私」という人生を楽しませてもらっている。
そう考えるようにしました。
死が迫った人へかける言葉
この本で死が迫った人に対しての看護師さんの声の掛け方について触れられていてとても興味深かったので紹介します。
「私はもうじき死ぬのかな」と末期がんの人に言われたら自分だったらどう声をかけるでしょう。
若い看護師やたいていの人は「そんなことないですよ」とか「そんなこと言わないでください。きっと元気になりますよ」と言うそうです。
でも、自分のことは本人が一番わかっています。死が近いと察している中、「そんなことないよ」と言われても心には響きません。
ベテランの看護師でこう言った方がいたそうです。
「私もいずれ同じようになりますから。」
そうすると患者さんがふっと笑顔になったそうです。
看護師さんも「自分もいずれ死にます。」という意味を込めて言ったんですね。
こんなこと言ったら患者さんがショックを受けるんじゃないかと僕なら思いますが、肯定も否定もせずに死について向き合っている人と寄り添うというのが大切なんですね。
死とどう向き合うべきか
本書にはこの他にも、生きてるときから死について考えるデス・エデュケーションということや、痛みを分かち合う大切さについても書かれています。
この本を読んで、「死」については改めて考えるキッカケを貰えましたし、今までも「死んだら母親に会える」「体は無くなっても魂は無くならない」という考え方を僕は持っていたので、自分の考えが深まった感じでした。
大切な人の「死」に触れていない人はまだ死に対してなんて考えたことないって人も多いと思います。
突然訪れるかもしれない大切な人の死、自分の死に対して心の準備をしておくことは必要じゃないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。