ども!
ライフコーチのけんいちです!
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僕は歴史が好きで良く調べたり本を読んだりしています。
歴史は繰り返す
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ117人目は、日本一有名な小説家といっても過言ではない「芥川龍之介」です!
知らない人はいない「芥川賞」の大元になった人物。大正時代の文豪で、夏目漱石も大絶賛した才能。
しかし、病気や失恋にも苦しみ精神的に病んでしまい35歳で自殺。
そんな壮絶な彼の生涯を知ると、「苦しみとの向き合い方やそれを活かすこと」が学べます。
(約5分で読めます)
芥川龍之介とはどんな人?
複雑な環境だった幼少期
芥川龍之介は、1892年に東京に生まれます。
父親は新原敏三という人物で牛乳販売をしていましたが母親が精神的に病んでしまうと、叔母の芥川家に預けられます。
翌年、母親が亡くなってしまい、叔母の家に養子に入り、正式に芥川姓を名乗ります。
芥川家は代々、徳川家に仕えていたようで、芸術や演芸を愛好していてその名残がありました。
そんな芥川家で育ったことも、のちの龍之介の文学の才能を育んだんでしょう。
しかし、家庭環境は、母親の愛情を知らずに育った複雑なものでした。
エリートコースに進学
東京府立第三中学校を卒業するときには、成績優秀者として表彰されます。
当時はこの成績優秀者に選ばれた人は無試験で高校に入学できる権利が与えられていて、龍之介はその権利を使い第一高等学校に入学。
そして1913年には、東京帝国大学(現・東京大学)の英文学科に入学。当時英文学科は年に数人しか合格者を出さない超難関でした。
芥川龍之介のエリートさがわかりますね。
名作『羅生門』を出版
大学入学した2年後。
1915年に大学在学中に芥川龍之介の代表作になる『羅生門』を出版。なんと23歳の頃です。
その翌年に発表した『鼻』も文豪夏目漱石に絶賛されます。
その年に学年20人中2位という成績で東京帝国大学を卒業します。
順調に作家活動できると思いきや…
1919年には塚本文という女性と結婚。
仕事も忙しく、結婚もして順調と思いきや、この頃から神経衰弱や腸カタルという病気を患い体調を崩します。
妻はあまり芸術には興味がなかったようでした。さらに義理の兄が自殺してしまいその借金を龍之介が肩代わりしないといけなくなります。
妻も芸術への理解がなく、それでも肩代わりした借金を返すために仕事に忙殺され、龍之介の心身は疲弊していきました。
そして、「自分の将来にぼんやりとした不安を感じる」と遺書を残して睡眠薬を大量に飲み服毒自殺しました。享年35歳でした。
彼は死の直前、助けを求める兆候を示していたのです。
自殺する少し前に親友の菊池寛に会うため文藝春秋社に訪れていましたが会えず。
死の前日には、作家・室生犀星の自宅を訪れるも、外出中で不在。室生犀星は、「僕が自宅にいたら芥川くんの自殺を思いとどめたかった」と後悔しています。
このような行動から読み取れるのは、芥川龍之介も「ぼんやりとした不安」を誰かに理解して欲しかったということでしょうか。
人気作家の自殺は社会に衝撃を与え、ファンの後追い自殺まで起こったそうです。
苦しみと向き合う
僕が芥川龍之介の生涯を調べて思ったことは「苦しみと向き合う」ということ。
芥川龍之介は、自分の苦難を乗り越えたわけではありません。自殺という悲しい結果になってしまいましたからね。
彼は、失恋もしていました。
塚本文という人と結婚する前に別の恋人ができましたが、その娘の家が、自分の養子先の家と仲が悪く家族から猛反対され失恋。
複雑な家庭環境や失恋などでかなりメンタル的にキツかったでしょう。それでも書くのは辞めず死の直前まで作品を残していました。晩年の『河童』という作品は彼の不安を抱えた心情が反映されていると言います。
自殺してしまいましたが、そんな苦しみや悩みがあったからこそ後世にまで語り継がれる素晴らしい作品を生み出せたこだと僕は考えます。
現在でも、苦難を味わった人の想いのこもったビジネスは人の心を動かします。
そんな大切さを芥川龍之介の生涯から感じました。
芥川龍之介から学べる教訓
芥川龍之介から学べる教訓は「苦しみと向き合う」ということ。
それは容易なことではないし、押しつぶされてしまうこともあるでしょう。
でも、そうした苦難があるからこそ、今の自分の仕事や生き方に生かすことができます。
仕事とは、人の悩みを解決するモノ。
僕はそう思っています。
親が不治の病で亡くなってしまって、同じような人を出したくないと誓い医者を目指す。
途上国の子どもが勉強できない環境に心を痛め、NGOで学校作りに励む。
このように、自分のやりたいことは過去の苦しい経験や悩んでいたことに繋がっていることが多いのです。
苦しい過去を吐き出すように執筆活動を続けていた彼からそんなことを学びました。
芥川龍之介についてもっと知りたい方はぜひ彼の作品に触れてみましょう!代表作の『羅生門』と『鼻』です。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。