ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
「歴史はなぜ勉強するの?」
「過去のことを知ってどうなるの?」
「歴史の何を役に立てればいいの?」
イマイチ歴史を勉強する意味がわからない人に、「何をどう役に立てたらいいか」がわかる本をご紹介します!
それはコチラ!
元・東京都庁の広報室長や政策室長などを歴任し、退職後は小説家として活躍されてる童門冬二先生の著書です!
1927年生まれで、御年92歳!(2019年現在)
『90歳を生きること:生涯現役の人生学』という本も出版されるくらい、バリバリ現役で活躍されてる方です!
そんな人生の大先輩が言う「歴史から学べること」ってなんなんでしょうか?!
歴史好きの僕として気になったので書店で買い、読みました。
本文中にあった「歴史は繰り返さないよ」という童門冬二先生のことばが印象的でした。
「歴史は繰り返すんじゃないの?!」「だから歴史から勉強するんでしょ?!」と思ったヒヨッコの僕ですが、この本を読んでみて納得。
歴史から学ぶ意味を知ることができるこちらの本をご紹介します!
(約5分で読めます)
こんな人に読んでほしい!
・歴史を勉強する意味がわからない人
・歴史好きな人
・悩みがある人
悩みがある人にもオススメです。
悩みを根本的に解決する策が載ってるわけではないですが、「同じような悩みを歴史上の人も抱えてきていたんだ」ということがわかり、どう学んだらいいかヒントを得るのにいいと思います。
この本の要点と僕が伝えたいこと
一流の人は、歴史を『情報』として捉えている。自分の人生に役に立つと思う情報として、歴史にヒントを探す。
歴史は過去の遺物であったり、他人事ではない。
親近感を持ち、自分の日常として歴史を取り入れると、「あの人だったらどうするか」という視点に立つことができ、自分の血肉とすることができる。
まず自分が尊敬するような人を見つけること。現代だけではなく、歴史の中にもメンターは見つけられる!
歴史を勉強する意味とは
一流(の人)は「歴史」を「情報」としてとらえています。それも、“自分の生き方に必ず役立つ”と思われる情報を、歴史の中から釣り上げるのです。釣り上げる動機は感性であって理屈ではありません。しかし、この感性も一流なのです。(3pより引用)
冒頭の「はじめに」の章で書かれている上記のことがすべてだと思います。
歴史は自分に見合ったものを『情報』として取り入れればいいのです。
「なんだ、豊臣秀吉って部下を自害させちゃうような人なのか。なんか自分に合わないな」とか思ったら切り捨てていいのです。
歴史に名を残す人が全員参考になるかというとそうではありません。
ただ一流は、その感性も一流だというように、「これは使える!」と思う歴史の史実を情報として釣り上げるセンスもいいということですね。
今の自分の夢や悩みに関係することを歴史の中から探し出し、自分の血肉とできるということが歴史を学ぶメリットです。
この本は最後に対談が載っているのですが、童門先生は以下のようなことを仰っていました。
経営者に講演で呼ばれたとき、最後の質問でよく聞かれることがあるんです。当時はITもなく、新幹線も飛行機もない、自分の足でテクテク歩いている時代と現代はまったく違うのに、歴史はいまに役に立つんですか?と。僕は逆にITもAIもない、機械に頼ることができないからこそ、知恵の働かせ方は現代よりも昔の人のほうが優れていたのではないでしょうか、と話すんです。(192pより引用)
いやーーなるほどな!と思いました。
歴史を勉強する意味がわからないという人は、「現代と状況や環境がまったく違うのに役に立つのか?」という疑問に感じていることが多いかと思いますが、確かに知恵の働かせ方は歴史上の人たちの方が一流だったかもしれませんね。
歴史を勉強する意味は、歴史を自分の役に立つ情報として取り入れられるから。
そして、歴史上の人物のほうが知恵の働かせ方は優れているから。
そんな一流の歴史上の人から学ばない手はありませんね!
歴史を日常に取り入れる方法
ではどのように実際に勉強すればいいのでしょうか。
僕はこの本を読んで歴史の事実から「なぜこんなことしたんだ?」と考えることが大切だと感じました。
「そのとき、その場における政治は、一体だれの利益のためにおこなわれていたのか」というモノサシを当てることが、一番わかりやすい。(76pより引用)
歴史の史実には、かならず理由があります。
そのときこの人はどんな理由で行ったのだろう?と考えることが大切。
そこに自分の人生に役立てられるヒントが詰まっています。
自分の興味のある人物について調べ、「なぜ?」と掘り下げるような勉強法がいいと思います。
そのときの情勢、とりまく人物、その人の性格などすべてを想像して自分の日常と照らし合わせる。
そんな勉強の仕方を今後していきたいと感じました!
歴史は繰り返さない
よく、「歴史は繰り返す」という言葉が使われる。それに対してわたしは、「歴史は繰り返さない」と思っている。たとえ歴史にあったのとおなじ現象が起こったとしても、それは繰り返してはいないからだ。繰り返しではなく、「時代状況に応じて、そのとき新しく生まれたのだ」と思ってい。(13-14pより引用)
....はい。僕も「歴史は繰り返す」という言葉を使っていました。笑
同じ現象のように見えても、その時代時代で状況は違うので、歴史は繰り返すのではなく新しく生まれているというのが童門先生の意見です。
そこに歴史を現代に活かすコツがあると書かれています。
歴史はそのときそのときの情勢や環境によって、なぜ起こったのかという原因は変わってきます。
「自分の日常に役に立てられそう」と思ったことを取り入れればいいのです。
このときの状況は理解しにくいなと感じたら切り捨てる。
歴史は同じように繰り返されてはいないので、自分の感性で情報として取り入れられる史実を拾えばいいんですね。
元々歴史が好きでしたが、この本を読んで歴史の学び方がわかった気がします!
他にも、『歴史がつながる面白さ』『歴史が自分の血肉となる瞬間』というテーマについても書かれています!
歴史を勉強する意味を見出したい人にオススメの一冊!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。