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【書評・要約】「歴史は繰り返される」を徹底解明!『繰り返す日本史』著:河合敦


Hatena

ども!

読書好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!

僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。

そんな僕がオススメ本を紹介します。

 

「歴史の出来事を知ることが未来にどう役立つのか知りたい!

「日本人特有の性格や風習を知りたい!」

 

そんな人にオススメできる本を紹介します!

それはコチラ!

 

 

 

歴史研究家で、早稲田大学でも非常勤講師として歴史を教えている河合敦さんの著書。

 

「歴史は繰り返される」

という言葉はよく聞きますが、各時代の出来事を紹介して「どう歴史は繰り返されてるのか?」ということを本書で解説してくれています。

 

これから先の未来を考えるのにも歴史の中にヒントがあります。

 

サブタイトルに「二千年を貫く五つの法則」とあるように、今までの歴史から共通する法則を紐解いていきます!

それでは早速紹介していきます。

 

(約5分で読めます)

こんな人にオススメ!

本

・歴史の出来事から学びたい人

・日本人の性格を知りたい人

・歴史好きな人

 

 

2020年猛威を振るったコロナウィルス。

その際に日本人特有の行動がありました。

皆が自粛してるのに外に出掛けている人をバッシングする「自粛警察」。

そして、県の感染者第一号をみんなでネットで叩く。

 

こんなことをしてしまう日本人の性格も、本書では、歴史的に納得いく行動だということが書かれています。

 

日本特有の習わしや、こうした性格なんかもわかるので、興味深い内容でした!

 

 

この本の要点と僕が伝えたいこと

まとめ

「歴史は繰り返される」

このことを5つの法則を通して論証してくれている本。人は歯を磨いたり電車で仕事に行ったり、無意識のルーティンワークを繰り返して生きているが歴史も同じことだという。

全く同じ出来事が起こるわけではないが、共通するものがある。それを読み解いていくことで今起きている出来事やこれから起きることへの対処が出来るようになる。

しかも日本人特有の性格やクセがあるので、それを歴史から知ることは人間関係にも使える。

歴史の勉強だけにはとどまらないのが歴史を知ることのメリットだと僕は思っている。

本書ではそれを如実に教えてくれています!

 

 

 

歴史は繰り返される

歴史

 

 

歴史は繰り返されるという言葉はよく聞くかと思いますが、別にこれは全く同じ出来事が起きるというわけではありません。

 

ただ、いつの時代も同じ日本人が行動をしているので、ある出来事に対しての対応が似ているようなものがあるということです。

 

反乱に対する政府の対応も似ているし、今でいうパンデミック(昔だと飢饉)に対する人々の行動も似ていることがわかります。

 

日本史の出来事ではなく、僕が大事だと思ったのは、その出来事に対するその当時の人々の反応と対応です。

 

 

それを知ることができれば、今後何か起きた時も、人々の行動が予測できるし、自分もどういう対応をしたらいいのかがわかります。

本書はそうした日本史を学ぶ意義を教えてくれる本でした(^^♪

 

 

 

 

日本の歴史の中で繰り返す5つの法則

ペンとノート


以下、著者がいう5つの法則です。

「対外危機への”過剰”な反応」

「貴種や名家を尊ぶ伝統」

「祟りを恐れ、穢れを嫌う傾向」

「和を尊び団結を重んじる一方、他人の自由を許さない傾向」

「教育力と模倣力の高さ」

(4~5pより引用)

 

2つほどピックアップします!

 

「対外危機への”過剰”な反応」

日本とロシアが1900年代前半に戦争しました。

学校の授業では、「日本が大国ロシアに勝利した」としか教えられていませんが、この戦争は国民にあおられて仕方なく政府が戦争を起こしたそうなのです。

 

明治時代、日本人の間に「恐露病」という病が流行った。本当の病気ではない。ロシアに対する恐怖にとらわれ、いつかロシアは日本に攻めてくるのではないかという過剰な対外危機意識である。(23pより引用)

 

めちゃめちゃロシアにビビってたんですね。

当時、日露戦争前は、樺太は日本人とロシア人が一緒に暮らす雑居地でしたがロシア軍は日本の居住地を圧迫、脅しをかけていたようです。

それに加え、ロシアの皇太子が日本に来日すると警備の巡査に襲われて負傷する事件が起きました(大津事件)。

 

「ロシアを怒らせてしまった・・・」

「いつ襲ってくるかもわからん・・・」

 

日本人は皆そう思っていて、「やられる前にやってしまえ!」と国民が軍をあおっていたそうです。

それで歯止めが利かなくなった日本軍は戦争を仕掛けました。

日本は勝利したといっても、ロシアが身を引いてくれたからであって、歴史的大勝利でもありません。(賠償金もなかったですしね)

 

国民が異常に恐怖をあおり、一致団結して政府を動かすというのはコロナウイルスのときの対応と似ていますね。

政府の対応が遅いという声が多くなったら、マスク配布や定額給付金を急遽決めましたが、結構、後手後手の対応でした。

 

今後も、何か不安材料が出てくると一気に恐怖を煽るような動きを国民はするのではないでしょうか・・・

 

 

 

 

「和を尊び団結を重んじる一方、他人の自由を許さない傾向」

 

 

日本人は団結を重んじる一方、他人の自由を許さない行動原理があると言います。

これは多くの人がしっくりくるのではないでしょうか。

 

コロナウイルスの自粛警察。

誰かが不倫したらよってたかって大バッシング。

 

日本人は規律を乱す人を嫌う傾向にありますね。

これは大昔から一緒なんだそうです。

 

江戸時代の薩摩藩(現在の鹿児島県)では、郷中教育というものがありました。

少年が集団を作って自治教育を行ったそうです。

 

この集団教育の中では個人行動は許されず、武術の訓練、戦ごっこなどで体を鍛えるとともに、規律を守ることもみっちり教えられていました。

 

郷中教育で重視されたのは、知識や技術の習得ではなかった。仲間同士の団結、長幼の序の遵守、命を捨てる覚悟、そして人間としての潔さであった。(200pより引用)

 

こんな教育があったら、和を乱さない現在の日本の教育方針も納得ですね。。

 

 

団結を重んじる一方で、その団結の和を乱すことには人一倍許さないというのが日本人の性格なのです。

 

繰り返される歴史の中から未来を読もう

 

一部しか紹介してませんが、他にも日本人特有の性格や行動がたくさん書かれています。

 

今起きていることも「あーーこんな歴史があったのなら納得だな」と思えるようなこともありました。

 

日本の歴史の出来事だけじゃなく、日本の風習やその風習があるからこそ育ってきた日本人の性格や特徴なんかも丸わかりでした。

 

非常に面白い本です!

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた。

ざす。