ども、こんちは!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
『私はネガティブなことは決して考えない』
『思考法によってどんな障害でも克服することができる』
このスーパーポジティブ発言の主は、
第45代目アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプです。
トランプは大統領になる前も、不動産などのビジネスで成功した億万長者ですが、『交渉術』が非常に長けていたと聞き、トランプについての本を読みたいなぁと思って、買った本があります。
今回は、それをご紹介したいと思います!
交渉や説得術などを普段必要している人、必見です!!
この本はドナルド・トランプが大統領になる前に書かれた本です。
大統領予備選はスタートしている時期で、すでに暴言や無茶苦茶な発言で世に注目されていた頃に書かれています。
言ってることは無茶苦茶だが、どんどん勝ち進んでいくトランプの話術、説得術に筆者は興味が湧き、この本を書いたようです。
かなり面白かったので書評してまいります!
- こんな人に読んでほしい!
- この本の要点と僕が伝えたいこと
- シンプルで頭に残りやすい言葉を使い、人々を感情的にさせる術
- 自分の主張を通す2つの心理的テクニック
- 自分の夢を叶えるポジティブシンキング
- まとめ
こんな人に読んでほしい!
・商談やプレゼンの機会があるビジネスマン
・人を説得する力を身に付けたい人
・トランプの話術に隠された心理テクニックを知りたい人
この本の要点と僕が伝えたいこと
トランプは徹底的に人の心理を読み、人の心を掴む話術を身に付けていて、勝つべくして予選を勝ち抜いた。
シンプルな言葉を使い、わかりやすい発言。
暴言を吐いて「トランプは荒くれ者だ」という印象を与えたのもイメージ戦略だった。
心理的なテクニックも身につけ、巧みな話術と自分のブランド化というイメージ戦略によりトランプは大統領選を勝つべくして勝ったのだ!
これらのテクニックや話術は日常でも役に立つこと間違いなし!!
シンプルで頭に残りやすい言葉を使い、人々を感情的にさせる術
スピーチや講演ではシンプルな言葉を使い、人の心に残るインパクトを与える術を身につけているトランプの話術には脱帽です!
対決している候補者へのあだ名や自分のスローガンも短い単語2つの組み合わせだったり、韻を踏んでいたり、人々の頭に残るような工夫が凝らされています。
例えば、ヒラリークリントンへの悪口で、
「Crooked Hillary」というのがあります。
「クルッケド ヒラリー」。
声に出して言ってみると言いやすくてなんか言ってても音が気持ちいいですよね。笑
これは、「心が歪んだヒラリー」という意味です。
この悪口は人々が面白がって話題にしたりして、浸透していきました。
それに対抗してヒラリーがトランプに付けたあだ名は「Presumptuous Donald」。
「おこがましいドナルド」という意味だが、音節が長いし言いづらい。。笑
これは人々に馴染まなかったらしいです。
しかも、おこがましいってトランプの発言を見てたら確かにおこがましいけど、意外性も何もなく、「うん、そうだね」としか思いませんよね?
これもトランプの作戦。
日頃から暴言や刺激的な言葉を使うことで、「自分は無茶苦茶な発言をする荒くれ者だ」というイメージを人々に植えつけます。
自分を悪役へブランド化しているのです。
そうすることで、誰からの悪口も意外性のかけらもなく、トランプにとっては、一切ダメージになりません。
自分をブランド化することで守っていたのです。
政治家はひとつの失言で、全てを失います。
これは普段の僕らの仕事でも言えることではないでしょうか。
それをトランプは自分のブランド化によって、なんでも好きなように話しやすく、またどんな悪口にも微動だにしない強い存在になりました。
また、先程のクルッケドヒラリーというあだ名にはもう一つ効果があったようです。
「心が歪んだ」いうイメージの他に「身体が歪んでいる」というイメージも与える意図もあったようです。
もともとヒラリーは体調が悪かったようで、さらにそのイメージを膨らませる効果がこの悪口にはありました。
「体調が悪いのに大統領なんて務まるか?」という心理的不安をも人々に与えていたのです。
ここまで考えているトランプはさすがです!!笑
普段のスピーチも、他の候補者は自分の施策に、財政や貿易、労働などについて難しい専門用語を使っていますが、かたやトランプは
「アメリカファースト!」
「アメリカをもう一度偉大な国に!」
「必ずアメリカは勝つ!!」
「メキシコとの国境に壁を作る」
など非常にシンプルな主張。
人々へも伝わりやすく、感情的にさせる効果があります。
人は感情で動く生き物なので、トランプのように感情に訴えるようなある程度過激な発言は人を説得するのに効果的だと僕も感じました。
シンプルで、人の感情に訴える言葉や話し方を選ぶ。
これがトランプが大統領選を勝ち抜いたゆえんです。
自分の主張を通す2つの心理的テクニック
自分の説得力を増すハロー効果
ハロー効果とは社会心理学の用語です。
ハローとは後光という意味。
ハロー効果とは、人を評価するときにひとつの特徴に引きずられて他の面まで評価が変わること。
どういうことかと言うと、
トランプは権威のある人、優れた人の発言を多くスピーチに引用しています。
そのことによって優れた人がトランプを支持しているという錯覚を聞き手に与えているんです。
権威者の特徴を自分に引きずり込ませて、自分の評価を高めてるんですね。
自分の主張と多少異なっていたとしても、その発言を紹介することで、自分の説得力が増す。
また、相手を陥れる時も、相手に分が悪い発言をしている権威者の言葉を引用し、説得力を増しているのです。
逆境を味方に変えるリフレーミング
リフレーミングとは、再構成という意味。
これは、相手からの質問や自分に不利な発言があったときに、一度その枠を取っ払って自分の優位なものに再構成させる(置き換える)ことです。
トランプは金持ちなので、「貪欲だ」というマイナスなイメージがあります。
それに対して彼の発言はこうです。
「私は人生を通じて、貪欲で、貪欲で、貪欲だった。獲得しえるすべての金をつかみとった。私は超貪欲なのだ。しかしいまの私は、アメリカのために貪欲になりたい。アメリカのためにすべての金をつかみとりたい。私はアメリカのために貪欲になるんだ」(103pより引用)
「貪欲」というマイナスイメージを「アメリカのために貪欲になりたい」というプラスのイメージに置き換えています。
他にも、トランプは「文句たれだ」という意見に対してこう応えています。
「そうなんです。私は文句たれです。私は勝つまで文句を言い続けます。私はこの国のために勝利します。アメリカを再び偉大な国にするために」(102pより引用)
相手の質問や発言を否定せずに一度受け止めています。
そして「文句たれ」とは全く関係性のない「アメリカを再び偉大な国にする」という主張に上手くすり替えています。
逆境や自分に分が悪い発言を、うまく自分のポジティブイメージに変えてしまうのは見事ですね。
これは普段のビジネス面でも使えそうですよね。
僕も営業をやっていて、商品の提案するときに、その商品のマイナス面などを取引先に指摘されたら、このリフレーミングを使ってみたいと思います!
自分の夢を叶えるポジティブシンキング
冒頭に引用したトランプのポジティブ発言。
これが自分の夢を叶えるために一番必要なことです。
トランプは繰り返し、「勝つ!」「勝つ!」「勝つ!」と言っています。
ポジティブな考え方がポジティブな行動を生み出し、ポジティブな結果をもたらす。
これをトランプは誰よりもわかっていたのではないでしょうか。
トランプは「じぶんたちがアメリカを再び偉大にする!絶対に勝ってみせる!」とずーーっと信じ続け、それしか考えていなかったんですね。
その思考が行動に現れ、大統領選当選という結果を招きました。
トランプにも人生の師と仰ぐ人がいたそうです。
その人の発言で下記のようなものがあります。
「考え方は事実よりも重要である。このことばが、真実だと理解できるまで繰り返してみるといい」(195pより引用)
真実かどうかなんて事実の中にはないという考えです。
真実は人の思考の中にある。
それを信じ続け行動することで結果をもたらすんですね。
自分の夢を叶えること、自分のやりたいこと、チャレンジしたいこと、それが成功するかどうかなんて事実の中には結果はありません。
成功することだけ考えて行動するべきなんです。
トランプの発言には人生を成功させる術があるような、そんな気になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
巧みな話術や心理的なテクニックを使い人々を魅了し、自分の成功している姿をただひたすら考えて自分を信じ続けたトランプ。
この本が書かれたあとに大統領となったことを考えればこのテクニックが有用だということがわかります。
トランプから学び、自分も人生を成功させていきたい!と感じました。
他にもいろんな人を説得させる、魅了させるテクニックが書かれていますので気になった方はぜひ、読んでみてください!!^_^
ではまた。
ざす。