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【書評】『ソクラテスの弁明 クリトン』の要約。時代背景も踏まえて解説!


Hatena

ども!

読書好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!

 

古代ギリシアの哲学者で、哲学の祖ともいわれるソクラテス。

有名な「無知の知」などの言葉を残しています。

それほど偉大なソクラテスですが、話すことばかりしていて書物は残していないのです。

 

弟子のプラトンがまとめている本でソクラテスの人となりを読み解くことができます。

そんなプラトンの著書『ソクラテスの弁明 クリトン』を紹介します!

読む前に知っておくと理解度が高まる時代背景も書いていきますので、初めて『ソクラテスの弁明』を読む方はぜひ、参考にしてみてください。

 

 

 

「ソクラテスの弁明」と「クリトン」という話は別物の話です。

 

✔ソクラテスの弁明

ソクラテスが若者を堕落させたという疑いで訴えられ、判決を下されるところが描かれています。ソクラテスは弁論がとても得意なので、自分が潔白であること、有罪にしようとしている人がどんなに愚かなのかということを、法廷で弁明するシーンが書かれています。

 

✔クリトン

クリトンとは、ソクラテスの親友で、ソクラテスが有罪になり、死刑宣告をされたことを受け、脱走をしよう!ともちかけるときのソクラテスとの対話。

親友が「死んではならない!家族はどうする!」と説得するも、ソクラテスは国の法律を破ることがどんなに影響を及ぼすかをこんこんと説き、クリトンを説得させる話。

 

 

 こんなお話ですが、100ページちょっとなので、サクッと読めます。

また、時代背景を知らないとよく理解できない部分もあるので、それも踏まえて書評していきます(^^♪

 

 

 

 

(約5分で読めます)

こんな人にオススメ!

ノートと眼鏡

・哲学を学びたい人

・歴史好きな人

・ソクラテスの弁論術を知りたい人

 

 

もし、これから哲学を学ぼうとしている人がいれば、以下の本を先に読むのをオススメします。

 

 『すごい哲学』という本で入門書の中の入門書という感じでとてもわかりやすかったです。哲学の祖と言われるソクラテスはもちろん、古代・中世・近代と活躍した哲学者たちを紹介している本です。

『当時はこういう時代背景だったからこのような思想が流行した』というように歴史の出来事や戦争などを絡めながら解説してくれているので、スッキリと流れだけ理解するのにはオススメです。※ひとつひとつ深く解説はしていません。

 

 

技術的な「相手を説得するスキル」が学びたい人は、プラトンの弟子アリストテレスの『弁論術』がオススメです。

 

 

『万学の祖』といわれすべての学問の祖とされるアリストテレスの著書です。

心理学的な部分についても言及されていて「いかにして相手を説得させるか」という技術がとても古代とは思えないように詳細に解説されています。

 

技術的な部分を詳しく学びたい人は『弁論術』のほうがオススメ。

今回の『ソクラテスの弁明』は、対話が中心で小説のような感覚で読める内容になっています。

 

 

『ソクラテスの弁明 クリトン』の要点と僕が感じたこと

まとめ

ソクラテスは、「問答法」という方法で人々の『矛盾』『無知』を暴き出していた。

ただ、その行為が、国家の認める神々を信仰せずに独自の考えや信仰を若者に吹聴しているということで罪に問われて死刑宣告されてしまう。

法廷で罪に問われるソクラテスが自分の身の潔白を弁明するシーンが描かれている。

訴えた原告との弁論での闘いは臨場感あり、小説を読んでいるような興奮がある。

クリトンは親友のソクラテスを救うために投獄されたソクラテスに脱走するように説得するが、「悪法も法である」と、国の法律は守らねばならないということを身をもって証明し、毒を飲み死刑を受け入れた。

ソクラテスの堂々とした答弁と、人となりがわかる良書で、哲学書の中でも読みやすい部類に入る本だと思います。

 

 

 

当時の背景。なぜソクラテスは訴えられた?!

裁判


 

ソクラテスがなぜ有罪の罪に問われてるのかを知っておくとこの本の理解度が増します。

 

彼の友人である人が「ソクラテスより賢い人はいない」という神託(神からのお告げ)があったとソクラテスに言ったそうです。

 

「俺は知らないことだってたくさんある。俺が一番賢いなんてそんなわけない!!」

 

と、ソクラテスは思い、本当に自分より賢い人がいないのかを確かめていったのです。それが、街の若者たちに討論を挑んでいった「問答法」

 

例えばこんな感じ。

 

ソ「人を殺すのはいけないことなのか?」

若「当たり前だ!」

ソ「なぜいけないのか?」

若「非人道的だからだ」

ソ「では、もし、あなたの家族が目の前で殺されたとして、あなたが銃を持っていたらどうする?」

若「犯人を撃ち殺す!」

ソ「そうするとあなたも非人道的なのではないか?」

若「うーん・・・」

 

 

と言ったように、質問を繰り返して、矛盾を暴き出し、真理を導いていくのが問答法です。

 

皆、真理をわかっているように見えて実際にはわかっていないということを知らしめたんですね。「無知だと自覚することがスタートだよ」と伝えたかったんではないでしょうか。

 

ただ、この行為が煙たがられ、「若者を堕落させ腐敗させている!」というふうに訴えられてしまいます。

 

また、国が信じている神々の信仰も妨げているとして、罪に問われ、民主裁判をかけられることなったのです。

 

そのときの弁明が描かれてるのが「ソクラテスの弁明」です。

 

 

ソクラテスが生きながらえるよりも選んだもの

マイク


 

この弁明してるときのソクラテスで特徴的なのが、命乞いをするために弁明をしてるわけじゃないということ。

 

それはソクラテスの口調からわかります。

めちゃくちゃ挑発してるんすよね(笑)

 

ソクラテスの言い分はこう。

「みんながあたかもすべて知っているような風に自惚れているから、真実を教えてやっている。そのことに対して、若者が自らを責める代わりに俺に怒っているだけなんだ」

 

 

そして、ソクラテスを訴えた人のうち、メレトスという人物がいるんですが、こう挑発します。

 

「俺よりも、無実の人を軽々しく訴訟事件に巻き込むメレトスのほうが、罪だ。

俺が有罪だというのなら、前に出てきたまえ。そして証明してみせるのだ!」

 

バッチバチに挑発する姿がこの本の醍醐味だと僕は思っています(笑)

ぜひ、ソクラテスとメレトスの対決を読んでみてください!

 

 

このように、ソクラテスは命乞いなどは一切せず、無実の人を有罪にしようとしていることが重罪だということを身をもって証明しようとしているのです。

そして、結局死刑判決を受けることになっても、それでも命乞いはしませんでした。

 

有罪になったのもわずか三十票くらいの僅差だったらしく、「ほれみろ」と言わんばかりに挑発を続けます。

 

諸君、諸君は恐らくこう思われるであろう。私が有罪になったのは言葉の不足によるものであると、(中略)

しかし私は、弁明の際にも身に迫る危険の故にいやしくも賤民らしく振舞うべきではないと信じていたし、今でもそういう弁明の仕方をしたことを悔いない。むしろ私はかくの如き弁明の後に死ぬことを、そんなにまでして生きることよりも、遥かに優れりとする。(54pより引用)

 

「命乞いするくらいなら死んだほうがマシ」

というソクラテスの強い意志が感じられます。

 

 

悪法もまた法なり

悪魔

 

ソクラテスが死刑を受け入れたもうひとつの理由は、「いくら悪法でもそれは法律。守らねばならない」ということを見思って証明するためでした。

 

「納得はできないけど、国が決めた法律で死刑判決が出た。最期までじたばたしてあらがうのは間違っている。どんな判決でも国が決めた法律を守ることが国のためだ」

 

という考えのもと受け入れたのです。

 

また、そんななかソクラテスの去り際がめちゃくちゃカッコいいのです。

意訳します。

 

 

諸君が、悪人を殺すことによって、世を正そうとしているのならばそれは間違っている。最も立派で用意なのは、その人を圧伏させることではなく少しでも良くなってもらうために自ら心がけることである。それだけ言って諸君らに別れを告げる。

 

 

最後の最後まで「こんなの間違っているぜ。後悔するぜ」と忠告していたのです。

ソクラテスが現代生きていたら死刑制度には反対だったかもしれませんね。

 

 

 

『ソクラテスの弁明の』の見どころ

ソクラテス

『ソクラテスの弁明』のあらすじを書いてきました。

この本の魅力はなんといっても『臨場感』!!!

小説を読んでいるようなワクワク感がありました。

 

プラトンの執筆の才能が感じられます。 

 

 

ソクラテスが淡々と、他の人を言い負かしていく様は爽快です。

またクリトン編も、お互いを想う親友同士のやり取りもかなり切ない・・・

クリトンも最後は断固たるソクラテスの決意に負け、諦めて去っていきます。

 

どんな人をも説得させるソクラテスの弁論術が感じられる本です。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた。

ざす。