ども!
ライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
2020年1月3日に「アメリカがイランの防衛隊の司令官を殺害した」というニュースが流れてきました。
Twitterでも「第三次世界大戦」「WWⅢ」などのワードがトレンドに入っており、世界中の人が最悪の事態を想像したのではないでしょうか。
なぜ、アメリカとイランの揉め事で世界大戦にまで発展するの?
そもそもアメリカとイランはなんで争っているの?
こんな疑問を解消するため、今起きていることをわかりやすく書きました。
全く何もわからない人のための記事ですので、細かいことは書かず流れをサクッと3分でまとめます。
イランの司令官の殺害がどれだけ大変なことかがわかります。
(約3分で読めます)
アメリカとイランで何が起きているのか?
まず、アメリカとイランでは何が起きているのか?
アメリカとイランは敵対関係にあり、緊張感マックスな状態でした。
(これまでの過去は後述します)
そんななか、トランプ大統領の指示でイランの精鋭部隊のリーダーでもある司令官のソレイマニという人物を殺害したのです。
これはとんでもないことです。
ソレイマニ司令官は、テロ組織である「イスラム国」を排除するためにイラクやシリアなどで活躍していた人。
イランの平和を守るために戦っていた人なので国民からも非常に人気の高い人だったんです。
イラクの首都バグダッド空港を空爆して、そこにいたソレイマニ司令官が殺害されてしまいました。
ソレイマニ司令官を狙ったことはアメリカも認めており、「大統領の指示でソレイマニ司令官を殺害するため空爆した」「大統領は、海外のアメリカ国民を守るためだと主張している」とアメリカの国防省は声明を発表しているらしいです。
いやーー個人的にトランプ大統領が暴走しすぎじゃないか?と感じてしまいます。
本当の理由はわかりませんが。。
アメリカとイランのこれまで
アメリカとイランがなぜ対立しているのか、過去を振り返ってみます。
元々はイランは親米国家でした。
しかし、それをいいことにアメリカは原油輸出最大の国であるイランをその資源をもとに利用しようとしていました。
それにだんだん不満が募っていったイランで「イラン革命」というものが1979年に起きます。
これは、今までアメリカと仲良くして原油で商売をしていた親米派のイラン国家を転覆させ、ホメイニというイスラム教指導者が「イランをイスラム国家にする!」ということを掲げて実現させた革命でした。
翌年の1980年には、イランが国内のアメリカ大使館を1年以上前独占して占拠する事件まで起きました。
それ以来40年間アメリカとイランは国交を断絶しています。
最近での一番大きな揉め事の種は「核開発」でしょう。
イランが核開発をしており、それに対してアメリカは、イランの銀行との取引を禁止したりする経済制裁を実施。
これが2002年で、それ以降しばらく緊張状態が続いていましたが、オバマ大統領が、イラン核合意を締結しました。
✔イラン核合意
2002年にイランが核開発をしてるのではないかと疑惑が上がり、欧米諸国は経済制裁をしていたが、2015年に当時のオバマ大統領を筆頭に、欧米諸国がイランに対する経済制裁を解除することを条件にイランの核開発を大幅に制限することを約束させたもの。
オバマ大統領は長い年月をかけて妥協に妥協を重ね、経済制裁を解除する代わりに核開発を辞めることをイランに約束させました。
平和に近づく第一歩でした。
しかし、トランプ大統領はその「イラン核合意」を離脱してしまい、さらには再び経済制裁を始めてしまったのです。
最高指導者ハメネイ師は、30年間イランのトップに君臨していますが、典型的な「反アメリカ」の姿勢の人物。
特に「トランプは話し合っても意味がない。話す価値すらない」と言い切ってしまっています。。
そんななか、アメリカの空爆です。
イランも1月4日は「我々は目を閉じてはいられない。確実に報復する」と声明を発表しました。これから戦争になっていくことは間違いなさそうです。
✔︎大統領と最高指導者って何が違うの?
大統領は選挙で選ばれた人であくまで政治を行う人。
最高指導者は、専門家の会議で選ばれるその国のイスラム教のトップの指導者のこと。国のトップはこの最高指導者なので、大統領よりも権限があり、国が何かを決める時の最終決定権はこの最高指導者であるハメネイ師にある。
日本とはどういう関係がある?
「遠く離れた日本には関係ないんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
ただ、今回の事件を受けて、イランは石油の輸出を制限する報復をするかもしれません。日本は8割以上、中東から石油を輸入しているので、「アメリカと国交ある国にはもう石油やらんからな!!」ってなったらまずいのです。
ガソリンが高騰し、なくなってしまえば、車が走りません。
輸送手段がなくなり、流通は混乱するでしょう。
産業で使われているエネルギー資源も石油が大半を占めているので、物が作れなくなっていくでしょう。
そんな事態になったら経済がおかしくなっていきます。
ただ、日本はイランとは仲良しです。
90年以上も国交があり、安倍総理が大統領と会談したり、最高指導者のハメネイ師にも会ったことがあります。そこでは大統領から「核兵器を持つつもりはない」という発言があったりもしたのです。
それと同時にアメリカとも仲良しなので、中立の立場の国が日本。
この中立の立場である日本はどう動くのか?
仲裁役として活躍することができるのか?
ただ、イランの怒りを抑えるのはもう無理でしょうけど。
今後、どうなってしまうのか?第三次世界大戦にどうつながるの?
「なぜアメリカとイランの争いで『第三次世界大戦』に発展するの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、今までの世界大戦もひとつの国と国の争いから起きています。
第一次世界大戦は、セルビア人の青年がオーストリア皇太子夫妻を殺害したことから、第二次世界大戦は、ナチス指導者のヒトラーがポーランドに攻め込んだことから始まっています。
世界大戦は、最初は一国同士の争いがトリガーとなり、発展しているのです。
そこから、その周りの国がどちらの国の味方をするかなど、様々な思惑が出てきて、他の国同士の争いにも発展してしまうのです。
これからイランの報復も始まるでしょう。
世界各国の立ち位置次第では、他の国も巻き込んだ戦争に発展する可能性もあります。
そんななか日本はどう立ち振る舞うのか。
もしトランプ大統領から要請があり、自衛隊を派遣なんかしたら間違いなくイランから敵視されてしまうでしょう。
不安をあおるような記事になってしまいましたが、自分事として考えるキッカケにあれば嬉しいです。
今後の動きに注目ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。