『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。
ライフコーチ、会社員、Kindle作家と三足の草鞋を履いている小泉健一と申します。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、オススメの本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
本記事は歴史から学べる教訓について書いています。
僕は歴史が大好きで、よく歴史の本を読みます。
『歴史は繰り返す』
とよく言いますが、歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ164人目は、明治から大正にかけて活躍した博物学者・生物学者の「南方熊楠」です。
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、日本を代表する天才学者です。
中国の革命家・孫文とも交流し、日本の民俗学者の柳田国男とも関わりがありました。また、当時は自然保護という概念がない中、生態系の破壊を危惧しエコロジーという言葉を使い続けた人物でもあります。
イギリスの科学雑誌『ネイチャー』には歴代最多の51本の論文を掲載。
そんな日本を代表する世界的な博物学者から学べる教訓とは?
彼の生涯をざっくりポイントのみ触れてわかりやすく解説し、そこから現代を生きる僕たちにもタメになる教訓をご紹介していきますね。
彼の生涯や功績を知ると、「好きなことを貫け!」ということを教えてくれます。
(約5分で読めます)
南方熊楠とはどんな人?
知識欲のかたまり!
南方熊楠は、1867年の明治時代になる直前に和歌山に生まれました。
彼は小学生の頃から、国語辞典や百科事典を書写していました。
彼の知識欲はものすごく、江戸時代の百科事典の『和漢三才図会』という本は全105冊あるのですが、5年かけて書写したそうです。
また、蔵書家の家を訪ねては書物を読ませてもらい、記憶して、帰ってから書写したりもしたそうです。恐るべき記憶力…
当時は印刷技術がないので書物を繰り返し読むために書写していたんですね。
根っからの商人だった父親は跡を継がせるのは強要せず、学校に進学させて好きなだけ勉強をさせようとしました。
ただ、中学生の頃は、学校の勉強には興味がなく、食べ終わった空の弁当箱にカエルやカニを入れて観察していたそうです。笑
また、大学も現在の東京大学に入学しますが、学校の勉強よりも博物館や植物園、動物園などに行き生物学の勉強をすることが多くありました。
やはり成功する人は自分の好きなことをとことん勉強するんですね。
このころ、世界的な植物学者のイギリスのバ-クレイや、アメリカのカーチスが菌類(キノコや粘菌)を6000点集めたと知り、それ以上の標品を採集して図譜を作ってやろう!と思い立ち、父親に渡米したいと打診。
最初は反対していましたがその熱意に負け、承諾。アメリカやイギリスに行き、さらに学びを深めていきます。
知識を深めたアメリカ、イギリス時代
渡米してからも学校に入学するも学校の勉強はせず、学者も知らないような珍しい植物がある場所に行ったりして自分の知識を深めていきました。
イギリスのロンドンに渡ったときは世界一の博物館でもある大英博物館に熱心に通います。
彼の博識と知識欲に感銘した当時の博物館の部長のダグラスという人から館員になるように誘われますが、自由の身が良いとして断ります。
大英博物館の館員のお誘いがあるなんてめちゃくちゃ凄いですよね。
そして、イギリスにいた時代に、のちに中国の革命家ともなる孫文と出会い意気投合。時間を忘れて語り合ったと記録されています。彼との交流はお互いの帰国後も続き、孫文は熊楠に会うために和歌山に訪れたそうです。
学びの分野はますます広がる
14年の海外生活を終え、帰国後は地元の和歌山で暮らします。特に学位も取らず、膨大な標本だけ持って帰ってきた熊楠に対して弟は呆れ果てていたと言います。
帰国後もあちこちで植物や昆虫の採集を続けて何本も論文を執筆。
また、作った標本を大英博物館に寄贈するなど、すでに南方熊楠は世界的に重要な学者となっていたのです。
しかし、この頃に問題が起こります。
当時の内閣が「各集落毎に数々ある神社を合祀して、一町村一神社を標準とせよ」という政策を推し進めることにより取り壊される神社があり、神社の周りの自然も破壊されることになってしまいます。
神社には森林が近くにあり、自然風景が損なわれることや、まだ解明されていない動植物がなくなってしまうことを危惧して南方熊楠はこの政策に猛反発。
すでに知識人として有名であった彼の熱心な活動によりなんとかこの政策は無くなったのですが、すでに破壊された神社や森林は多かったそうです。
これをキッカケに自然保護を推進して当時としては珍しいエコロジーという言葉を使って保護を推進していきました。
また、日本民俗学の父と呼ばれる柳田国男とも交流が始まり、民俗学・人文学の面でも大きく貢献します。
このように環境自然保護や民俗学といった他分野へも熊楠の知識は拡がっていくのです。
彼は特に学位とか名誉とかには興味はなく、とにかく好きなことを貫き通します。
晩年には昭和天皇の前で講義をすることもあり、「知の巨人」とも言われ、日本を代表する学者です。
彼は74歳で亡くなります。
好きなことは諦めるな!
僕が南方熊楠の生涯から学んだのは「好きなことは諦めるな!」ということです。
彼は本当に好きなことをやって生きていました。
名誉とかお金とか興味はなくて、研究も実費だったそうです。そんなこともあって生活費は家族頼みだったそうですが…
それでも周りの支えもありながら、自分の好きなことを貫き通した結果、学位など形に残るものはなかったかもしれませんが、彼の功績は世界に知られます。
ここまで好きなことを貫き通せば人生は最高ですね。
南方熊楠から学べる教訓
南方熊楠から学べる教訓は「好きを貫き通せば人生は楽しい」ということです。
当たり前だけど難しいことです。
しかし、先人で実現している人がいると勇気がもらえます。
好きなことだけやるのなんて周りの目や世間体を気にするとなかなか難しいですが、熊楠先生くらい突き抜けてしまえば周りは何も言いません。
僕ももっともっと好きなことを貫きとおそうと思いました!
南方熊楠先生のことが気になる方は伝記があるのでそのリンクを貼っておきますのでぜひ(^^♪
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。