ども!
ライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕がオススメ本を紹介します。
「『君主論』のあらすじをざっくり知りたい!」
「古典を読んで勉強したい!」
そんな方にオススメできる本を紹介します!
それはコチラ!
15〜16世紀のイタリアで活躍した政治家のマキャベリが記した『君主論』の内容をイラスト付きでわかりやすく解説した本です。
「君主(リーダー)とは、どうあるべきか?」ということが書かれており、後世にも読まれ続けた作品。
しかし、マキャベリの『君主論』は、当時のイタリアの情勢だったり、古代ローマやギリシアの知識を把握したりしていないとなかなか理解が難しい本です。
この本では、現代の企業や政府に例えて説明してくれているので、原著を読む前に本書を読むことをオススメします!
では、早速内容をご紹介します。
✔古典を読んでみたい人。
✔組織や企業のリーダーを担っている人。
(約5分で読めます)
この本の要点と僕が伝えたいこと
『君主論』は、15〜16世紀に政治家として活躍していたマキャベリが書いた本。
国家や君主はどうあるべきか?強いリーダーとはどんな人か?を、過去の偉人たちを事例に書き記している。
「愛されるより、恐れられる方がいい」「軍隊は傭兵を雇うより自軍で編成した方がいい」という具体的アドバイスから「新君主のやるべきことや振る舞い」などまで書かれている。
ビルゲイツや孫正義も熟読したと言われるビジネスリーダーに役立つ本。
マキャベリってどんな人?
まずマキャベリってどんな人なのか、なぜ、『君主論』を書いたのかを紹介していきます。
ニコロ・マキャベリ(1469~1527)
イタリアの都市国家フィレンツェに生まれます。
当時のイタリアは、ルネサンスの時期でギリシャ・ローマの古典文化の復興を目指す運動のまっただなか。そして、イタリアはたくさんの小国家に分かれていて、隣国フランスの圧力もあり、まさに日本でいう戦国時代(日本の戦国時代も同じ時期…)
マキャベリはフィレンツェ共和国の官僚政治家として抜群の頭脳で活躍していましたが、43歳のときにその共和政が倒れて、リストラに合います。
その後、街からも追放されて長い不遇の時期に、自分の政治経験をもとに書き下ろしたのが『君主論』でした。これは、マキャベリ自身がまた政治世界に返り咲くために、その当時政権を握っていたメディチ家に進呈します。
これはメディチ家に受け入れられることはなかったですが、『君主論』自体は後世長く読み続けられるようになりました。
なぜ『君主論』を書いたの?
当時のイタリアは群雄割拠の時代。
そして、マキャベリは追放されてしまいますが、再度、フィレンツェの国を強いリーダーに導いて欲しい!という想いも込めて「君主とはどうあるべきか」を記し、メディチ家に進呈します。
自身も再度政治家として活動するためです。
このときはメディチ家から引き抜かれるようなことはなかったですが、のちに、フィレンツェの歴史や年表を書くように依頼を受けていました。
「君主とはどうあるべきか」は言い換えれば「国や組織のリーダーはどうあるべきか」ということなので、現代でも読み継がれている名著なのです。
『君主論』のあらすじと要点
『君主論』はとにかく「国家はこうあるべき」「君主はこう振る舞うべき」「自国はこう発展させるべき」というように、リーダーになるための心得が書かれています。
代表的なところを3つほど紹介します。
慕われるより恐れられる方がよい
君主は、慕われることばかり気にしすぎて、民衆にとって厳しいジャッジができないと、国が滅びることになり得る。
冷酷だと思われることを恐れてはいけないといいます。
このイメージが先行しすぎて、マキャベリは過激だと批判されることもありました。
「マキャベリズム」という言葉ありますが、これは「政権を守るためなら何をしてもいい」というような意味。
「慕われることは前提だがときとして厳しい処罰や冷酷な判断もしないといけない」という主張だったのですが「冷酷」な部分だけ先行してしまうとそのようなイメージになってしまいます。
部下に好かれるためにミスを寛大に対応したり、なんでも言うことを聞いたりしているとまとまりがない組織になり、滅びる原因にもなります。
賢さと勇猛さを兼ね備える
君主やリーダーは賢さと勇猛さを兼ね備えていなければならない。
どちらかでは身を滅ぼすことに繋がります。
『君主論』のなかでは、「ライオンと狐」の例えとして有名です。
ライオンのような勇猛さだけでは、ずる賢い国の君主には騙され国を侵略されてしまいます。
逆に狐のようにずる賢さだけ兼ね備えていても、腕力で任されることもあります。
皆を引っ張り統率力、決断力もありつつ、冷静に考え、とくにはずる賢くいないとリーダーは務まらないということです。
平穏なときこそ非常事態に備える
マキャベリは、風がやんで波の静かなときに嵐の海を想定するように、平時から非常事態に備えなければならないと語る。(203pより引用)
失脚してしまう君主は安泰なときに怠けていて、天変地異などの非常事態がおきたときに対応できない者だと書かれています。
現代人の僕らにも言えることですよね。
コロナなんて誰も予測できていなかった。
そんな非常事態に備えて普段から二足の草鞋を履いていれば、どちらかの事業が傾いてもどちらかでカバーできていたかもしれません。
本書を読んで、いつでも備えをすることは大切だと痛感します。
『君主論』を読んでどう活かす?
組織のリーダーの人はもちろん、部下や後輩をもつ人にもオススメな本書。
どのように人心掌握するか、どうすれば人を惹きつけることができるか、学びたい人は『君主論』を一度読んでおくといいでしょう。
僕はセットで『ヒトラーの大衆扇動術』という本をオススメします。
ヒトラーも多くのドイツ国民を魅了したリーダーです。
『君主論』にも通ずるところもあり、セットで学ぶとよりリーダーとしての心構えができます。
『君主論』を読み、組織を引っ張る人は、よりリーダーたる姿勢を目指していきましょう!
名著『君主論』をイラストでわかりやすく!
『君主論』の原著を読む前に本書を読むことをオススメします。
サクッと読めて、大変わかりやすかったです(^^♪
僕も会社では中堅社員になってきたので、仕事に活かしていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。