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まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ

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【要約・感想】『菜根譚』人生に迷ったら読む自己啓発本


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『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。

ライフコーチ、会社員、Kindle作家と三足のわらじを履いている小泉健一と申します。

 

このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方やビジネスに役立つ情報、またオススメの本や映画の紹介など幅広くいろんなことを書いています。

このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!

 

 

 

本記事はオススメ本の紹介です。

僕は読書が大好きで、年間100冊ほど、ビジネス書や歴史書、哲学、文学、小説など雑食で読んでいます。

 

 

今回紹介する本はコチラ!

 

 

 

 

人生観が変わる処世術の最高傑作!

 

 

「出世争いや人間関係に疲れた」

「悩み、苦しみ、不安などを抱えている

 

そんな方にオススメの一冊。

中国がまだ明の時代末期の17世紀頃書かれた中国発のキングオブ自己啓発書。

 

本書は、より良く生きるため、幸せに生きるためにどうしたら良いのかを儒教、道教、仏教の3つの教えを融合させて書かれています。

 

儒教は仁義や礼節などを重んじ自分を律することを説きますが、道教は反対に自由にのんびりあるがまま生きることを説きます。

 

このように相反するものをそれぞれの考え方として使えるところを集約しているのであらゆる角度から悩みの解決に役立てる本となっているのです。

 

人間関係のトラブルや処世術について悩んでる人は必読。

 

元総理の田中角栄氏や、経営の神様の松下幸之助氏、元プロ野球選手の野村克也氏も愛読していた書です。

 

『菜根譚』はどんな魅力があり、どんなことが書かれているのか。

それでは早速、内容についてご紹介しますね。

 

 

◆本書はこんな人にオススメ!
✔出世争いや人間関係に疲れた
✔悩み、苦しみ、不安を抱えている
✔古典の自己啓発書が読みたい
 

 

(約5分で読めます)

 

本書の要点と感想

本

菜根譚は17世紀頃に中国は明の時代に書かれたと言われる処世術などが学べる自己啓発書。儒教をベースに仏教や道教などの考え方も取り入れ、あらゆる角度から人生にとって大切なことを教えてくれる万能薬のような本。

より良く生きるためにはどうしたらいいか?何を糧に生きたらいいのか?幸せとは何か?

そんな人生観を得られるヒントが散りばめられている。

時代は違えど、人の悩みは同じ。現代の日本人にも響く内容が詰まった一冊。

 

 

『菜根譚』はなぜ人気なのか?

根っこ

まず『菜根譚』についてのことを書きます。

作者は洪自誠(こうじせい)たいう人なのですが、いつ生まれて何をしてきたかということが明らかになっていない人物です。

 

優秀な官僚だったが、政権争いに負けて隠遁生活をしていたなんてことも言われていますが定かではありません。

 

明の末期というのは、倫理などを説く儒教が形骸化してきて、誰もが出世をしようと必死になったり、金の亡者になったり、人を蹴倒したり騙したりすることが多く、生きづらい世の中だったそうです。

 

そんな世の中を生きる人たちが、何を糧にして生きたらいいかということを書いたのが『菜根譚』。

 

まさに出世争いに負けてしまった人や、貧しくて苦しい生活をしている人の拠り所となる本だったのです。

 

「菜根」とは、固い根っこのこと。

 

「『人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし』という故事に由来。『堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる』という意味です。辛酸をなめつくした洪自誠が『人は逆境において真価が試される』という思いをこめてつけたと考えられています。」( 名著38 「菜根譚」:100分 de 名著 (nhk.or.jp)より引用)

 

生きづらいと感じている人にこそ響く内容となっています。

 

僕自身も読んでハッとする言葉や、現代にこそ必要だと感じる考え方がたくさんありました。

 

例えば、欲に溺れないこと、物がなくても幸せを感じること、暗闇があるからこそ光があるということ、など、生きる希望を得られるような言葉もたくさんあります。

 

現代でも座右の書になりうる『菜根譚』。

ぜひ、読んでみてください。

 

次に印象に残った箇所を少し引用して紹介します。

 

 

 

 

『菜根譚』には何が書かれているのか

本



『菜根譚』は前集222条、後集135条からなる本です。1条が短いのでたくさんの格言がまとめられた本のような内容なので読みやすいです。

 

前集は、人間関係や処世術、儒教や仏教的な考え方がメインで書かれており、

後集は自然の中での静かな隠遁生活の良さが書かれています。個人的に後集がとても好きでした

 

前集・後集合わせて気に入った箇所を少しご紹介します。

 

「人に恩恵を施す者は、心の中に施す自分を意識せず、施される相手の感謝を期待しないようであれば、たとえわずかな恩恵を施しても、莫大な恩恵に価するものである。(これに反して)、人に利益を与える者は、自分の与えた利益を計り、その報いを要求する心を起こすようであれば、たとえ莫大な大金を得たとしても、ビタ一文にも価しないものである。」(前集52条より引用)

 

何かしたときに、その見返りを相手に求めてしまうと自分が想像していた見返りがなかったときにイライラしたり、悲しくなったりしてしまいます

 

これは人間関係全般に言えるでしょう。

旦那さんに家事をしてほしいのにやってもらえなかった。恋人にサプライズで喜んでほしかったのに反応が薄かった、等。

 

自分のしたことに見返りを求めてはいけないという教えです。

 

「幸福はこちらから求めて求められるものではない。ただ楽しい気持ちを育てて、幸福を招き寄せる用意をする外はない。災禍はこちらで避けて避けられるものではない。ただ殺気だつ心を取り去って、災禍に遠ざかる工夫をする外はない。」(前集70条より引用

 

これは個人的に一番好きな言葉でした。

幸福は、大きな家を買ったから、出世したから、大金を得たから、得られるものではありません。

すべては自分が自分に起きたことを幸と感じるか不幸と感じるかによるのです。これは非常に仏教的な考え方。自分の心を穏やかに温和に整えておくことの大切さを説かれている部分かと思います。

 

「人は心の中に物欲さえなければ、それでもう、心は澄み渡った秋空や雨の晴れ上った海原のように明るい。また、身近に琴と一、二冊の書物さえあれば、(これで憂いを消し心を清めることができるので)、それでもう、身は仙郷にいるように脱俗の思いがする。(後集9条より引用)」

 

これは物欲が如何に儚く、何も持たざるところに澄み渡った心が得られるかということを説いていて今で言うミニマリストの極意ではないでしょうか。

 

「雪の積もった明月の夜には、心境も(その雪月の夜のように)、清らかに澄みとおるものである。また、のどかな春風に吹かれると、気持も自然に和らぎなごむものである。このように、自然と人間の心とは、少しのすき間もなく、全く一つである。(後集93条より引用)」

 

自然とともに過ごす素晴らしさを謳っています。僕も出身は都会の方ですが、今現在は自然の豊かな田舎に暮らしています。やはり自然が近くにあった方が心は安定している気がしますね。自然に触れることの大切さや有り難みも本書で感じることが出来ます。

 

 

 

 

人間関係や環境に悩んだら読むべき一冊

ハート

 

引用箇所も含めて『菜根譚』を紹介しました。

 

とても好きな本になりましたね。繰り返し読むこと間違いなしです。

 

本書を読んで「人間関係や環境、社会に悩んだときに読むべき本だな」と感じました。

 

400年前に書かれた本だろうが、めちゃくちゃ響きましたね。

人間が抱える悩みは変わらないんだなと実感。歴史は繰り返すとよく言われますが悩んだときこそ歴史から学ぶべきですね。

 

 

何を糧に生きていったらいいかわからない人たちの支えになったキングオブ自己啓発書。

 

ぜひ一度は読んでみてください。

 

昔の本で原文は漢文で書かれているので、いきなり原本だと訳がついていても難しく感じるかもしれません。歴史に苦手意識のある方はぜひ、以下の『100分de名著』シリーズから読むことをオススメします!NHKの番組で取り上げた時の解説本になってますので、背景や意味も理解しやすいかと。

 

◆本書のまとめ
✔菜根譚は国や時代の垣根を超えて多くの人の座右の書となっている。
✔儒教、道教、仏教の3つの宗教の考え方が融合した、より良く幸福に生きるための処世術が書かれた本。
✔貧しくても、困難が起きていても自分の心持ち次第で自分の人生は変えられる。

 

 

 

 

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた。

ざす。