『まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ』へようこそ。
ライフコーチ、会社員、Kindle作家と三足の草鞋を履いている小泉健一と申します。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、オススメの本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
本記事は歴史から学べる教訓について書いています。
僕は歴史が大好きで、よく歴史の本を読みます。
『歴史は繰り返す』
とよく言いますが、歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ176人目は、大正から昭和にかけて活躍した俳人の「種田山頭火」です。
彼は「季語」や「文字数」にとらわれない俳句「自由律俳句」というものを確立した第一人者。
「どうしようもない私が歩いてゐる」
「分け入っても分け入っても青い山」
というように、感じたものをただありのまま表現する句を作る人で、俳句に革命を起こしました。
そんな彼ですが、母親や弟は自殺。父親は失踪、自分の事業は失敗するなど、波瀾万丈な人生を歩んでいました。
そんな苦しみの中に見出した自由律俳句。
彼はどんな人物だったのか?
種田山頭火の生涯をざっくりポイントのみ触れてわかりやすく解説し、そこから現代を生きる僕たちにもタメになる教訓をご紹介していきますね。
彼の生涯や功績を知ると、「ネガティブの中に光を見出す」ということが学べます。
(約5分で読めます)
種田山頭火とは何した人?
幼少期
種田山頭火は、1882年の明治時代に山口県にて生まれました。
本名は種田正一。分かると思いますが、山頭火はペンネームです。
彼は幼少期から勉学に優れていて、今で言う小学校、中学校、高校いずれも好成績を納めており、当時開校したばかりの早稲田大学の一期生として入学しているくらいなのです。
しかし、種田山頭火が10歳だった頃、父親の女癖の悪さに母親が井戸に身を投じて自殺してしまいます。
このショッキングな出来事は、生涯、彼の心に重くのしかかり続け、彼の作品にも想いが綴られています。
波瀾万丈な人生
彼は早稲田大学に入学しますが精神的に病み2年後に中退をしています。
さらにその2年後には、父親が酒造場を買収し新しくビジネスを始めたため弟も含めて一家で移り住みますが、この事業は失敗してしまい倒産。
弟は養子に出され、父親は失踪してしまいます。そして弟もその後に自殺。
なんと、一家散り散りになってしまった上、母と弟が自殺してしまうという壮絶な人生を歩むことになってしまったのです。
俳句に光を見出す
彼は30歳頃から俳句を始め徐々に頭角を表し、この頃から「種田山頭火」というペンネームを使い始めます。
雑誌にも掲載されたり脚光を浴びつつあるなか、古書店を営むもこの事業も失敗。
当時は酒にも飲まれ、妻に店を任せっきりにしたりと、俳句以外の私生活の面ではなかなかうまくいかなかったようです。
その後出家したりもしますが、寺を出てからは放浪の旅に出るのです。
俳句の旅
40歳を過ぎた頃から、雲水という修行僧の服装をして旅に出ました。
西日本を中心に旅をしながら句を詠みました。
ほかにも、松尾芭蕉のゆかりの地をめぐるため東北地方などにも行きました。
自由に歌を作りながら旅をしていたのですが、お酒もかなり飲んでいたため、素行はあまり良くなったそう。
無駄に無駄を重ねたような一生だった。
それに酒をたえず注いで、そこから生まれた一生だった。
自分でこのような言葉も残しています。
亡くなったときも、句会が終わったあとに、いびきをかきながら寝ていたため仲間から酒を飲み過ぎて寝てると思われ放置されたところ、脳出血していてそのまま亡くなってしまったのです。享年57歳でした。
お酒を楽しみながら、お酒に溺れた人生でした。
ネガティブな中に光を見出す
僕が種田山頭火の生涯から学んだのは「ネガティブな中に光を見出す」ということです。
紹介したように波瀾万丈な人生でした。
そのなかでも、俳句、旅、酒という好きなものを見つけます。
お酒の飲み過ぎで他の人に迷惑かけるのはいけませんが、自分の楽しみとしてならいいと僕は思います。
壮絶な人生を歩んだなかでも、俳句という生きがいを見つけた種田山頭火。
どんな苦しい状況でも、自分の好きなものを見つけるという姿勢は学べるのではないでしょうか。
種田山頭火から学べる教訓
種田山頭火から学べる教訓は「ネガティブな中にも光はある」ということです。
なんでもネガティブに考えて「うまくいかない」「仕方ない」とか諦めずに自分の心燃やせることを見つけていきましょう。
「無駄に無駄を重ねた人生だった」なんて自分のことを言いますが、僕は種田山頭火はアツい人なんじゃないかなぁと勝手に妄想してます。
そうでないと日本中旅するエネルギーなんてわかないし、俳句という「好き」を極められないと思うからです。
彼のようにアツいモノを見つけていきたいですね。
種田山頭火の歌が読みたいという方はぜひ句集を紹介するので読んでみてください。
俳句というか自由律俳句なので読みやすいです。代表的な句を載せておきます。
「どうしようもない私が歩いている」
「酔うてこほろぎと寝ていたよ」
「この旅、果もない旅のつくつくぼうし」
「ほろほろほろびゆくわたくしの秋」
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。