ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ93人目は、新明治政府で重要な改革を次々に行った政治家で維新の十傑のうちのひとりで佐賀の英雄「江藤新平」です!
国民の権利として「民権」という考え方を取り入れたのも江藤新平であり、江戸を「東京」と命名したのも彼だそうです。
急進的で抜本的な改革を次々に行った敏腕政治家でしたが、反逆者として政府に処刑させられて亡くなってしまいます。
そんな壮絶な彼の生涯を見ていきましょう。
江藤新平の生涯と、彼の行動から学べる教訓をまとめていきます。
本記事を読めば「人に理解されなくたって気にしないことが大切だと」ということが学べます。
(約4分で読めます)
江藤新平ってどんな人?
幼い頃から頭が良かった
1834年に佐賀県で生まれた江藤新平は幼い頃から勉強もでき、頭も切れる子だったようです。
佐賀藩の学校の「弘道館」というところに通い成績優秀で学費を一部免除。
しかし父親が職務怠慢でクビになり生活が困窮。
学校に進学できなくなってしまいます。
しかし、弘道館の教授だった枝吉神陽という人の私塾に通わせてもらえるようになり、なんとか勉強を続けることができました。
尊王攘夷の考え方に
その枝吉神陽が「義祭同盟」という政治団体を結社し、江藤新平も参加。
この同盟は政治を語る塾のようなもので、江藤新平はこのとき尊王の考え方に傾倒していきました。
23歳の頃には開国を勧める「図海策」という本も出版しています。
また、同じ佐賀県の賢人、大隈重信や久米邦武らも参加。
大隈重信も「義祭同盟に加盟したことは、世に出て志を立てるキッカケになったと言ってもいい」と言っています。
この「義祭同盟」は、のちの明治維新に大きく貢献した人々の思想のベースを作ったのです。
様々な制度を確立
王政復古の大号令が出されると新明治政府ができます。
尊王の過激な思想により、佐賀藩からは無期限の謹慎処分を言い渡されていましたが、政府の役人として抜擢されて処分を解除。
明治政府の役人としては多くの制度を確立していきました。
裁判などの司法制度や警察制度を確立したのは江藤新平だったのです。
現在の指名手配の制度も彼が提言したそうです。
国民ひとりひとりが平等な「民」として、訴えたり裁判を起こせる権利として「民権」を初めて唱えたのが彼。
今までは役人の人は「お上さま」と呼ばれて絶対的な権利がありましたがそうした役人でさえも訴えられるようにしたのです。
当時としてはかなり革新的でした。
しかし、これが革新的すぎて政府から目の敵にされていきます....
政府から離れ、そして処刑される
革新的な政策を次々と断行。
決断力と実行力も素晴らしいものでした。
しかし、西郷隆盛が「征韓論」を唱えて政府と対立して辞めて行くと、板垣退助や江藤新平らも政府から離れていきます。
政府に残った大久保利通らと対立して行くのです。
そして、地元の佐賀では志士たちが政府に反旗を翻す「佐賀の乱」が起き、江藤新平はリーダーとみなされます。
逃走中に高知県で見つかり、佐賀城で公開処刑されて3日間さらし首にされるという壮絶な最期を迎えます。
彼が立てた司法制度でしたが、最期はろくに裁判もしてもらえず処刑。皮肉な死でした。
個人的な考えですが、「佐賀の乱」のリーダーというのはただの言いがかりで、処刑するいい理由を政府が見つけたのではないかと感じています。
西郷隆盛の西南戦争もそうでした。
薩摩藩の私学校の志士たちは政府からの挑発に乗ってしまい宣戦布告をしてしまいます。
西郷隆盛は戦うつもりはなかったですが後に引くことができず、挙兵したということでした。
江藤新平も同じように政府が抹殺しようとして佐賀藩の志士たちに仕掛けたんではないかと思っています。あくまで私感ですが。
人に理解されなくても気にしない
江藤新平からは「人に理解されなくても気にしない」ことの大切さを教えてもらいました。
彼はとてもまっすぐな人間でした。
自分の信じた道は貫き通す。
その信念の硬さゆえに、スピード感持って改革を進められたのです。
かたや敵も作ってしまいました。
新しいことをすると必ず反対者が現れます。
部が悪いと感じた政府に消される形になってしまいました。
しかし、彼が結果を残したことを考えると周りの人に理解されなくても、遂行することの大切さが分かりますね。
江藤新平から学べる教訓
江藤新平から学べる教訓は「人に理解されなくても気にしない」ということです。
反対者が現れるということはそれだけ新しく画期的なことをやろうとしている証拠。
過去に事例がないので、成功するかどうかはもちろん不安なこともあるでしょう。
でも、やり抜く強い想いを持って実行することの大切さを江藤新平が教えてくれます。
人に理解されるかどうか、共感されるかどうかで判断せず、あなたがやりたいことかどうかで実行するか否か判断しましょう!
彼の人生と生き方を見ていると気合が入りました!
今回はざっくりとしかご紹介していませんので、
江藤新平の生涯が気になった方は、こちらの本でぜひ。
詳しく書かれている本です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。