ども!
ライフコーチのけんいちです!
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このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ91人目は、奈良時代の僧侶「鑑真」です!
彼は中国の有名な僧侶でしたが、日本に戒律を伝えるために来日して帰化して日本で一生を終えました。
彼は5度、来日に失敗していましたが6回目でなんとか日本に辿り着くことが出来ました。
当時は海を渡るだけでも大変でしたからね。
そこまでして彼が日本に来た理由は何だったのでしょうか?
そしてその不屈の精神はどこから生まれたものだったのでしょうか。
鑑真の生涯と、彼の行動から学べる教訓をまとめていきます。
本書を読めば「諦めず続けること」の大切さが学べます。
(約4分で読めます)
鑑真ってどんな人?
唐の有名な僧侶
鑑真は中国(当時は唐)の有名な僧侶でした。
彼は688年に生まれ、14歳で僧になる儀式を終えています。
幼い頃から僧侶になる道を歩んでいる人だったのです。
彼は律宗という戒律を守り研究する宗派でした。
この「戒律」というものを、のちに日本にもたらし大きな影響を与えたのです。
なんと彼は4万人もの人々に戒律を教え与えていたそうです。
鑑真は唐ではめちゃくちゃ有名な人だったんですね。
そこへ日本の僧であるという栄叡と普照という2人の人物が鑑真を探しに唐に来ます。
日本の仏教を立て直したい!
当時、日本は奈良時代で聖武天皇が政治をしていました。
聖武天皇はあることで頭を悩ませていました。
「勝手に僧侶になると言い出し、兵役や納税を免れている輩が多すぎる...」
これを私度僧と言います。
僧侶になると免税や兵役を逃れられるので、「私は僧侶です!」と名乗る人が後を立たず、政治が混乱しそうになっていたのです。
そこで、「僧侶になるための決まり=戒律というものが中国にあるらしい」という情報をキャッチした聖武天皇は栄叡と普照のふたりに唐に向かわせました。
そして、「唐では戒律を4万人もの人に与えた素晴らしい僧侶がいる」と聞き、鑑真を探します。
地獄の渡航
無事、唐に渡ることが出来た栄叡と普照でしたが、鑑真を探し始めるもなかなか出会えず。
鑑真に会えるまでなんと9年かかったそうです。
このふたりもすごい執念!
そして鑑真に「日本に来て戒律を教えてください!!!」と懇願。
このときどんな会話、説得がなされたかわかりませんが、鑑真は日本行きを決意します。
栄叡と普照の熱意も大変なものだったのではないでしょうか。
しかし、ここからが地獄の渡航チャレンジの始まり、、
鑑真は5回、来日に失敗しています。
そのうち2回は悪天候。他は弟子たちによる妨害でした。
「なぜ弟子が妨害?」と思うかもしれませんが、当時荒れ狂う日本海を渡り、日本へ行くということはめちゃくちゃ危険でしたので、鑑真の身を案じていたからなのです。
また、自分たちも付いていきたくないからという理由もあったと思います。。
また唐としては、他国へ行くことは許されていませんでした。
なので弟子たちは、役人に密告して妨害していたのです。
でも、鑑真と栄叡と普照の執念、熱意を舐めてはいけません。
鑑真を日本へ連れて行こうとした罪で投獄されていた栄叡でしたが、栄叡は病死したふりで脱獄。笑
鑑真とバレないように出港します。
しかし、悪天候により断念。しかも2回目の悪天候の時は海の荒波に流されて、かなり南の台湾付近まで行ってしまいます。
そしてなんと陸路で、出発した港まで戻ります。
九州から東北くらいまである距離です。
鑑真はもう60歳を超えてました。
なんというタフさ。。
そしてその最中、栄叡が過酷な道のりで志なかばで死去。鑑真も慣れない南の土地での病気で失明してしまいました。
それでも諦めず、6回目の渡航で奇跡的に来日を果たしました。
このときも唐の皇帝には「鑑真に国を離れられては唐として困る!」と止められてもいました。
かなり有能な方だったんですね。
それでも国の目をくぐり抜けなんとか来日。当時、鑑真はすでに67歳になっていました。
日本で戒律を授ける
鑑真が来日した頃には聖武天皇は、すでに退位していて太上天皇という位でしたが、鑑真は太上天皇に対して戒律を授けます。
奈良の観光名所の「唐招提寺」は鑑真が建立しそこで亡くなるまで暮らしました。
鑑真によってもたらされた戒律により、日本の僧侶の規律は厳しくなり、素地が出来上がりました。
彼がいなかったら、日本の仏教はどうなっていたんでしょう?
鑑真だけではなく、彼を連れ出した栄叡と普照もMVPですね。
でも、唐の立場からするとなんだか可哀想、、、
諦めずに続けること
非常にシンプルですが鑑真からは「諦めずにやり続けること」の大切さを教えてもらいました。
6回の航海チャレンジは10年の歳月を費やしていました。
その間、役人からの監視や失明などの苦難、栄叡の死ととんでもない苦労がありました。
それでも「戒律」を伝えるという信念のもと遂行して達成したのです。
ここまで命をかけた理由はわかりませんが、4万人もの人に戒律を授けた鑑真は、「他国でも仏教の基礎を作るんだ」という野望があったのかもしれません。
鑑真から学べる教訓
鑑真から学べる教訓は「自分の信念や理想に向かって諦めずにやり続けるべし」ということです。
嫌なことがあったら逃げたりするのもいいと思います。
でも、その先に自分の理想があるのなら諦めずに突き進むべきではないでしょうか。
「使命」というのは「命」を「使」うこと。
命をかけて成し遂げたいことは、諦めず成功するまで何度も続ければ達成できます。
鑑真の姿勢から学び、自分の襟を正そうと思いました。
鑑真についてはこの本がひととおり網羅できます!もし気になった方はぜひ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。