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金子みすゞってどんな人?彼女から学べる教訓【違いを受け入れよう】


Hatena

ども!

歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!

 

歴史は繰り返すと言われます。

歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!

 

日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)

シリーズ89人目は、大正〜昭和に活躍した童謡詩人「金子みすゞ」です!

 

 

 

「みんな違ってみんないい」

というフレーズが僕は大好きで、童謡詩人として活躍した彼女から生き方を学びましょう。

 

とはいえ、彼女は26歳で自殺をしてしまいました。

 

彼女の壮絶な人生とその人生が生み出した名作に触れながら「他人との違いを受け入れる」ことについて学べます。

 

 

金子みすゞってどんな人?

金子みすゞから学べる教訓は?

 

彼女の生涯に触れながら、これらのことを書いていきます。

 

 

 

 

 

(約4分で読めます)

 

金子みすゞってどんな人?

           金子みすゞ


 

幼少期から壮絶な日々

1903年に山口県で生まれました。

父は書店に勤めていましたが、みすゞが3歳の頃に亡くなってしまいます。

 

そして、生まれたばかりの弟はみすゞのお母さんの妹(叔母)の元に養子に出されます。

 

再会するのはしばらくしてからでした。

 

幼い頃のみすゞの話し相手はおばあさんだったようで、おばあさんが話してくれる昔話や浄瑠璃をとても興味深く聞いたようです。

 

幼い頃から文学に触れていたのです。

 

 

その後、高等女学校に入学。

友達とワイワイするより、ひとりでいることが好きな女の子だったと言われています。

 

 

しばらくして、弟が養子となって行った先の叔母が亡くなってしまいます。

そしてその叔母の後継ぎとして、みすゞの母が叔母の旦那と結婚するのです。

 

要は、みすゞのお母さんは自分の妹の旦那さんと再婚したということ。

 

この結婚って恋愛感情とかは抜きにして、書店を守るための結婚だったんじゃないかな、と感じました。

 

 

文学の出版

 

みすゞも働き始めた頃、詩人であり作詞家でもある西条八十の文学に出会い、心を動かされます。

 

「私も書いてみたい!」

 

そう思ったみすゞは童謡文学として詩を書き、出版社に投稿。

そして、見事、入賞したのです。

金子みすゞというのはこのときのペンネームです。(本名は金子テル)

 

こうして、金子みすゞは有名になっていきました。

 

 

結婚、そして裏切りと自殺

 

そして、その書店の跡取り候補の男と結婚します。

 

 

娘もできますが、この男が女癖が悪く、浮気をしていました。そして淋病という性病をみすゞに移してしまいます。

 

夫からは、謝罪があるどころか「もう童謡なんて書くな!」とも言われます。

 

そしてついに離婚を決意。

娘を連れて行きますが、娘の親権争いで夫が娘を奪おうとしてきます。

 

そんななか、睡眠薬を大量に服薬して自殺してしまいました。享年26歳でした。

 

夫に裏切られ、童謡を書くことも禁止され、娘も奪われ、そのうえ自殺。

 

童謡や詩を読む限り心優しい彼女がなぜこんな目に遭わないといけないのか。

 

彼女の人生を知るとやらせない気持ちになりますが、彼女の作品を愛し続けることしか僕らにはできませんね。

 

 

 

違いを受け入れること 

喜んでいる

 

それでは、金子みすゞさんの作品を見ていきましょう。

と言いつつ、500ほどの作品を26年の生涯で残しているので、ものすごい数の詩があるので代表的なものを。

 

 

 

「私と小鳥と鈴と」

   

「わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。

鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。」

 

 

誰にでもできること、できないことがある。

人はみな違う生き物。

「みんな違って、みんないい」というフレーズは他者との関わりが容易になった現在にもめちゃくちゃ響く内容ですね。

 

 

 

「みんなを好きに」

 

「わたしはすきになりたいな、
何でもかんでもみいんな。

ねぎも、トマトも、おさかなも、
のこらずすきになりたいな。

うちのおかずは、みいんな、
かあさまがおつくりになったもの。

わたしはすきになりたいな、
だれでもかれでもみいんな。

お医者さんでも、からすでも、
のこらずすきになりたいな。

世界のものはみィんな、
神さまがおつくりになったもの。」

 

 

これを初めて読んだとき泣きそうなくらい感動しました。

 

自分から愛さないと自分も愛されることはないと僕は思っています。

人の悪口を言えば、悪口を言われるし、自分のことばかり考えて他人に優しくしないと自分も優しくされない。

 

みんなを好きになったら自分も愛されるのではないでしょうか。

「世の中愛が全てだ」と教えてくれる詩ですね。

 

 

こんなふうに心温まる詩がとても多いです。

 

僕は「みんな違って、みんないい」というフレーズを忘れずにおきたいと思いました。

違いを受け入れること。

 

それは他人を認め、自分を認めることにも繋がります。

自分を認められるようにならないと他人の評価ばかり気にして自分らしく生きることができずに苦しくなります。

 

みんなより勉強ができなくてもいい。

みんなより仕事ができなくてもいい。

みんなよりお金がなくたっていい。

みんなより友達が少なくたっていい。

 

みんな違ってみんないいのです。

 

 

 

金子みすゞから学べる教訓 

勉強

金子みすゞから学べる教訓は「違いを受け入れよう」ということです。

 

みんなちがって、みんないい。

自分は他人と違ってもいいんだ。

他人も自分と違うんだから理解できないことがあっても当たり前なんだ。

 

そんなふうに考えると生きやすくなるかと思います。

壮絶な短い人生でしたが、その恐縮された濃密な作品と言霊には今でも心が揺さぶられますね。

 

 

金子みすゞの詩集については、以下の本がオススメです(^^♪

 

 

 

代表作品が載っている本です。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた。

ざす。