ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓を週1ペースで更新して勝手にシリーズ化しています(笑)
シリーズ69人目は、昭和を代表するプロレタリア文学の小説家の「小林多喜二」です!
彼の人生は壮絶でした。
過酷な労働環境を強いられている労働者を描き、当時の政治を批判した作品を残しました。
特に「蟹工船」は有名な作品ですね。
彼はそんな作品を多く書いていたので「反逆者だ!危険人物だ!」と政府から目をつけられ、逮捕され拷問のうちに殺されてしまいます。
命をかけて小林多喜二が主張したものとはなんだったんでしょう?
今も読まれている彼の作品の魅力とは?
そんな小林多喜二の生涯を紐解き、彼から学べる教訓をまとめました!
小林多喜二って何をした人?
小林多喜二から学べる教訓は?
これらのことをざっくりと5分でわかるように解説していきます^^♪
小林多喜二ってどんな人?
貧しい幼少期
1903年、小林多喜二は今の秋田県の大館市に生まれます。
家は貧しい農家でしたが、事業で成功した叔父(小林多喜二の父の兄)が北海道の小樽で仕事をしていたことから多喜二も両親とともに小樽に住むことになりました。
生活は質素でしたが、小樽の学校に通わせてもらっていました。
小樽では、いわゆる「タコ部屋」と呼ばれた超過酷な労働部屋で、すし詰めで生活を強いられていた様子なども見られました。
小林多喜二にとって劣悪な労働環境は身近なものだったのです。
過酷な労働環境を作品に
小林多喜二は、小樽の大学在学中にも短編小説を書き、雑誌に投稿していました。
そして、小樽で働き始めたとき、三・一五事件というのが起きます。
これは、当時の天皇制を批判し、マルクス主義に傾倒した共産主義者の人が弾圧された事件です。
これに怒った小林多喜二は『一九二八年三月十五日』という作品を書きました。
この作品には、当時の警察が拷問した様子が描かれていて、そのことが警察にマークされるキッカケとなります。
「こりゃ、弾圧により俺も殺されるかもしれん」と悟った小林多喜二は生前に自分の墓を北海道に作ったくらい。
翌年には、『蟹工船』を発表。
『蟹工船』とは、蟹を採るための船の中での過酷な労働環境を描いた作品。
小林多喜二は、日本共産党への資金援助もしており、この『蟹工船』の内容もあいまって「不敬罪」という罪で逮捕されます。
「不敬罪」とは、天皇や国を侮辱した罪に問われること。
当時は、本は出せるけど、言論の自由も何もあったもんじゃないっすね。。
拷問の上、死す
逮捕された小林多喜二は、逮捕された当日に亡くなります。
警察は「心臓マヒ」と公表。
しかし、遺体を見た母親や友人は明らかに拷問で乱暴にされたことがわかりました。
腰から下の足は、殴られまくって真っ黒でパンパンに膨れ上がり、釘で何箇所も刺されたあともあった。
右手の人差し指も逆方向に曲げられ骨が折れていた。
なんとも悲惨な死でした。
母親は悲しむと同時に「もう一度立たねぇか!みんなのためにもう一度立たねぇか!!」と叫んだそうです。
小林多喜二は、命を顧みず、過酷な労働環境を強いる会社や国に対する抗議をし続けていたのです。
享年なんと29歳。僕より年下です。。
現代でも、ブラック企業の労働環境で自殺者がいたりと同じような問題は起きています。
現代でも通ずるところもあり、2008年には本屋さんで『蟹工船』が平積みにされて売られていたりと再度注目を浴びていました。
いつになっても、読まれ続けるのでしょう。
自己主張の必要性と大切さ
僕は小林多喜二の生涯を知り、自分の主張をする大切さを学びました。
主張したことで、当時の日本では犯罪者扱いされて警察に殺されてしまったけれど。
それでも彼の作品は読まれ続けています。
今の世の中は、主張したって殺されるような世界ではありません。
自分が思うことは遠慮せずに主張していきましょう。
彼は命の危険もあったのにそれでも伝えないといけないと思って作品として残してくれました。
僕らは命を取られるわけでもないので、自分の主張したいことはどんどん発信するべき。
そして、なるべく文章や音声、動画として残しておくといいと思います。
小林多喜二のようにベストセラーになんてならなくても、あなたの言葉で救われる人がいるかもしれません。
自己主張をすることは、自分の想うような人生を生きるということ。
他人のことを気遣うことも大事ですが、他人に合わせる必要はない。
他人に合わせていると、自分の気持ちを我慢することになり、いずれ辛くなります。
死にゃしないんだから自己主張するべきなんだと僕は思います。
小林多喜二から学べる教訓
小林多喜二から学べる教訓は「自己主張をせよ」ということ。
自分の主張をしたら必ずそれに反対する意見もあります。当たり前です。
批判もされるかもしれません。
でも、死にゃしないんです。
小林多喜二は、命をかけてまで当時の過酷な状況を発信してくれたのに、死ぬことはない僕らが何も発信しなくていいのでしょうか。
いろんな主張や意見があるから面白い。
誰かに合わせる人ばっかりになったら平均的なつまらない国になっちゃうと思います。
小林多喜二に見習い、後悔しないように言いたいことは言う。
これを心がけようと思いました。
「蟹工船」を読んだことのない人はぜひ。
Kindle Unlimitedでも読めます。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。