ども!
ライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
僕は読書が大好きで、年間100冊ほどビジネス書や歴史書中心に読んでいます。
そんな僕がオススメ本を紹介します。
「ミニマリストに憧れている・・・!」
「持たない暮らしをしてみたい!」
そんなミニマリストに憧れているような人にオススメの本を紹介します!
それはコチラ!
御年70歳を超えているにもかかわらず、精力的に活動をされている中野善壽(なかのよしひさ)さんの著書。
伊勢丹の子会社から社会人生活をスタートされ、台湾の百貨店に入社したり、寺田倉庫という物流・保管業をするまったく別世界の仕事もされていたりとにかく柔軟でパワフル!
台湾の会社に入社したのも、本当はシンガポールに行こうとした旅先に、トランジットでたまたま台湾を訪れて、ふらっとそのまま住み始めちゃったことがキッカケ。
今のミニマリストのような生活を中野さんは何十年も前からされていました!
中野さんの言葉からは「何も持たない幸せ」が伝わるとともに、軽やかにぜんぶすててしまう生き方への憧れの念も抱かせてくれます。
それでは早速書評していきます!!
✔今の生活が窮屈に感じている人。
✔経営者の人。
ミニマリストを目指す人の参考になるのはもちろん、経営者としてここまで軽やかに判断できる人ってそうそういないなぁと思ったので、経営者の方とかにもオススメです。
(約4分で読めます)
この本の要点と僕が伝えたいこと
現代は以前と比べると膨大な量の情報にあふれ、変化も激しく、個人の判断が非常に大切な時代である。そんな時代を生き抜くためには何が必要なのか?
中野さんの答えは「何も持たないこと。ぜんぶ捨てればいい」
何も持たないからこそ、過去に縛られず、変化に柔軟に対応して未来を創ることができる。今、本当に必要なスキルとは、軽やかに柔軟に動けるために『何も持たない』ということではないか。
持たないことのメリット
何も持たないことのメリットは、身軽さゆえに、すぐに変化に対応できるということです。
過去を守ろうとすると、それは”前例”となる。
すると、前例と似たことをしたくなる。
前例がないと行動できなくなってしまうと、ますますよくない。(48pより引用)
中野さんは、前例は未来を縛るものだといいます。
物理的な「物」だけじゃなくて、慣習や伝統なんかも時には、未来を軽やかに過ごすのに邪魔になりそうですね。
中野さんは、寺田倉庫という管理業に従事したときに、会社のあった天王洲アイルを「アートの街にする!」という独特な発想で、エリアを活発化させ、話題を呼んだそうです。
もし保管管理業の会社としてしか活動していなかったらこんなことできないですよね。
中野さんの軽やかな発想は、持たない精神から来ていたのでしょう。
これからの時代を生きるためには、持たない精神が大切になってくるのではないでしょうか。
世の中に安定などない
僕が言いたいのはただ一つ。世の中に安定というものは存在しません。
永久に存続する企業もないし、自治体だっていずれは消えていくと言われます。
そもそも僕たち人間が生かされている自然界そのものが、常に流れ、変化をし続けているのであって、今日と明日で一つとして同じものはない。(32pより引用)
もしずーーっと変わらないものがこの世にあったら、同じものを持ち続けるということは役に立つかもしれませんね。
今の自分の会社が国から守られて絶対どんな状況になろうと、支援するという確約があれば、その会社の資産は永久的に役に立つでしょう。
でも、そんなのあり得ないですよね(笑)
この世界は変わりながら進んでいます。
世の中に安定など無いのです。
過去に経験したことが必ず役に立つとは限りません。
これからの未来に役に立つかどうかが大事ですね。
中野さんは「思い出すらもいらない」と言っています(笑)
もちろんそんな中野さんは家だって不便だと言っていました。
ものを所有することは安定を生まない。
むしろ不安が増えるだけ。
「いつでも移れる。どこでもすぐに新しい生活を始められる。」
人生の選択肢を広げてくれる、そんな軽やかさを持ちたいと僕は思います。(47pより引用)
これにはとても共感しました。
僕は持ち家願望が0です。
いつでも行きたいときに好きな場所に行って住みたいし、その自由度がなくなるマイホームにはメリットを感じないんですよね。あくまで個人的意見ですが。
中野さんは、何も持たずキレイサッパリいつでも動けるようにしているんですね。
持たない暮らしをする人の行動とは?
では、そんな持たない暮らしをしている人は具体的にどんな行動をしているのか。
本書の中野さんの行動をふたつほどピックアップしてみます。
持ち歩くカバンを小さくする
中野さんはどこに移動するのにも、飛行機の機内に持ち込める程度の小さなカバンひとつしか持たないそうです。
本をたくさん詰め込んで、着替えとかもたくさん入れてしまう僕とは大違い(笑)
鞄の中に入れるのは、下着と靴下、iPad、家の鍵、眼鏡くらい。
出張先での服は現地で調達する。
(中略)
鞄を一つだけと決めて、サイズをコンパクトにするだけで、自然と持ち物は減ります。(51pより引用)
確かに多くの人は旅行いくにしても、持ち物ありきで鞄を決めていますよね。
「このサイズの鞄だけで行く!」と最初に決めれば、持ち物はそれに合わせなくてはいけません。
確かに服とか、タオルとか、歯ブラシとかは現地調達できますね。
慣れを捨てる
人間は慣れが発生すると、頭を使わなくなり、どんどん衰えていくと仰っています。
中野さんの意識していることは、新しい人とどんどん出会い、会話していくこと。
いつも同じ面子と会って、同じような会話をしてばかりだと、どんどん頭が衰える。
大事なのは、自分に”負荷”をかけ続けること。
(中略)
毎日を豊かにする刺激は、日常のなかにたくさん隠れている。(59pより引用)
別に変わった行動をする必要ないですよね。
散歩中にすれ違うひとに「今日もいい天気ですね」と話しかけたらそこから会話が生まれるかもしれません。
いつもと違う時間帯にお店に行くといつもと違う店員さんがいるかもしれません。
『慣れ』すらも”持たない”ことが大切だと学びました。
他にも、物以外に「人との付き合い」や、はたまた「ふるさと」に関してまで”持たない”理論が書かれていますので、ぜひ本書で。
ぜーーんぶすれてばいい!
僕がこの本を読んで感じたのは、物を持たない生活をしている人は頭の中も身軽になって考え方が柔軟になるんだなということ。
これからの世界って持たなくても済んでしまうことは増える気がしています。
洋服だってサブスクがあるくらいですからね。
物を持っているとそれについて考える時間が増えたり、管理する手間があったりします。
その時間をなくして、自分の好きなことに没頭する時間にあてる。
これだけで人生幸せになるような気がしました。
僕もさっそく、自分の持ち物を見直してみます!笑
ただ、僕は自分の気分が高ぶるものについては持っていてもいいんじゃないかと思っています。
「それに囲まれているだけで幸せ」というような感情になれるものは心を豊かにしますし、大切な要素になるでしょう。
本書は、私生活にもビジネス的な考え方にもとても役に立つ本でした!
「なりゆきで暮らしている」と言う中野善壽さんの人生から学びましょう!!
本書は2021年6月現在、Kidle Unlimitedに登録している方だと無料で読めます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。