ども!
ライフコーチのけんいちです!
『まだ見ぬ世界、自分に出会えるブログ』へようこそ。
このブログではライフコーチの観点から心が楽になる考え方をシェアしたり、オススメの本や映画の紹介をしたりしています。
このブログを通して知らなかったコトやモノに出会え、新たな世界が開けるかも?!
僕は読書が大好きで年間だいたい100冊くらいの本を読んでいます。
そんな僕が、オススメの本を紹介していきます。
今回ご紹介するのはコチラ!
シリコンバレーの起業家たちがメンターとして慕い、リンクトインの共同創業者でもあるリード・ホフマン氏の著書です。
Amazon、Google、Facebook、Airbnb、Uberなど数々のスタートアップ企業の事業拡大を見てきたリード・ホフマンがスタートアップに必要不可欠な考え方、行動を凝縮したのが本書。
起業家のみならず、これから新しいことをして事業拡大していこうとしている人の必読書です!
✔これからチームの事業を拡大しようとしている人。
✔新しいことにチャレンジする人。
それでは早速紹介します!
(約5分で読めます)
この本の要点と僕が伝えたいこと
インターネットが普及し、急速に変化していく時代の中で、事業を起業し、成功するためにはスピード感が不可欠。「ブリッツスケーリング」とは、不確実性を安定に変えるために、超速で事業拡大する事。
スピード重視にするために、ときには未完成の商品やサービスをリリースしたり、炎上覚悟で顧客を無視したりすることも受け入れなければならない。せっかくの新しいアイデアだとしても、資金も人的資源もある大企業に真似されたらすべてが水の泡になってしまうからだ。
起業家やこれから新しい事業を進めていく人必見の書!
スピード重視!『ブリッツスケーリング』とは
「ブリッツ」とはドイツ語で「電撃」という意味だそうです。
戦争時にもよく「電撃戦」という言葉が日本でも使われたました。
電撃のように迅速に動き、事業を拡大していくことを「ブリッツスケーリング」と言います。
著者のリード・ホフマンの造語です。
ブリッツスケーリングは容赦ない断固たる攻勢により、ライバルを突き放して市場を奪うハイリスク、ハイリターンの戦略だ。(37pより引用)
『容赦ない断固たる攻勢』・・・なんか怖い(笑)
ライバル会社を突き放すためには信じられないようなスピードで成長していかなければならないということを言いたいそうです。
また、スタートアップのように事業開始したばかりの組織は、大企業と比べてスケールに差がありすぎます。
そこを埋めるためにはやはりリスクを伴ってでもスピードが大切ということ。
その方法論が本書には凝縮されています。
なぜスタートアップにはスピードが大事なのか?
では、なぜスピードが大事なのでしょうか。
冒頭にも少し書きましたが、スタートアップやベンチャーが新しいことをやって注目されたとしても、資金力や人的資源が豊富な大企業が真似したらいとも簡単に市場を取られてしまいます。
例えば、今までにないようなジャンルのYouTubeチャンネルをあなたが開設したとしましょう。
それを見た中田敦彦さんがまったくあなたと同じジャンルのチャンネルを作ってしまったら?
あっという間に顧客(=視聴者)をかっさらわれてしまいますよね(笑)
このように考えるとやはりスピード感はとても大切なんです。
また、変化が激しい世の中だからだということも本書では触れられています。
インターネットが普及したことにより、ビジネスの普及速度も速くなりました。
情報伝達のスピードがとても速いので、半年前に流行ったものがもう廃れることだってあります。
Amazon創業者のジェフ・ベゾスは『毎日が1日目だ』と言っています。
(Amazonでは『DAY 1』と言われています)
昨日の成功も今日成功できる確証にはならない。毎日が新しい日だと考えて行動していくべきだということです。
このような変化の激しい時代だからこそ、爆速で事業を拡大するブリッツスケーリングは大切だということなんですね。
ブリッツスケーリングの実例
「 じゃあ、実際にブリッツスケーリングってどんなものなの?」
と気になる方もいるかと思いますので、少し本書に書いてある実例をご紹介します(^^♪
未完成でもリリースせよ!
スピード重視なブリッツスケーリングでは、未完成でもいいからプロダクト(商品)を世に出せと言っています。
Facebookの創業者のマークザッカーバーグの言葉が引用されていました。
「できるだけ早く製品を出して学習すること。たとえすべてのリリースが完璧でなくても、1、2年もすれば、あらゆるアイデアのフィードバックを得るために1年待った場合より、よい結果につながる。素早い学習に集中することが、会社の目標だ」(271pより引用)
1年間、入念に準備して商品をリリースよりも、先にリリースして1年間実践にて学習するほうが成長できるということです。
世に出してみないと使ってくれる人の意見も聞くことができないですもんね。
未完成でもいいから世に出す。
とにかくやってみる精神が大事なんですね。
断固たる決断と行動を
著者のリード・ホフマンも創業に携わっていたオンライン決済の『ペイパル』ではクレジットカード詐欺が流行ってしまっていたようで、顧客がクレジットでの支払いを拒んだそう。
しかし、まだ成長途上のペイパルには、詐欺を防止するようなセキュリティシステムを構築するスキルもノウハウも資金もない。
そこで、ペイパルが取った行動は『被害額を全額負担する』ということでした。
つまるところ、ユーザーが信頼していない支払いシステムに価値はない。
しかし、われわれにはその種の詐欺を防止する迅速な解決方法がなかった。そこで実施したのは、被害額ををわれわれが負担し、ユーザーが影響を受けないようにすることだった。これが一時的な解決方法であることは承知していたが、こうして時間を買うことで、強力な詐欺検知システムをサービスに組み込むことができた。(373pより引用)
ここで、詐欺検知システム構築するまで時間をかけていたら顧客は離れてしまっていたでしょう。
抜本的な解決にはなりませんが、まずは被害額を全額負担して顧客流出を一時的に防ぐ。そしてしっかりと対策を行う。
この判断が功を奏したとのことです。
トラブルへの対処もスピード感が非常に重要だということがわかります。
起業家でなくても使えるブリッツスケーリング
序盤にこう書かれています。
本書では、役に立つテクニックやノウハウに加えて、組織内外の起業家、リーダーが理解しておかねばならない一連の戦略や法則を解説する。もちろんこうした法則は、それぞれの環境に応じて修正を加えた上で応用する必要がある。(36pより引用)
これは起業家やベンチャー企業の人だけに役に立つモノではないんですね。
チームのリーダーやビジネスマン全般に役に立つでしょう。
ただ、成長段階によって何を大切にするかは変わってくるので注意が必要です。
先ほど引用したペイパルのクレジットカード詐欺についても、大企業になってからあんなトラブルを起こしてしまっていたら信頼が失墜してしまいます。
それぞれの成長フェーズに合わせたブリッツスケーリングがあるのです。
本書では、そこもしっかりと書かれています。
ブリッツスケーリングの基本や、成長要因、ブリッツスケーリングするべきでないときはどういうときか、ということまで事細かに書かれています。
起業家以外の人も読むと参考になります(^^♪
僕も何かサービスや商品を生み出すときは読み返したいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。