ども!
読書好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
哲学って難しそう!
哲学にはどんなものがあるかまず知りたい!
そんな方にオススメの本をご紹介します!
それはコチラ!
「すごい哲学」という本です。
リクルートのオンライン予備校の「スタディサプリ」で歴史を教えている伊藤賀一さんという方の著書。
「入門書の入門書!!」という感じでとてもわかりやすいです。哲学を勉強したい方が一番最初に読むのにとても適してると思いました。
逆にある程度知識がある人は復習になるでしょう。
どんな内容で何がわかりやすいのか、解説していきます!
(約5分で読めます)
こんな人にオススメ!
・哲学を0から学びたい!
・ひと通りすべての哲学を広く浅く知りたい
・歴史好きな人
古代ギリシアから近代思想までほとんど網羅されてるので、0から学びたい人にオススメです。
「当時の世界情勢がこうだったからこの思想が流行った」というふうに、根拠を絡めて説明してくれてるので、とてもわかりやすかった!
逆に、ひとつひとつの哲学を深く掘り下げたりはしてないので、既に一通りの哲学を知ってる人には物足りないかも。
この本の要点と僕が伝えたいこと
哲学が生まれた古代から近代の思想までを歴史の出来事や情勢に紐づけながら解説してくれてる本。哲学は常に「自分たちは何のために生まれてきたのか?」という人生の目的を考えること。そういう意味で、同じようなことを考えている私たちも既に哲学には触れているのだ。それぞれの哲学の発端を知り、自分の考えに合う哲学者を見つける醍醐味もある良書。
哲学は難しいものではなく身近なものです!
哲学って何?
すべての人が関心のある2つのことって、何でしょう?世界中、どの時代も含めすべての人、ですよ。
その答えは「世界とは何か?」と「人間とは何か?」です。(34pより引用)
この疑問を人類は大昔から考えていたといいます。「神が世界を作ったのだ!!」と、それを神話で説明したりしていますよね。
紀元前の大昔にはギリシア神話があり、世界の成り立ちが語られていました。
日本にも、神話がありますよね。
紀元前6世紀ごろ、人々はさまざまな地域と交流することで、各地にいろんな神話があることを知ります。
そして、自分たちが信じていた神話がすべてではないことを知り、改めて世界はどうやってできているのか?ということを考えるようになったのです。
哲学の祖と言われるタレスという人物は「万物の始まりはすべて水だ!」と言っていました。そしてピタゴラスは「数がすべての土台である!」と言いました。
このように、世界は何でできているの?という考えから始まったのが哲学なのです。
考えること、すなわち哲学だったんですね。
哲学が生まれるのには理由がある
この本で一番分かりやすいのは、哲学の生まれる理由が書かれていることです。
例えば、12世紀の中世ヨーロッパで流行った「スコラ哲学」というもの。
当時の中世ヨーロッパではキリスト教が広まっていて、カトリック協会が絶大な権威を持っていました。
それによって、今までの哲学とキリスト教(神学)を混ぜ合わせた総合的な学問であるスコラ哲学が生まれたのです。
このように、その当時の世界情勢と哲学は密接に関わっています。
他にも、ルネサンスもそうです。ルネサンスは、スコラ哲学とは違い、キリスト教に反発した形で生まれます。
「神様がすべてではなくて、人間の個人を尊重しようぜ!」という動きがルネサンスでした。そこから、カトリック協会に反発したプロテスタントという宗派が生まれましたし、宗教改革なども発生しました。
その中でパスカルの考え方が象徴的です。
「人間はひと茎の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である」(102pより引用)
このように考えることに人間の尊厳を見出していたパスカルは、人間のあり方や事柄の本質を捉えるためには、推理や論証を行う能力(=幾何学的精神)だけでなく、柔軟に直感で物事を把握する能力(=繊細な精神)が必要であるとしました。(102pより引用)
人間の直感や考え方、尊厳を大切にしたひとなんですね!まさにルネサンス期に流行りそうな考え方です。
哲学は歴史の流れの中で必要とされて生まれてくるものなんだということがわかります。
初心者のための哲学入門書
古代から近代の思想までの哲学を紹介してくれる本で、哲学者もたくさん出てきます。
哲学だけに限らず、フロイトやユングといった心理学者も紹介されてます。
それぞれの思想に触れることができるので、自分の考えに合った哲学者を見つけることもこの本の醍醐味かなと思います(・∀・)
自分の考えに合う哲学者を見つけて、その哲学者についての本をまた別で読んで勉強する、といったような勉強方法がオススメ。
哲学を深く知るキッカケになるとてもいい本でした!
初心者の方にとてもピッタリです!
書き方も難しい表現がほとんどなく、スラスラ読めました。
今から哲学を学ぼうとしてる人にぜひ手にとっていただきたい本でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。