ども!
歴史好きなライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
歴史は繰り返すと言われます。
歴史上の人物のストーリーを聞くと現代でも役に立つエッセンスがたくさん詰まっているんです!
日本史の偉人から学べる教訓シリーズ。
42人目は江戸時代に浄瑠璃、歌舞伎の発展に大きく貢献した「近松門左衛門」です!
『日本のシェイクスピア』と呼ばれ、今もなお舞台で上演されているほどの歴史的人気脚本家なのです!
浄瑠璃、歌舞伎の脚本家である近松門左衛門から学べる教訓を書いていきます!
近松門左衛門って何をした人?
近松門左衛門から学べる教訓は?
これらのことをざっくりと5分でわかるように解説していきます^^♪
(約5分で読めます)
近松門左衛門ってどんな人?
1653年に生まれた江戸時代の浄瑠璃、歌舞伎の脚本家です。
彼が残した作品は今も愛されています。
浄瑠璃とは?
三味線の伴奏とともに歌いながら劇をしていく芸術作品。人形劇と音楽を掛け合わせた人形浄瑠璃が江戸時代に流行りました。その火付け役は語り手の竹本義太夫という人で、義太夫に作品提供して一世を風靡したのは近松門左衛門なのです。
それでは、近松門左衛門の生い立ちを見ていきましょう!
竹本義太夫とのタッグでブレイク!
生まれは現在の福井県である越前国。
武士の家庭に生まれました。
11歳の頃、父の仕事の関係で、福井から京都に移り住みます。
そして、これをキッカケに大阪に出入りするようになり、浄瑠璃を流行らせることになります。
当時、大阪の竹本座という舞台で、竹本義太夫という語り手が人形浄瑠璃の世界で活躍していました。
そんな竹本義太夫に目をつけた近松門左衛門は、「出世景清」という作品を義太夫に提供しました。
そして、これが大ヒット!
この話、かなりインパクトある話なのです。
鎌倉時代、平家の景清が、宿敵の源頼朝を倒そうとするんですが、失敗。
そして「頼朝を見ているだけで恨みが収まらない・・・!それもこの両目があるからだ!!」となんと刀で両目をえぐるという話。
もちろん、作り話ですが、なんともインパクトある脚本なんでしょう。
当時、近松門左衛門は32歳でした。
作品「曽根崎心中」は社会現象に?!
そして、名前は聞いたことある人が多いかもしれませんが、「曽根崎心中」という作品は彼の代表作です。
曽根崎心中のストーリーは以下の通りです。
醤油屋で働いていた徳兵衛という人は、恋仲だったお初という女性と街で偶然出会います。
しかし、徳兵衛は、働き先の主人に無理やりその主人の娘と結婚させられそうになっていて困り果てていました。
その主人からの結納金なども取り返すことができたが、周りから詐欺師呼ばわりされてしまい、何もかも上手くいかず窮地に追い込まれた徳兵衛はお初と一緒に自害することをお初に打ち明ける。お初もそれを受け入れ、ふたりとも心中してしまいます。
心中という言葉はこのとき広まり、真似をして結ばれない男女が心中するということが皮肉にも流行ってしまいました。
印象に残るためには、インパクトと共感を与えること
近松門左衛門の作品はまだありますが、2作品紹介しました。
どちらも、インパクトあるストーリーですよね。
『出世景清』・・・両目をえぐる
『曾根崎心中』・・・恋人同士が集団自殺する
このヒット作品を生み出せたのは、誰も考えないようなインパクトのあるストーリーにしたからではないでしょうか。
人と同じことをやっていても印象に残りません。
少し過激でも誰も真似しないような内容だったからこそ真新しく、人を惹きつけたのでしょう。
自分がビジネスで新しい商品やサービスを生み出すとき、今までの成功事例をなぞって商品化するのもいいですが、大きな印象を残すことはできないでしょう。
将来名を残すようなモノを生み出すには、インパクトがとても大事だということが学べます。
ただリスクがひとつあるとすれば、インパクトばかり求めると売れるかどうかわからないということ(笑)
それだけではなく『共感』も大事ですね。
『出世景清』は目をえぐるというクレイジーな話ではありますが、宿敵を倒せなかったという男の無念が共感を呼びます。
『曾根崎心中』は、恋人同士が一緒に自殺するという悲劇的な話ではありますが、一緒になれず幸せになれなかったという無念が共感を呼びます。
インパクトと共感が大切だということがわかります。
近松門左衛門から学べる教訓
近松門左衛門から学べる教訓は「印象に残るにはインパクトと共感が大切だ」ということです。
浄瑠璃と歌舞伎という日本文化の発展に大きく貢献した近松門左衛門。
彼の作品からは、売れるポイント・印象に残るポイントが学べますね。
『日本のシェイクスピア』と呼ばれた脚本家の近松門左衛門の『曾根崎心中』について現代語訳された本などもオススメです。
気になった方はぜひ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。
ざす。