ども!
ライフコーチ 兼 ド底辺サラリーマンのけんいちです!
人が誰でも一度は考えたことのある『死』。
子どものころは死ぬとどうなるんだろうと考えるととても怖かったですね。。
でも今は不思議と興味がわいてきています。
もちろん死にたくはありませんが、「あぁ生きていてよかったな」と思いながら死んでいきたいものです。
そんなとき気になる本を見つけました!
それはコチラ!
作家嵐山光三郎氏の『死ぬための教養』という本です。
「死を迎えるために必要なのは死に対する教養だ!」
そんなことが書いてある本です。
様々な人の本から嵐山さん自身が学んだ「死」に対する価値観が凝縮された本です!
死に対する価値観が変わるかもしれません。
それでは中身についてご紹介します!
こんな人に読んで欲しい!
・死について考えたい人
・死についての本を知りたい人
僕は前者で「死について考えて学んでみたい」と思ったので本書を手に取りました。
また、嵐山さんが実際に読んだ「死」に関する本も紹介されていますので、死についての本を知りたい人にもオススメです。
人間が一度は考えたことのある「死」についての教養を増やしてみてはいかがでしょうか?
この本の要点と僕が伝えたいこと
誰にでも訪れる死は、逃れることができない。その死への恐怖と闘うために人々が生み出した最大なるものは宗教である。
しかし、宗教は誰でも信じられるというものではないし、宗教が原因で戦争も起こっており、死から逃れるいうよりも破滅へと進んでいくキッカケにもなってしまっている。
宗教に頼らずに死ぬ覚悟を持つ必要があり、そのために大切なのは「教養」をつけることである。
その死に対する教養が身につくのが本書である。
死ぬ覚悟を持つために必要なこと
人間は死にます。
天才的養生家であろうが、不老長寿の薬を手に入れようが、悟達した高僧であれ、肉体を鍛え抜いた仙人であれ、誰も「死」からは逃れることはできません。人類はこの普遍的恐怖と闘い、様々な処方箋を考えてきました。その最大なるものは宗教です。(9pより引用)
本書はこう始まります。
宗教は、自分の力ではなんとも出来ないことを神に祈ることで、気持ちを救ってくれるもの。
僕は無宗教ですが、人々の心を救う宗教はとても大切なものだと思います。
しかし、それが原因で争いが起きていることも事実。
著者の嵐山光三郎さんは、「本書では宗教に頼らずに、死への覚悟を持つための教養を教える」と言い、さまざまな死に対する価値観を紹介してくれています。
著者自身も、死に直面する事故にあったりしたそうです。
そんなご自身の死への考え方から、著者が今まで読んできた「死」に関する本が40冊ほど引用されており、いろんな方の価値観に触れられます。
実際に僕もこの本に紹介されていた本をいくつかポチりました!
面白いなと感じた考え方の部分をいくつか紹介します。
病は笑いで克服できる
何かを創造していくこと、八十歳を過ぎてもなお、自分の目的を持つということが、病気を克服すること、長寿につながることだということに気がつきました。(42pより引用)
上記部分は、嵐山氏が読んだ本からの抜粋です。
すでに80歳を超えているその本の著者は創造力豊かで、常に何かにチャレンジするような生への意欲の強い方だったそうです。
また、その方が療養中に「ドッキリ番組」の映像を病床で見ながら笑い転げていたら、痛みを感じずに眠れたと言います。
病は笑いで克服できるという力強い言葉が書かれています。
死とは、なんなんでしょうか。
人間の弱気な気持ちが、病状を悪化させたり、家族の愛の力でガンが治った人もいます。
死とは不思議ですね(*_*;
私という存在は遺伝子の借り物
エッセイストで動物行動学に詳しい竹内久美子氏の本が紹介されているのですが、この型の考え方に僕はとても共感しました。
「私という存在は遺伝子の借り物」
肉体は精神の借り物で、そう思えると『体が滅びても精神は滅びない』という自己肯定的な死への安堵感が得られると竹内さんは言います。
同じようなことを心身統一で有名な中村天風先生も仰っていたなぁと思いました。
僕はこの考えができてたからか、母が亡くなったときも、もちろん悲しかったですが、「お母さんはずっと生き続けてるんだ」と思うことができて、立ち直ることが出来ました。
それが本当とか嘘とかはぶっちゃけどうでもいい。
自分が死への覚悟や安堵感を持てるのならいいと思うんです。
いまある自分の体も心や精神の借り物なだけであって、本当の自分は目に見えない存在なんだなぁということを感じました。
死には魅力がある
たいていの人にとって、死はいまなお隠された秘密であり、恐れと同時に、エロティックな感情もかきたてる。否応なしに、われわれはこの最も恐ろしいと思っている不安に魅せられるのだ。危険とたわむれることから生まれる素朴な興奮を覚えて、強く引かれるのである。(123pより引用)
上記はアメリカ人の外科の教授が書いた「人間らしい生き方」という本からの抜粋だそうです。
この本の著者は「人間は誰しも死について考え、病気になったら最後は自分がどうなるかということばかり考える」と言います。
ま、そりゃ死が近くなったら考えるのは当たり前と思いますが、それがなんとも言えない魅力を感じさせるというのです。
とても面白い感性ですね。
死を覚悟できたら人生が豊かになる
死について勉強し、教養を身につけると、人それぞれ死ぬ覚悟ができてきます。
人は死を受け入れ覚悟したとき、本当に好きなことに没頭するようになると思うのです。
残りの人生を有意義に過ごそうと思うと、1日も無駄にしたくないと思うので、本気で遊ぶことができます。
僕ももっと死について勉強し教養を身につけたいと思いました。
僕は特に本書の「あとがき」がとても感動しました。
悠々と死んでいくためには、ということが書かれていて著者の想いがグッときます。ぜひ読んでみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。