ド底辺サラリーマンの夢の叶え方

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まだ見ぬ世界と自分に出会えるブログ

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【書評 vol.83】集団心理のメリット・デメリットがわかる本『図解 眠れなくなるほど面白い社会心理学』著:亀田達也


Hatena

ども!

ド底辺サラリーマンのけんいちです!

 

人間は、社会で生きている限り、他の人と一緒に行動をともにします。

家族、学校、会社、組織・・・

何歳になってもかならず集団で過ごすのです。

 

集団で過ごしていると、人間関係で悩むこともありますよね。

 

しかも、個人のときと集団でいるときでは人間は異なった行動を取ることがあるのです!

 

そんな『集団心理』『社会心理学』がわかる本をご紹介します!

 

集団心理を理解すれば、人間関係の悩みの解決策も見つかるはず!

 

今回紹介する本はコチラ!

 

 

 

 

 

こんな人に読んで欲しい! 

・会社や組織の人間関係に悩んでいる人

・集団心理を勉強したい人

 

この本の要点と僕が伝えたいこと

人間は集団でいると、心理状態・行動が変わることがあります。

集団でいるときの人間の心理状態を集団心理と言います。人間は必ず社会に属し、集団で生活をするので、集団心理を知ることは人間関係、組織の運営などには必要なのです。

集団心理、社会心理学について東京大学の大学院教授が監修した本です。

 

 

 

集団心理とは?

集団

 

集団心理とは、その名の通り、集団でいるときの心理状態のこと。

 

人間は個人でいるときと、集団でいるときでは心理状態も変わり、そして行動も変化するのです。

 

 

たとえば、自分しかいない状況で、目の前で倒れた人がいたら、たいていの人は救急車を呼んだりして助けます。

 

しかし、これが50人くらいいる中で同じことが起きると、「誰かやってくれるだろう」と自らは動かなくなる人が多いのです。

 

これも集団心理で、実験などでも証明されています。

 

人は、仕事にしろプライベートにしろ、集団で動く生き物なので、この『集団心理』を知ることは、非常に大切なことなのです。

 

集団心理を知ることができれば、組織や会社でもどういう人選をしたらいいか、どのように議論を取りまとめたらいいかなどまでわかります。

 

社会人にとって、集団心理・社会心理学を学ぶことはとても役に立ちます!

 

 

 

集団心理のメリット

メリット,ポジティブ

 

集団心理のメリットについてご紹介します。

 

『予言の自己実現』というのがあります。

 

ひとことでいうと、「言ったことがそのまま現実になる」ということです。

 

なんだか怪しい・・・笑

 

でもそんなことありません。

 

この本で紹介されている実験について、ご紹介します。

 

ある小学校の1年生から6年生を対象に知能(IQ)テストを行った後、テストの結果とは関係なく無作為に生徒を選出し、教師に「この生徒たちはIQが高かったので、今後成績が伸びます」と告げました。半年後に再び知能テストを行うと知能が伸びると告げられた生徒たちの成績が実際に伸びたのです。(78pより引用)

 

これは先生と生徒が被験者の実験です。

 

要は、テストの結果に関係なく選んだ生徒を「この子たちはテストの結果良かったから今後成績伸びるよー」と伝えたのです。

 

要はウソなのですが、それで実際に成績が伸びたんですね!!

 

これは「ピグマリオン効果」といいます。

 

成績が伸びると教えてもらった先生は、「この子たちは期待できる!」と知らずのうちに他の生徒よりも力を入れて丁寧に教えていたんです。

 

そして、期待されている生徒も「自分はできるんだ」「がんばろう」といつも以上に熱心に勉強をしていたことがわかったんです。

 

これは「自己暗示」「アファメーション」にも近い現象ですね。

 

ウソでも暗示をかければ、人は普段以上の力を発揮する事が証明されたのです。

 

これは会社などの集団組織にも使えます。

 

期待された人が期待以上の仕事をする「ピグマリオン効果」は、集団であるからこそのメリットでしょう!

 

 

集団心理のデメリット 

デメリット,ネガティブ

 

集団は個人の判断を変えさせる力を持ち、それはときとしてデメリットもあります。

 

人は集団でいると、周りの人に同調しやすい傾向にあります。

 

 

集団凝集性とは、集団と個人の結びつきの強さのことで、集団凝集性が高い、すなわちメンバー同士の結びつきの強い集団ほど、グループの結束を乱したくないという心理が働きやすく、結果として同調も起こりやすい傾向にあります。(16pより引用)

 

会議の場でも本心では「いやそれはないだろ・・・」と思っているようなことも、集団にいると批判されるのが怖く、自分の意見を曲げてしまうことがあります。

 

これは集団の結びつきが強ければ強いほど、起こりやすい現象とのことです。

 

会社も、家族で経営陣を固めるようなこともあまりよくないんですね。

 

 

また、集団になると、「自分たちは正しい」「外部の人が間違っている」という過信も生まれやすいようです。

 

これにより、間違った判断、浅はかな判断をしやすいんです。

 

 

こうした集団でいることの弱点を知っておくことは、それに対する対策が考えられるので、とても大切なことですね。

 

 

組織運営には集団心理の勉強は必須 

勉強

 

組織を運営するには、適切な判断、適切な人員配置、適切な情報収集をしないといけません。

 

そのためには、「集団心理」「社会心理学」を勉強する事はマストだなぁと感じました。

 

 

この本にはほかにも下記のようなことが書かれています。

 

・報酬はやる気を損なう原因にもなる

・生産性をあげるカギは人間関係

・集団の対立は交流では解決しない

・人はどのように説得されるのか

など

 

図解もあり、集団心理を非常にわかりやすく説明してくれている本で、サクッと読み終われるのも魅力です(^^♪

 

 

ぜひ、集団心理や社会心理学を学び、自分の仕事に活かしていきましょう!

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

ではまた。

ざす。