ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
いわゆる「成功者」と呼ばれて世に名を残している人にはどんな習慣があるのでしょうか。
少しでも自分たちも近づくために見習っていきたいですね!
「成功する人の習慣」というテーマの本 は世の中にたくさんあります。
その中でも成功に必要な根本的な考え方・心の在り方などが学べる本をご紹介します!
歴史上の著名人たちも師と仰いだ中村天風先生の著書『成功の実現』という本です。
12,000円(!)もする高価な本ですが、中村天風先生が長い年月かけて体得した『心の在り方』が学べる本なので、読んでみる価値は大いにあります!
早速書評していきます!(^^♪
(約5分で読めます)
こんな人に読んでほしい!
・全人類
いや、ほんとにそれくらいの本だったんです!笑
仕事の成功とか、人間関係の成功とかそんな枠に収まらない、人間として人生を幸せに生きるために必要なことが書かれたとても素晴らしい本でした。
なので、高価な本ではありますが、全人類必読書と言い切っても過言ではない内容でした!
この本の要点と僕が伝えたいこと
人生で成功するかどうかは、心の在り方ですべて決まる。
心で感じたことがすべて現実になる。心の積極性を失ったら成功はあり得ない。
人の感情や行為は心の在り方の結果である。
心と体は自分の生命を全うするための単なる道具に過ぎず、自分の心に邪念さえなければ人間はなんだってできる。
中村天風とはどんな人?
まず、著者の中村天風先生についてです。
中村天風氏は、明治初期の1876年に生まれました。
「心身統一法」という心と体を統一して気力を高め、成功へと導くような教えを「天風会」という団体で広めていました。
歴史上の人物で東郷平八郎や元首相の原敬などにも影響を与え、経営の神様と言われる松下幸之助や稲森和夫も学んでいました。
もちろん戦争も体験し、スパイとして海外でも活躍し、死に目にも会うくらいの修羅場をくぐり抜けてきた人です。
剣術にも長けており、非常に暴れん坊だったともいわれています。
そんな中、中村天風氏は、30歳の頃、当時は不治の病だった「結核」にかかります。
いくら体の強い、中村天風氏でも、病はこたえたみたいで、海外を飛び回り有名な医者などを訪ねていきましたが、手の施しようがないと医者もお手上げ状態だったようです。
途方に暮れていたときに、偶然ヨガの達人のカリアッパ師という人に出会います。
その人は、中村天風氏を見ただけで「右の胸に病を抱えているね」と言い当てたそうです!
ちょっと嘘くさいなと思ったのですが(失礼!)、体や表情、オーラなどでわかったそうです。
そのカリアッパ師に「お前はまだ死ぬような人じゃない。俺についてこい」と言われてインドまでついていき、修行をしたそうです。
ヨガの達人のもとでの修行なので、瞑想や滝修行をしたり、哲学的な問い(「お前の心はなんだ?」等)を与えられたり、過酷な修行をしたそうです。
すると、なんと病気が治ったそう!!!
実際に、中村天風氏は92歳まで生きておられました。
「病は気から」とよく言いますが、この本を読んで中村天風先生の教えを聞くと、納得出来ます。
病気やケガすら心で感じたものが体に現れた現象に過ぎないのです。
成功するためには心の在り方が大事
この本でいう『成功』とは、単なる仕事で業績を残したりすることだけではありません。
人生を幸せに過ごす、生命を全うするという意味です。
幸せな人生を過ごし、生命を全うするためには心の在り方がすべてだと言います。
僕もとても共感しました。
「嫌だなー」と思っていたら、物事の嫌な部分しか見えなくなりますし、普段と変わらない日常でも「楽しいな」と思ったら、楽しい気持ちになります。
すべては心が決めるのです。
体力や精神力(本文中では胆力と表現されています)や断交力など、「心の強さ」を持ち合わせていないと幸せにはなれません。
その内容量を豊富にしていないかぎりは、どんなことをしても完全健康と完全運命を自分の人生のものにすることはできないのであります。
ですから、世界一のどんなにいい医者にかかろうと、比類のないいい薬を飲んでも、この力が少しでも欠乏していたら断然、健康などということは夢です。(16pより引用)
その内容量というのは、体力や胆力のことを指しています。
強い心がない限りは、病気も治らないということです。
一見、病気は体に悪いところがあるように思えますが、中村天風先生は、すべて心から来ていると言います。
悲しいことがあるから泣く。
腹が立つから怒る。
これも違います。
心が整っていないから、悲しい・悔しい・腹立たしいなどの感情を生み出すのです。
現実世界は人の思考や考え方の現れ
心の在り方が重要と書きましたが、それは、心で感じたものが現実に現れるからなのです。
人生を健康的にも、また運命的にも、理想的に完全なものとしたければ、何をおいても平素の人生に生きる場合、お互いの心の態度を充分に積極的であらしめなければならないのです。(31pより引用)
心が積極的か消極的かにより、すべて現実世界は変わってくると言います。
不治の病を特に治療もせずに完治させた中村天風先生が言うと、説得力もありますね。
末期がんの患者さんで、前向きな心を持っている人が医者も説明できないほどに快方に向かっていく、なんて話も一度は聞いたことありますよね。
『心が積極的かどうかで現実世界が変わってくる』ということが分かれば、こうした不思議な現象も納得できます・・・
心の在り方がすべて自分の行動や体の状態に現れてくるのです。
なので、自分の理想とする「成功した姿」をありありとイメージして、その通り行動するのです。
それが成功への道です。
心を整える方法
中村天風先生が言う心を整える方法をいくつかご紹介します。
これですべてではありませんが。
いつでも感謝する
中村天風先生は、普段目が覚めた時と寝るとき天に向かって「ありがとう」と感謝するそうです。
生きていることが当たり前でない。
目が覚めるのも当たり前ではないと言います。
感謝をしていると不平・不満を感じなくなるので、強い心を持つためには必要なことなのです。
使う言葉に気を付ける
これは僕もちょーーー共感したんですが(笑)
言葉の力は偉大です。
病気やケガをしたとき、痛いもんは痛いって言ってもいいけど、その後が肝心だと言います。
痛いのは痛いでいいよ。けど、その後がいけないんだ、あんた方は。「痛くてしょうがねえ。どうにもしょうがねえ」とか、「ああ、死にそうだ」とか、「ああ、これでもうだめだろう」、それがいけないんだ。(132pより引用)
言葉にするとそれが現実になります。
自ら「そうなります」と言っているようなもの。
嫌なことあって「なんで自分ばっかり・・・」「俺ってツイてないなぁ・・・」なんて言葉にしてしまうと心がそうなります。
どよーんとした暗い心になってしまうのです。
そんな心では前向きにはなれませんし、そうした心から病に起こされるかもしれないのです。
言葉には言霊が宿っていると思い、使う言葉には気を付けましょう。
心と身体は「借り物」である
ちょっと哲学的と言うかスピリチュアル的な話になります。
人間の心と体は天からの借りものだと中村天風先生は仰っています。
人間は自分の心や体に固執しているから、悩んだりしてしまうと。
腹痛を事例に挙げてこのようなことが書かれています。
あなた方は「あたしのお腹が痛い」とこう言いますよ。ほんとうを言ったら、そうじゃないんだよ。あなた方の生きるために必要な道具の腹のところが痛いのを、心があなた方に報告しただけなんだ。(223pより引用)
感覚的な話でストンと落ちない人もいるかもしれませんが、「自分」というのは心でも体でもなく、ただの「気」だと言っています。
僕も「自分は気だ!」と言われても頭はクエスチョンマークだらけですが(笑)、心と体を客観的に見ることはとても大事だと思っています。
イライラすることがあっても「あれ、なんで俺、イライラしているんだろう?心はどう感じているの?」とか考えるようにしているのです。
面白くもないのに、自分が無意識のうちに笑ったりしたら「なぜ自分は笑ったんだろう?気に入られたいから愛想笑いしたのかな?」とかふと思うのです。
自分の心と体をこのように客観的にみると、何にも動じなくなります。
僕は最近イライラすることはほとんどなくなりました。
自分でも心身の客観化ができていると実感しています。
心と体は自分の使命を全うするための道具なんだという考え方は面白いなと思いました!
「あなたとはなんですか?」と聞かれたら「この心と体だ!」と言ってしまいそうですが、それは単なる道具なんだと思えると心がスッと軽くなる気がします。
心と体を客観的に第三者の目線から見ることで心が強くなるのです。
まとめると、
・成功するためには心の在り方を積極的にすること。
・感情や行動、体の状態もすべて心の在り方が外に現れた結果である。
・心と体は借り物なんだと第三者の目で俯瞰する。
・心で感じたものがすべて現実になるので、成功するために、自分の「こうで在りたい」という姿を常に想像すること。
内容を要約しましたが、この本には中村天風先生が長年培ってきたノウハウが他にもたくさん書かれています。
心を積極化できる具体的な方法などは必見です!!
ぜひ、手にとってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。