ども!
ド底辺サラリーマンのけんいちです!
江戸時代後期の有名な浮世絵師の『葛飾北斎』。
(Wikipedia参照)
この『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』で有名ですよね。
彼は、93回も引っ越しをしたっていう逸話があります。
なぜそんなにも転居を繰り返したのか?
『変な人』と思われそうなこんな行動でも、その理由を探っていくと、学びになる大切なことが見えてきます。
それでは、さっそく日本史大好き人間の僕が、葛飾北斎先生をご紹介します!
(約4分で読めます)
葛飾北斎ってどんな人?
葛飾北斎は江戸後期に生まれ、活躍した浮世絵師。
1800年代前半の化政文化という浮世絵・歌舞伎・川柳などが主流の文化の代表者です。
同じ浮世絵師でいうと、歌川広重などが同年代でいました。
90歳近くまで生きており、当時平均寿命が50歳くらいだったので超長生きでした。
晩年まで絵を描き続けたそうです。
『富嶽三十六景』や『北斎漫画』が代表作です。
『富嶽三十六景』を見ても波の迫力が伝わってくるすごい作品ですね!!
海外では、『グレートウェーブ』と評されていて人気があります。
なんてたって印象派で知られるゴッホ、モネ、セザンヌといった超有名画家にも影響を与えていたんです!
黒船襲来以降、日本の文化が西洋にも渡りました。
浮世絵も『ジャポニズム』と言われ、19世紀後半の画家たちにも影響を与えました。
(Wikipedia参照)
これはフランスの印象派モネの『サンタドレスのテラス』という作品です。
この作品は浮世絵の技法の影響を強く受けたと言われています。
確かに力強さというか、風景がハッキリ描かれている感じが『富嶽三十六景』と通ずるものがありますね(絵画詳しくないですが 汗)
これだけ影響を与えた葛飾北斎ですが、さらに、1999年にアメリカの『ライフ』誌の企画した『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』に唯一日本人で選ばれています。
1000年というとても長い期間の中で100人という少ない枠に選ばれるってすごくないですか?!
1999年の1000年前と言うと平安時代からですよ?!
エジソン、コロンブス、ガリレオガリレイ、ニュートン、ベートーヴェンなどと一緒に名を連ねています。
葛飾北斎は日本を代表する人物なのです!
93回も引っ越しをした理由
葛飾北斎は88歳の生涯で93回も引っ越しをしました。
多いときは1日に3回もしていたそうです。
面倒くさくないのか(笑)
今でいう『ミニマリスト』だったんでしょうか。笑
人名録という今でいう住民票みたいな住所録にも「居所不定」と書かれていたそうです。
なんか旅人みたいでカッコいいですね(笑)
葛飾北斎は家で絵を描くことに集中していました。
1日中、自宅で絵を描いていたから絵を描くこと以外の生活も家からほとんど出なかったんでしょう。
絵を描くことに集中していたのでもちろん家事なんてしません。
掃除、洗濯をしないともちろん部屋は汚れてきます。
汚れても掃除する間も惜しんで、絵を描いています。
どんどん部屋は汚くなっていきます。
汚れすぎたころに、「あーー掃除するのも面倒だし、そろそろ家を変えるか」とこんな理由だったそうです。笑
一見、だらしないと思われそうですが、『自分の好きなことに専念するための環境を作る』『嫌だと思うことはやらない』ということを徹底していたんではないでしょうか。
自分のやりたくないことに時間は割かずに、絵を描くことに集中していたからこのような著名な作品を残すことができたんだと思います。
(北斎の場合は極端で、ご飯は買ってきてもらって食べて、食べた後のごみもそのまま放置だったそうです。。。そりゃ汚くなりますよね。笑)
『富嶽三十六景』は北斎が72歳の頃の晩年の作品です。
自分がやりたくないことはしないということを生涯続けてきたからこその成功と言えるでしょう。
葛飾北斎から学べる教訓
葛飾北斎から学べる教訓は『自分がやりたくないことは排除して自分の好きなことをする時間を増やす』ということ。
自分のやりたくないことは極力やらないように削っていきましょう。
そうはいっても、全くなくすということは難しいかもしれません。
でも江戸時代と違って今では、自分のやりたくないことは代わりにやってくれるサービスがありますよね。
家事代行もしかり、食洗器、乾燥機付き洗濯機、ルンバ、宅配、クラウドソーシングなどなど、自分がやりたくないことはお金を払えばアウトソーシングできます。
葛飾北斎先生を見習って、自分のやりたくないことは徹底して排除して自分の好きなことに時間を費やせるようにしていきたいですね!
93回も引っ越しをしたというエピソードを知ったときは「変な人なのか」と思いましたが、理由を調べてからは、理にかなっているなと感じています。
引っ越しは真似しないですが(笑)、僕も今一度、自分の毎日の行動のなかに、排除できる『やりたくないこと』はないか見直してみます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた。
ざす。