ども!
こんばんは!
ド底辺サラリーマンのけんいちです。
「人間関係がうまくいかない」
「自己肯定感が低い」
「やることがうまくいかずに人生に疲れてしまっている」
など、不安や葛藤にさいなまれている人には心理学者アドラーの本をオススメします。
今回も1冊読んだので、ご紹介したいと思います!
働く人のためのアドラー心理学 「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 (朝日文庫)
- 作者: 岩井俊憲
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/05/06
- メディア: 文庫
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以前もアドラーの本を読み、記事を書きました。
この記事で紹介した本はアドラーが著者として書かれた本ですが、
今回ご紹介する本は、アドラー心理学のカウンセリング指導者の日本人の方が書いた本です。
日本人向けというか、現代人向けにテーマ別に書かれていて、読みやすい本です!
本の要点と僕が伝えたいこと
『自分の人生や性格は自分で決められ、自分で変えられる』
自己肯定感を強くして、より豊かな人生を選択しよう。
どんな人に読んでほしいか
・仕事で失敗して悩んでいる人
・人間関係がうまくいかず修復させたい人
・自己肯定感が弱い人
・他人の目ばかり気になって自分のやりたいように出来ていない人
アドラー心理学の基本的な考え方
アドラー心理学の大きな特徴の一つに、「どんな状況にあっても、どんな能力が劣っていても、それだけで人生は決まらない。その後の人生をどうするかは”自分で決められる”」(5pより引用)
「自分の人生は自分で決められる」という自己決定性を基本としています。
どんなに失敗しても、どんなに悲しいことがあったとしても、
その経験を嘆くだけなのか、それを糧に這い上がるか、もしくはその出来事に意味を見出すのかは自分次第ということです。
自分の考え方次第で、人生を好転させることはできるということです。
僕もこの考え方を知ってからは、「どんな出来事にも意味はある」というか、
「どんな出来事でも自分で意味付けすることが出来る」という考えになりました。
僕は最近は何かに落ち込んだりすることはほとんどなくなりました。
もちろん、悲しい、悔しい、イライラする等の感情は沸き起こりますが、
だからといって嘆くだけしかしない、なんてことは全くしません。
どんな出来事にも、今の自分の糧に出来ると思っているからです。
また、人間の行動には「原因」ではなく「目的」があるという考え方もあります。
例えば、上司に叱られた自分(部下)がいたとします。
それは、上司が「部下が失敗したから」という原因で叱っているのではなく、「部下を叱ることにより成長してほしい(もしくは叱って自分の思い通りに支配したい)」という目的の基に行動しているということです。
自分が上司に怒られて納得いかなかったり、友人にひどいことされて悲しくなったときはその原因を探るのではなく、相手がどんな目的でそういった行動をしたのかを考えると、相手の行動の意味を理解しやすく、負の感情も少し楽になったりします。
現状と目的のギャップを埋めようと人は行動するということです。
また、人は自分の価値観というフィルターを通して物事を考えているということもアドラー心理学の基本的な考え方としてあります。
先程書いた「上司に叱られる」という状況で自分が納得いかなったり、イライラしてしまうようなことでも、「自分はこの程度で叱られるようなことはしていない」というような自分の価値観を通して考えてしまっていることが多いです。
もし、「上司からの叱り・指導にはすべて意味がある。自分の成長に繋げる!」という考え方の人がいたとしたら同じ出来事でも違う解釈をしているかもしれません。
人によって物事の捉え方も違うので、その結果も違ってきます。
自分の価値観を知るという事はとても大事なことだということです。
どのようにしたら人生が豊かになるか
では、そうしたアドラー心理学を基にどのようにしたら人生が豊かになるんでしょうか。
それには「ありのままの自分を受け入れる」ということが一番大切だと思います。
今の自分も過去の自分も受け入れるのです。
挫折しようが、怠け癖があろうが、誰かに傷つけられようが、どんな自分でも「それでいい」と受け入れること。
そうした自己肯定感が非常に大切です。
僕もこの考え方になってからとても生きるのが楽になりました(^^)
過去の経験を「良い」とか「悪い」で判断しなくていいのです。(中略)
挫折したからこそ、気づくことができます。
経験したからこそ、奮起することができます。
傷つけられた痛みを知っているからこそ、人に優しくできます。
今の自分と同じように、過去の自分を受け入れる。それもとても重要なことなのです。(63pより引用)
どんな自分でもそれが自分自身なのですべて受け入れましょう。
それは同時に自分の弱みばかりに目を向けずに、自分の強みを伸ばしていくということにも繋がります。
誰にだって弱みはあります。「それが自分自身なんだ」と受け入れて、更に自分の強みを理解しそれを伸ばすような努力をするべきだということです。
また、「感情はコントロールできる」という考え方も僕は非常に大切だと思います。
アドラー心理学では、負(マイナス)であれ正(プラス)であれ、「感情」を次の3つのように説明しています。
1.感情は「あるきっかけ」があってつくり出され、特定の「相手」に対して、なんらかの「目的」をもって使われる
2.感情はコントロールできる
3.(負の感情も含め)感情は、自分のパートナーである。
(110-111pより引用)
これは、最初に述べた「人の行動には『原因』ではなく『目的』がある」ということが根底にあります。
怒りであれ悲しみであれ喜びであれ、自分の価値観を通して、現状と自分の目的のギャップを埋めようと感情が現れます。
また、自分の価値観や目的がわかったら、それが社会やまわりの人たちと大きくずれていないか確認した方が良いとも書かれています。
アドラー心理学では「共同体感覚」という考え方があります。
共同体感覚は下記記事で書評した本に詳しく書かれています。
人は社会に属しているので、ひとりでは生きていけません。
その社会とのギャップが大きいことにより自分の負の感情が現れているのであれば、自分の価値観や目的を修正する必要があります。
反対に、自分の価値観や目的がまわりとずれていないのであれば、他人に価値観のずれがあるということなので、他人には干渉せずにきっぱり諦めることです。
これは「課題の分離」という考え方にも基づいていて、上記リンクを貼った記事にも書かれています。
自分自身をよく知り、受け入れて、自分の感情をコントロールできるようになりたいですね!
この本を読んだらどうなれる?
この本ではアドラー心理学の基本を学べ、それを実践する方法が具体例とともに書かれています。
本を読んで理解するだけではなく、実践できるようになっているので、悩みを抱えている人はその解決のヒントになる本だと思います(^^)
アドラー心理学の考え方を実践して行動し、それが習慣となり自分の性格となれば、自己肯定感が高く、豊かな人生を歩めるようになると確信してます。
豊かな人生は自分で選択し決定できるのです!
もっともっとアドラー心理学については勉強したいと思いました!
ぜひ、興味がある方は読んでみてください!
働く人のためのアドラー心理学 「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 (朝日文庫)
- 作者: 岩井俊憲
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/05/06
- メディア: 文庫
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タイトルには「働く人のための」と書かれていますが、どんな人にもタメになる本だと思いました(^^)
ではまた。
ざす。